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森勝蔵長可 転生者は家族を守りたいが為、狂い笑う。  作者: 確かな嘘
第4章 上洛と畿内と・・・
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大物登場②

大物登場パート2です。一気に大物が登場です。

松永が落ちかけているところに、もう一人くる。

雑賀衆のドンで雑賀孫市こと鈴木佐大夫だ。


「すみません、もう一人お客が。孫市殿と」

「へぇ、孫市さん」勝蔵は軽口で答えた。


(冗談だろ、敵対してる奴が来て、平気な顔に声で、「孫市さん」だぁ。俺でもまともに会ったことないぞ。)


「入るぞ、お前が勝蔵か、デカイがガキだな。」

「まぁ、まだ10歳ですからね。普通だったら元服前でしょう。織田は人手不足で」

「ふん。お前の部下がすでに、どこぞの大名より立派だ。、それより照算は?」

「はて、誰でしょう?」


(こいつマジか。本物の孫市だろ、確か照算の師匠でもあったはず。しかも、その孫市を前にしてその胆力。そして根来が協力してんのは杉ノ坊照算を匿ってるからか?そんな情報どこにもねぇぞ。普通ここまで隠し通せるんか?そうか根来を雇うことで、銃の評価は根来でと思わせて、照算を隠した。木を隠すなら森の中といことか?どこまでできんだよ。これで10のガキ!?孫市が言うまで忘れてそうだったぞ。40過ぎの老練な武将より上だ。)


「そこの松永、とって食わんから今日は帰れ。」

「いや決めた。今日はとことんいる。その代わり、森勝蔵長可様、俺を雇え。あんただけは裏切らねぇ。」

「うーん。考えとく。今日は帰ろうか。後、甲賀者の人出てきて。松永さんについて来たんでしょう。今なら、宣戦布告と取らないよ。」

「ちょっと、どこに」各務と慶次は驚く。

「おいおい、気づいてて泳がせたのかよ。時折狙っていた鉄砲は甲賀のやつを狙ってたのかよ。怖えなぁ。出てこいよ百地。」

「ここまで、肝を冷やしたのは初めてじゃ。そもそも、銃だけでなく、森様も気づいておったわ。何度も殺気を儂だけに向けて来て、身構えそうになって、音を出しそうになった。こんなのは初じゃ。まぁ、途中孫市殿もそれで気づいたようじゃが、儂に殺気がないことを気づいて、無視するとは落ち込むわい。」


(何じゃそりゃ。勝蔵様の殺気?気づいてないのは俺ぐらいだ。各務とか言う部下と慶次のガキは、何度か気づいたのはそれだったのかみたいな感じかよ。義継にはこりゃ無理だ。)

自身の主君にはつけていないのに、自然と心の中まで勝蔵に様付の松永。

もう裏切れない。


「で、照算に会わせる気はないのか?」

「儂も、松永ももうお前さんに従うし、情報は売らん。もう少しここにいさせろ。わざわざ来たんじゃ。」

「孫市たる儂もお主に付く。雑賀衆は一向宗だが、民を殺してまで顕如に付く意味がない。そもそもは民を救う為に一向宗になり、神を信じた。だが、その行為が民を殺すなら捨てる。それだけだ。」



「はぁ、わかりましたよ。照算さんに会うのはいいですが、彼が会う気がない場合は許してくださいね。明神さん、孫市さんを訓練場に連れてくから、降りて来て。」


(だからよ、なんで、それで通じんだよ?そして誰もそれにツッコまねぇ)

松永はもうヘトヘトだった。


「まぁ、松永さんも、百地さんも、孫市さんも泊まっていったら?父上たちは、本願寺と睨み合いで、今日はいないから、部屋も空いてるしね。」


「おいおい、どの感覚で、さっきまで敵だったやつを自分の城に泊めんだよ。後、よう、ここの城どんだけデカイんだよ?つい最近作ったろ?通行の要所に?」

松永はパニック。心の声だったツッコミを口に出した。


そして夜の歓待は想像を絶する凄さ、食べたことない料理に涙目の松永と百地、反対に照算に久々に会え、美味しいものも食えてテンションの高い孫市。

なぜ、孫市が照算にこだわったかは後日に。ウェブで。


翌日、孫市さんたちは帰った。

それから色々と動く。


で2週間が経つ

戦況は大きく変わった。

野田福島の戦いは終結した。

雑賀が完全に裏切り、織田についたことが大きい。

直前に史実の野田福島の戦いで行われた水攻めが織田側に向け本願寺が行なったが、長島を知り、勝蔵にそういうこともあると言われていた森三左衛門可成が対策をしており無意味だった。


そのせいもあり、

本願寺が休戦協定を受け入れた。

武装解除し、全ての銃を織田軍に明け渡し、船はつぶした。石山御坊に溜め込んでいた銭も休戦の支払いで織田に渡した。


顕如は隠居させた。


その代わり、加賀への移動を許可した。しかし、加賀と石山御坊との相互移動は許してない。

これで、本願寺は加賀以外はもう何もできない。


ただ、沈黙の比叡山と散開した六角が不気味だ。


雑賀孫市と百地三太夫が登場です。

4章終了です。

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