閑話 お市と勝蔵
朝倉戦、信長包囲網の後の話です。
短い話で、すみません。
朝倉攻めね。
浅井は裏切るわね。いや義父様が裏切るわ。
あの人は時流が読めないのよ。
どうせ補佐代理ではなく、将軍補佐とか飴をぶら下げられて落ちてるわ。
夢想しすぎよ。
しかし、勝蔵は素晴らしいわ。長政様をしっかり調略したわ。
京にいるように仕向けて、義父様と関わらせないようにして、話を持っていく。
長政様も現実を見えてるから、夢想もしてないわね、
あの子みたいな子に、茶々も育てばいいけど。
そうね。この子は勝蔵に嫁がせようかしら。
たかだか10歳差ぐらいなら問題ないわ。うんそうしましょう。
朝倉攻め後、
論功行賞ね。勝蔵は一番の出世ね。織田家筆頭よ。あっ、長政様とお話しているわね。
「長政様、此度は織田家の一門となられること、織田家臣として喜ばしい限りです。ただ、私めの策にて、お辛いことをさせてしまいました。申し訳ありませぬ。」
「何を言う。勝蔵殿。おかげで浅井家は守れましたし、家臣も皆、勝蔵殿のおかげで助命どころか、浅井家に復帰しました。寧ろ感謝させていただきたい。」
本当にあの子は変わらないわね。素晴らしい気遣いに礼儀作法ね。
娘のために唾つけておこうかしら。
「久しぶりね、勝蔵。元気にしてたかしら。浅井家に嫁いでからは、会うことも出来なかったからね。」
「お市様、お久しゅうございます。無病息災のこと、お子様もお生まれになられたとのこと家臣一同、喜んでおりました。きっと長政様は良きご主人でございましょう。此度はどうもすみませぬ。」
「いいのよ。浅井家は残りましたわ。義父上の件は、しょうがないのよ。時流よ。それにこちらこそ兄上には迷惑をかけたわ。あなたにもね。どうせ浅井家を残すために奔走したのでしょう。私がいるから」
「はぁ、お市様は。まぁ浅井長政様は素晴らしき御仁。
織田家にとって良きことでしょう。」
「長政様、織田家筆頭家臣の森勝蔵長可殿と我が娘の婚姻を考えられたら如何かしら。織田家の一門に勝蔵にはなってもらえるし、兄上のお子より後継問題もないわ。それに浅井家にも良縁よ。」
「おう、お市よ。それは良い。勝蔵殿、どうだろうか?」
「いやぁ、茶々様はまだ生まれて数ヶ月ほどでございましょう。」
「戦国の世の常、女は1歳でも嫁ぎ先が決まることがあるわ。」
「あっ、その話はいつぞや。お茶々様が大きくなられましたら。では。」
あっ。にげられました。
まぁ、良い。外堀から埋めてやるわ。
お市様の策略が続きます。




