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森勝蔵長可 転生者は家族を守りたいが為、狂い笑う。  作者: 確かな嘘
第5章 生き残りをかけて
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包囲網打開④

包囲網編終了です。

秀吉軍の鉄砲に驚いた朝倉軍は指揮が乱れ、前田、佐々の餌食になっている。何とかなっているのは景健と前波がいるから。

しかしそれもすぐに終わる。


朝倉陣営の本陣

伝令がきた。「織田陣営、殿は羽柴、前田、佐々が数2000で殿をしています。明智様、景健様の軍がこれを追撃中」そう告げられる。


「織田は逃げ惑うだろうな。挟まれ、退路も絶たれ。ふふふ。細川よ。上手くいったな。」

「ええ。これも明智殿のおかげ。」

「いい家臣に恵まれていますなぁ。将軍義昭様。わしも同じ義の字がつくものとして、副将軍として誇り高い。」


(こいつらはまだ、先鋒で起こっていることも知らず、勝ち誇ってるよ。

しかも、もう将軍になってる。将軍、副将軍?笑わせる。お前らは罪人。もうすぐ、ここは地獄の処刑場だよ。死を運ぶ閻魔様がお前らの罪をしっかり見ておられるよ。)

伝令のものはこう思った。


伝令に来た者の鎧が少しおかしいことなど、この者らにはわからない。


そして、半刻がたったころ、前線は何とか、景健や前波や明智が保っているがもう一押しで崩れる。


(おかしい、なぜ、最終の手を打たん。何故か手を抜かれている。)前波はそう思った。


(おかしい。こっちは手詰まり。いつ崩壊してもおかしくない。なのに奴らは攻めてこない。もしや、自軍の被害を減らしている。何か見落としでもあるのか。後、浅井はどうした?)

明智は自分の策が上手くいってないことに気づいた。しかしその悉くが全て、勝蔵の手の内で、失敗してるとは思いたくない。人は信じたいこと、自分に有利なことを信じる。


伝令がきた。

「義景様のいる本陣壊滅。朝倉本陣壊滅。」


「何?嘘を申すな。そんなはずはない。」景健が激昂すると

「本当か?」明智は素直に聞く。


後ろを振り返ると、本陣のある場所から火の手が上がり始めた。

「何があった?」前波が詰め寄るる。

「はっ、景鏡様が加賀一向宗を連れ、本陣を襲撃しました。」

「何?景鏡?」景健が言い淀む。

明智は、「一向宗だと?」驚いた。

自分が用意したはずの一向宗が本陣を攻撃した。この時、明智はようやく、全ての策を潰され、勝蔵の掌で踊っていたことに気づいた。


「はっ」

「くそ、景鏡め」景健が恨めしそう呟いた。

「景健様、義景様をお救いに本陣までお戻りください。ここは私たちで持たせます。」

「ふむ。頼む。鳥居、行くぞ。」

朝倉景健と鳥居景近は陣を出ていった。付近は夜で、闇が支配していた。


すぐに、鉄砲の音が鳴り響いた。

(くそ、本陣へ、景健が隊を引き連れていったのを分かったというのか?一斉に攻撃してきた。)


「左舷より、敵襲」


(何、今度は伏兵か?羽柴らは前にいる。これは開戦当初から仕込んでたか?)

明智は自分の読み以上の策に、もう為す術がない。


左側の山に隠れていた甲賀勢(多羅尾光俊殿)と根来勢が一気に攻撃を開始した。

この者らは山や森の中を得意とするため、伏兵はみつからなった。

地形を調べていた勝蔵は金ヶ崎の伏兵できる場所に、工作兵に簡易の潜伏場所を朝倉攻め前に作らせていた。

石山御坊にいた一向宗の移動に紛れこませ、密かに兵を運び調査をしていたのだ。加賀も調査している。


(しょうがない、一応用意していた逃げ道を使おう)

明智は混乱に乗じて逃げ始める。逃げるは恥だが得になる。命あっての物種だ。


こうして、朝倉勢は滅亡、織田は朝倉の越前を奪取した。



朝倉が滅びます。明智光秀の策は史実の織田家ならば滅亡と言える策だと思いますが、今回は勝蔵君の勝ちです。

次は本題、宇佐山です。


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