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森勝蔵長可 転生者は家族を守りたいが為、狂い笑う。  作者: 確かな嘘
第7章 騒乱の信長包囲網
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柴田の乱②

まだ続きます。柴田の乱です。真相がわかって来ます。


そんな折にここに来るはずないものが1人訪れた。

佐々成政だ。


「治部卿、急な訪問すまぬ。」

「いいえ、どうしました。」


「ふむ、少し相談したいことがありましてな。」

「ほう、謙信のことですか?それとも柴田様でしょうか?」


「両方なのだ。」

「両方?」


「うむ、実は謙信の死亡は…」

「う、ちょっと待ってください。各務、人払いをしろ。密偵はないだろうが、聞かれたくない話だ。」

「はっ」


「すみませぬ、話の腰を折って」

「いや、すまぬ。こちらもこの話は内密にすべきところを。有難い気遣いだ。」


「治部卿様、問題ありません。」

「うむ。」


「で、先程の話ですが、謙信が亡くなったというのは本当ですか?」

「あぁ、これがなぁ。柴田様が関わっているのだ。」

「えっ」

「驚くのもしょうがない。私も報告を聞いた時は困り果てた。治部卿は武田を狙ってただろう。信長様も」

「ええ、良くわかりましたね。」

「あぁ、柴田様に謙信を抑えよとおっしゃられたのは、信玄の不調を狙い、武田に調略等をしているのではと思ったのだ。」


これには驚いた。

先程も言ったが、信玄の体調不良はあまり知られていない。上杉か織田ぐらいしか得てない情報で、織田内では情報を秘匿し、少ない人数でしか共有していなかった。


「佐々殿はすごいですね、良くその情報にたどり着きましたね。」

「あぁ、上杉側に密偵をつけ、得た。」


あぁ、佐々成政は本当に優秀だ。謙信相手に密偵送り、情報を得ていたんだ。

「それは柴田様もお知りですか?」

「いや信玄のことは知らぬ。最近に俺も知ったからな。報告はまだできていない。だから信長様に謙信を抑えよ。命に変えてもと言われて、謙信を狙ったのだ。功を焦ったのだろう。」


そうだろうな。信長様の「謙信を抑えよ」とは、武田の調略が終わり、信玄死すまでは謙信を静かにさせよいう意味だ。信玄が死ぬまで謙信とは揉めたくなかったのと、謙信が関東に進出を狙い。北条と戦い、謙信有利に進んでおり、北条が勢いをなくして、上杉に飲み込まれかねないからだ。

どちらも良くなかった。だから謙信には生きているが静かに国で政務に励んでいることがまだ必要なので、少しは北条への動きを止める程度でよかったのに。しかも暗殺に関わったとなると、これはもう頭がいたい。謙信は管領なのだ。それを将軍補佐が暗殺したなんて。


「で、謙信の死に関わったというのは柴田様だけですか?」

「いや、徳川様の暗殺部隊の服部だ。」


そうなんだ。服部半蔵は生きていたのよ。

実際に言うと、あいつ元々徳川家にいたし、徳川から出てきてなかった。

半蔵は伊賀にいる自分の弟を半蔵と名乗らせ情報を操作していた。

しかもその兄弟を洗脳し、半蔵であると信じさせた上で宣わせ。自分は弟のフリをして、徳川家に入り、徳川家で仕事していた。自分の手は汚さずに戦おうとしたのだ。

しかも武田攻めもあいつの仕業のようだ。

さらに、明智と共謀し織田潰しを計画したのだ。明智は織田信長死亡後に織田家を乗っ取り、徳川家と明智家で天下を取るという算段だった。

ゲームか。

明智が織田家を乗っ取るとか無理だし、徳川家と織田は完全に亀裂が走ったよ。

清洲同盟は終わりそうだ。

そして半蔵はクズだよ。弟を洗脳して使い捨てにするとか。兄弟じゃ宗厳も見抜くのは厳しい。


この事実が今、徳川家と織田家のさらなる不仲の原因。

もともと、武田攻めで関係が悪くなっているところに、服部を匿うということをしでかした。


怒った信長様は徳川家の嫡男の信康を人質にした。正妻築山殿の男子は他にいない。

それが1571年10月だった。朝倉攻めから1年が経った頃だった。


朝倉攻めの前に服部が徳川の転生者だと気付くべきだった。

徳川家は今川を攻め滅ぼすのも時間がかかった。独立してから計8年を要し、1571年に今川を攻め滅ぼした。

しかし、織田が1566年に塩を使い、武田との協力を計り、信玄は謙信と北信濃で戦争中だった。

そのため今川攻めは徳川家にとって簡単だった。はずなのにやらないのだ。

途中でやめて、武田攻め、そして、それもやめたかと思うと長い沈黙だった。

ただ、三河や遠江は一向宗の問題を抱えた土地のためそれに時間がかかったかとも思った。

違った。遠江と武田の鉱山を欲したのだ。しかし、甲斐の鉱山は奪えずだが。遠江の鉱山を掘ったり探索したりして時間がかかったのだ。井伊谷は鉱山があるとの話を聞いたことがある。そして綿花の栽培だ。

内政チートに時間をかけ、金作りだ。


これに関わった転生者が服部半蔵だ。

本当に、この転生者は碌な事をしない。

それに時間と金を使い、今川攻めができなかった。朝倉攻めの後に遠江を、駿河を攻めて、奪取し、今川を攻め滅ぼした。そして鉱山と綿で力を蓄えた。



そして今度は謙信の暗殺。もう徳川いらなくないか?

服部のことも、江戸幕府まで諦めて静かにしているかと最近は無視していたのに。

江戸幕府を考え、徳川家康も服部半蔵も生かしておいたけど、もう我慢の限界だよ。ここまで邪魔すると。

多分、信玄死亡も情報を得ているんだろう。

もし、武田を狙ったら、同盟切って攻めることになるだろう。


本当は、

北条もここ最近の上杉との戦争でだいぶ国力を減らした。

そして、うちと上杉が睨み合いをすることで、上杉も国力を減らさせて一気に上杉と武田の滅亡は狙いだった。

そのハシゴを徳川家に外された。



柴田様は嫌いじゃない。それだけは言いたい。今作も別に悪い人じゃない。ただ時流に乗ることができなかった。それだけです。

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