淡路と真面目な松永
松永さんの関西弁で始めます。
でこんな話の次は淡路。
時は、結婚後5ヶ月が過ぎた頃に戻る。
淡路は十河家の領地だったんだけど、
最近土佐の勢いがすごいのよ。
そう、姫若子、鬼若子の長曾我部元親さんだ。
領地経営に励んでるうちに元親さんが東土佐平定して、ついに土佐一条家潰しをし始めた。
うちが毛利に力と権限を与えすぎたのもあって伊予の一条家に攻めに行くからその隙ついて、一条を攻めて、土佐平定しそうな勢い。一応、半兵衛さんには長曾我部家に色々と調略を仕掛けさせてんだけどね。強情で。
で松永さんから
「勝蔵様、相談があんねや」
はあ、多分、土佐関連で、十河家だわ。
松永さんの関西弁の真面目モードは長慶さん関連だもん。
「十河家でしょ?まだ大丈夫だけど土佐の長曾我部の勢いがねぇ。」
「ああ、せやねん。実休さんも息子さんを心配してる。最近実休さんは息子の十河存保に任せて、こっちに来てんねんけどなぁ。」
讃岐城主が十河存保さん、阿波は三好康長の子の康俊なんだけど正直仲が良くないらしい。
存保さんは三好の裏切り者松永さんが後見人で、織田家に臣従している。
その存保は酒呑童子と呼ばれるほどに、酒好きで、苛烈な性格だ。そのせいもあって、あまり阿波三好家と十河家は上手くいっていない。本家が潰れ、十河家が主家となったが阿波の方が大きいことも要因として大きい。
そんな中で、長曾我部の侵攻の可能性が高いとなると厳しいところがある。
そこで松永さんが持ちかけてきた話が
「存保さんも、実休さんも、織田ちゅうか、勝蔵様の支配力を四国にも欲しい。四国で勝蔵様の後ろ立てがありゃええやけどな。ちゅうわけでな。頼んます。」
「まぁ、いいですよ。信長様も許可いただけるでしょう。でもなぁ、誰を置くかが問題だよ。松永さん置くと、俺の支配力が強いし、かと言って羽柴様にお渡ししたら意味ないし。それに中国地方で手一杯みたいだしね。」
「仙石はいかがでしょう。」
半兵衛さんが言った。
半兵衛さんと各務には実休さんと松永さんの関係を教えた。あとの人たちはまぁ気にしない人たちだから。どちらかといえば脳筋メンバー。
「あぁ、いいところにいたよ、適切な人が。そうだねぇゴンさんかぁ。最近は瀬戸で領地の勉強や堺でも代官業手伝いしているってね。」
堺は堺公方がいる。まぁ、将軍の子なんだけど名前だけ。
実際は、親戚の林一吉さんに任せて、堺奉行として頑張ってもらってんだ。最初は西近江の担当だったんだけど、俺も余裕が出てきたから西近江と新坂本を面倒見れるし、兄上が西近江に来たら戻してゴンさんにやらせようかなと思って、ゴンさんには手伝いさせてる。ちなみに一吉さんは堺奉行になったことを喜んでた。大変な仕事なのにね。ずっと頑張ってもらうのもあり。
まぁ、三兄弟が成人したら瀬戸と西近江で勉強させて堺もあり。
まぁ、ゴンさんは、仙石権兵衛秀久は野々村吉成さんという、馬廻衆の御母衣衆の人の娘、藤さん(のちの本陽院)をもらって一門を美濃から集め、武将になったからそろそろ代官でもいいんだ。家臣はもう15名くらいいるしね。
淡路の海賊衆安宅信康と淡路国人菅逹長を押さえ込んで、従わせればうまくいくでしょ。
安宅は松永さん、菅はゴンさんに可児を 連れて行かせよう。
摂津も落ち着いたし。淡路が落ち着いたら、可児は摂津に戻そう。
「よし、ゴンさん呼んで。後、羽柴様にも話しを通す。先に信長様に会い行こう。」
「そんなすぐにお会いできるんですか?」
「あっ、よく新坂本城に遊びに来てるよ。父上も西近江で拠点は新坂本だし、叔父上も京にいるからここに屋敷持ってるし、2人に会うのも兼ねて、俺のところによく来るんだよ。新しい城の場所を視察に来たとかいう名目で。丹羽様が普請奉行なのに。何か今日は叔父上の報告を聞きにだってさ。」
そう西近江と坂本は1つにし、西近江領坂本城とし、ここを西近江の中心地にとする。そしてここの北にできる船着場の街近辺を織田家本領にして信長様の城となるようにした。んで今のところは西近江は信忠様が名目上のトップ。これが他の武将から同情される理由。育てた西近江を織田家に持ってかれるっていう。
「ほい、お会いして許可取って来るよ。各務、色々手配お願い。」
各務は忠実で、でしゃばらず、何でもやってくれる最高の家老。そして強くて優しいからみんなに頼られる。うちの要。もう一人が半兵衛さん。こっちは顧問。どうしようかという時に相談する人。各務は実行役なら、半兵衛さんは相談役。うちの二枚看板。まぁ、織田家での叔父上と俺と同じ役割だから。
いずれはこれが俺と秀吉さんになるということ。そして信忠様の時には俺とだれか。まだいないよそんな人。10代で出て来ることが珍しい。普通初陣が14〜16だから。一吉さんが22で堺奉行がすごいんだ。
関西弁が変な場合は誤字脱字をお願いします。




