表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
森勝蔵長可 転生者は家族を守りたいが為、狂い笑う。  作者: 確かな嘘
第7章 騒乱の信長包囲網
76/87

長曾我部・島津との戦い

もう少しで

「ここが長曾我部との勝負ところか。」

実際にはもうすでに、伊予を倒し、かなり情勢は織田に傾いている。

しかしながら、ここを潰せなくては一気に情勢は長曾我部に傾く恐れはある。


なぜなら、戦負けなしにして、織田の武の象徴たる俺が負ければ、相手の士気も上がる。しかも、ほぼ倍の数に勝ったのだ。伊予も取られ、毛利との協力ができるだろう。さらに徳川が一向宗対策を終え、包囲網により一気に織田は潰れる。


我ら勝蔵軍は岡豊城を見渡せる丘に布陣を置く。その前に大量の鉄砲と大砲だ。

対する連合軍は岡豊城の前の軍だ。


「よし、鉄砲隊仕掛けろ。」

まずは鉄砲隊が仕掛ける総勢10000だ。

数が違う。これほどの数の鉄砲が撃たれることなどまず見たことがない。

俺ですら、本格的な全隊の攻撃は初だ。

さらに大砲だ。

これはヤバかった。

「おう、上手く本陣前に当てたな。」

宣教師を通じ輸入していた。

砦の前の兵に命中し、一気に砦までの道ができた。

先制は勝蔵軍のド派手な一撃だ。

しかも他国ではあり得ない量の鉄砲と数機の大砲は相手への威嚇として十分であり、相手に多くのダメージを与えた。兵数でも士気の面でも。


しかし、島津の義弘が南より急襲してきた。

島津義弘といえば、その名も戦国に鳴り響く名将だ。出れば勝つ。300で三千に勝つ。この前年に少数で勝つという番狂わせで、伊東家を潰していた。

島津の強さの象徴で、勝ち戦は数知れず。島津の領地はこのものによって広げられたと言える人だ。

多分、織田軍は畿内や美濃尾張で戦って来たから知らないだろうが、俺にとってヤバイという象徴だ。


・・・・・・・・・・

この義弘は予想外だった。あくまで島津義弘が急襲の将軍ということだけは予想外だった。。こんなところで島津義弘の突撃か。九州の猛者が。そう思ったのが一瞬だった。

これを読んでいた軍師の半兵衛さんが南側に待機させていた重短と真田兄弟に20000人の部隊を指揮させ、動かした。真田兄弟は信綱と昌輝の兄弟だ。信綱と昌輝は長篠の戦いで死亡するのが史実だった。


真田兄弟は上手く半兵衛の指揮に従い、相手の勢いを殺した。そして、そこに南の山の後ろに隠れていた真田信伊が伏兵として南より、島津義弘を追ってきたかのように奇襲を仕掛けた。両軍は、義弘軍を丘と川に挟まれた谷のようなところへと、うまく追い込み、鉄砲隊の膝元へ来させた。


相手はおよそ8000だが、残していた鉄砲部隊(重短さんの軍で用意してた。)5000もの銃を持った部隊が殺し間と呼ばれる囲いで、待ち構えていた。丘の南にある、川と丘に挟まれた谷ようなのところだ。それをうまく使い木の柵などで作ったのた。

この殺し間は木の囲いと谷を使い、簡易に作ったものだ。谷の両側と前面に銃が並び。後ろも真田らが退路を塞ぐ。この場所は、半兵衛が勝蔵軍と長曾我部が睨み合いになる直前に工作兵に作らせていた(簡単にいうならカタカナのコの字の中に入ったイメージだ)。

そして一瞬にして囲いの中に入った島津軍。彼らは一瞬何が起きるか分からずにいる。

囲まれるも、西は真田勢が塞ぎ、東は木の囲いにより進めず、南は深い川があり、騎馬兵軍のため入れず、北には丘がある。どうしようもないが、義弘の声で逃げようと踠く。

しかし、そこに急に大きな音がなった。鉄砲による一斉射撃だ。それは一瞬にして島津軍の多くの命を刈り取った。


この策で死ぬはずの2人がこの策を仕掛ける。まぁ皮肉な話だ。俺以外は関係ないが。

敵はほぼ壊滅だった。8000もの兵が次々と倒れていく姿は仲間の恐怖すら起こさせる。

自分がこれをされたら。と思うと俺でも震える。

「島津義弘は死んだな。」

自然とそう呟いていた。



これが戦国時代史上最悪にして史上初の鉄砲部隊による一方的な殲滅劇だった。今までも鉄砲による戦があったし、徳川が武田相手に鉄砲の戦をしたが、本格的な銃による「一方的な」殲滅は初である。

しかもこの世界の歴史上でも最大規模の戦いは一瞬にして終わりを告げようとしていた。


連合軍は一瞬何が起きたかわからない。真田勢により、音はすれど何も見えない。

最大の策が行われたはず、しかし、事前に聞いていた話には起こりはずのない鉄砲の止まらなぬ音だ。

これに驚いた連合軍は混乱に至った。

そして混乱が止まり、真田軍が位置を変えるとそこには何が起きたか全容が見えた。

島津軍が全滅している様子が見えた。

勝蔵は長篠の戦いをここ岡豊で長曾我部相手に行なった。


島津も長曾我部も全容が見えると何が起きたかわかる。

それは同時に、

嗤う死神、死を運ぶ閻魔様、神殺し、第六天魔王という全ての勝蔵の通り名を彼らに思い浮かばせた。

恐怖に震え、失禁する者、嘔吐するものと続いた、士気は最悪だった。

兵が逃げ始める。


そこに伊予攻めしていたものらと壊の工作兵部隊が大砲を持ってやってきたのだ。その大砲の数は50。これは輸入した大砲を真似て職人たちに作らせ、増産した。国友も総動員した。キリスト教から買った鋳造、冶金技術は役に立った。


これが岡豊城の裏手の山の上から一気に射撃した。岡豊城近辺は大音量の砲撃の音が鳴り響く。この報告が入ると、長曾我部軍は混乱を止めることを出来なくなった。


これで勝敗は決まった。すぐに岡豊城の城壁は一部が崩れ、降参をした。岡豊にいた連合軍も同じく。すぐに十河とヨーゼらが大高山坂城と中村城の攻撃を開始、長曾我部元親は降伏し、土佐の城を明け渡した。島津も軍を失い、しかも義久が死亡、家久が捕まった。


「よし、後は九州だ。」

「ええ、これで西は制圧ですね。」

「あぁ、今頃あっちは焦っているだろうよ。主力を出したところにククク。」

「治部卿様、皆が怯えます。」

「すまん各務。」

「でもわかりますがね。ゴホゴホ。」と嫌な笑みの半兵衛さん。最近咳き込むことが多い。

史実通り死に際が近い。多分、結核だ。今の呼び名は労咳。史実より少し早い。多分酷使をしすぎた。

今回は辞退した方がと聞いたが断られた。まぁ半兵衛さんいなかったら危なかった。


「大丈夫ですか、兄様」

「重短、大丈夫だ」



本編が終わります。駆け抜けます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ