殲滅
殲滅します。
彼らがそんなことを振り返り後悔している。
そんな中、森中納言長可は三河で無双していた。
「鉄砲撃てぇ」
その声に1万もの数の鉄砲が火を噴く。
「大砲用意」
「撃てぇ」
今度は大砲が打たれる。
三河の砦は簡単に落ち、徳川家の者は死んでいく。
降伏を認めない。使者が来れば切る。
絶対に殺す。それだけだと。そう言わんばかりに攻めた。
遺恨になり得る者は一切を残さない。その目も残さない。その意気込みだ。
そして三河を超え、遠江に侵攻した。家康、明智、服部がいる浜松城を水攻めにした。それはすごい状況だ。いくら備えがあっても絶対に出れない。さらに昼夜問わず鉄砲や大砲が打たれる。家康を始め、多くの徳川家の者たちは後悔と恐怖で押しつぶされて、何もできないでいた。怪物に手を出した。狂人は俺の命を取るまで止まらない。と後悔する浜松城にいる者たち。
そしてその間に、
駿河を攻める。間にある砦は焼き尽くした。
そして駿河で敵対した武将を捉え、全員処刑した。
そしてその首を浜松城に送り届けた。
この行動は狂気、まさに狂気だった。
敵も味方も誰一人も彼に口を挟めない。声すらかけられない。そんな状況であった。
彼の古くからの家臣を除いて。
俺は呆れを通り越し、怒り狂っている。
戦争を先に仕掛けておきながら反撃されればもまともに真面に戦争もせずに、命乞いしてくることに腹が立った、
人を殺そうとする奴が自分が殺されることも考えていないのか。
本当に腹がたつ。
死は常に覚悟していた。自分も家族も。
いや、それが嫌で常に気を張って、逃れる術を探した。
その準備を常にし、
秀吉とはいい奴なら仲良くしようと
近衛を排除しようとか。
明智と義昭は京に上洛させないとか。
山科様や公家と仲良くした。
長島ではしたくなかったが、大虐殺をした。
比叡山でも。
柴田は殺した。
関係ある人もない人も殺した。
その結果、織田家の狂気は全て俺の狂気として歴史に残った。
全ては死なないため。
やりたいことなんか数回ぐらいだった。
ほとんどはしたくない、出来れば代わってほしい。そう思った。
でも自分の責任だ。生きたいと願った。家族に死んでほしくないと願った。
仲間の、家臣の、信長様の、家族の、自分の命を背負う覚悟が必要だった。
じゃなきゃ殺されるだけだ。
俺は修羅になった。
生きること、生き残ることのための修羅。
そのために殺すことの修羅。
一太たちですら、
この時代では、
生きることは殺すこと、
殺すことは殺されることだと気付いている。
そうしなくては家族を、仲間を守れないと。
それなのに彼奴等は。
先日家康が文を送って来た。
信長様が俺に見せた後に焼いた。
内容は「同盟国だろう。もう家臣でもなんでもなる。許してくれ」
そのあと、俺のところにも来た。
「俺は転生者だ。お前もそうだろう。同郷じゃねえか、助けてくれ」と。
もちろん焼いた。
ここまでして、覚悟もないのか。信じられるはずがない。
さぁ最後だ。火をつけよう。焼きイガグリに、焼きキンカン、徳川焼きを。
「皆殺しを始めろ」
俺の声と共に始まった浜松城の破壊だ。
城に火矢を10000放った。四方八方だ。
他家の連中や最近家臣になった奴は顔が青い。ここまでしなくてもと。
こいつらは生かしておけば、必ず繰り返す。
そして、家康と明智と半蔵は、火をつける直前に百地らを乗り込ませ、
捕まえて来た。
服部は各務が殺すと言ってきた。
しょうがなく俺は明智と家康を焼いた。直接の火炙りだ。
そして服部に各務が一言、その後、ゆっくりと腹を刺し。そして焼いた。
俺は全てを終わらせ、笑った。多くの者がそれを見てたが、構わない。最後は狂ったように笑ってやった。それが俺だろう。
しかし、気になるのは、あの時の各務は言ったこと。
「俺の娘を傷つけようとしやがりやがってぇ。今度は孫か。苦しみながら死ね。」
この言い方は少し、聞いたことがある。前半部分。
昔、祖父に怒られた時、「こんなことしやがりやがってぇ。」と。
後一話で本編終了します。最後までお付き合いをお願いします




