余儀ない休み
注意!!
この作品はR15です。
グロテスクな表現があるかも知れないので注意してください。
朝になった、どうやら疲れて随分寝込んでしまっていたらしい。
ビラノ「起きろ、起きろ、寝坊だぞ〜」
フィラ「フワぁぁぁ……え?」
(ドタドタドタッ)
他選手は既に馬でテントをまたぎ、バイクで通り過ぎて行った。
ビラノ「早くバロに乗れ、めちゃくちゃ寝坊だ。」
フィラ「なんでそんな冷静なんだッ!!」
(ブィィィィンッッ)
ビラノ「おい、バロの調子は?」
フィラ「絶好調だッッ!!」
ビラノ「じゃあ、今夜も進むぞッ!!」
フィラ「…は?」
フィラは(何言ってんだ?夜間に行動したら事故るとか行ってたのはそっちじゃないか。)と思った。
フィラ「無理なんじゃあないのか?」
ビラノ「最終兵器よ、最終兵器」
〜3時間後〜
午後17時になり、日が少し落ちてきた。
実況「1位はジャルト、2位にチャスティが迫るが、今日の所は少しばかり休憩した方が良さそうですッッ!!」
フィラ「ちゃんとチャスティが2位に着いてくれてるぞッ!!」
ビラノ「ツレにしといてよかったァ……」
走行している間に、いつの間にか小さな村に着いた。
関係者「ここは中間ポイントです。今夜はここに泊まることを強制します。」
ビラノ「そこをどうにか出来ねぇか?おっさん」
関係者「しかし、ここにとどまらせるよう言われているので……事故が起きてからなんか言われなんじゃあ、たまったもんじゃないですよ。」
ビラノ「チッ…フィラ、今夜はここで足止めらしい。」
フィラ「なんてことだ…!!」
関係者「ちなみに、貴方様方がここに来たのは11番目と12番目ですね。賞金などには関係ない数字ですので、気にしないでください。」
ビラノ「「気にしないでください」って言われると、気になっちまうんだよナぁ……」
フィラ「ちなみに、ここに最初に着いたのは誰ですか?」
関係者「それでしたら、ジャルト選手ですね。」
ビラノ「ジャルト…そろそろ警戒しないとな……」
辺りは暗く染まり、村にランタンが灯された。
〜午後9時〜
フィラ「ここ、建物内だよな…?」
ビラノ「あぁ…」
フィラ「馬鹿寒いッッ!!」
フィラは思わず口に出してしまった。それ程寒いのだ。(この時の気温はマイナス10度)
フィラ「寝れたもんじゃあないよッ!!逆に寝たら死ぬんじゃあないのかぁ?」
ビラノ「フィラ、お前これから行けんのか?」
フィラ「へ?」
ビラノ「これからのルブルブル町と、これから行くルーラ地方はもっと寒いんだぞ?実際、雪が積もっていたのは山だけで、ここは全くをもって雪が降っていない。」
フィラ「ハェェェ〜……」
すると、廊下をペルとチャスティが通るのが見えた。
ビラノ「あのこと、伝えなくていいのか?」
フィラ「あぁ、Sパット!!」
ビラノ「おーい、ペルゥ!!」
フィラとビラノはこれまであった経緯を伝えた。
ペル「それは凄いッ!!父が送り込んだ幹部も倒すとは……この「モドロック」なら父よりもSパットを回収出来るかもしれないッ!!」
チャスティ「というか、ペルもなんか話すんじゃないの?」
ペル「あぁ、そうでした」
すると、ペルはSパットを見せた。
フィラ「あ!!」
ビラノ「オメェも持ってたのかあ!!」
ペル「能力は「ワ・ロック」、どんな性質のどんなサイズ(半径3cmから1.5m)の「輪っか」も出現させる能力なのですが……ビラノさん、そこに立ってください。」
ビラノ「んあ?こうか?」
ペルはSパットをビラノに向けた。
ペル「ワ・ロックッッ!!」
すると、ビラノの体を輪っかのゴムが覆った。
ペル「それなら出れますよね?」
ビラノ「あぁ」
ペル「じゃあ……」
(ズズズ……)
ビラノ「おぉおッ!?」
輪っかのゴムは、たちまち太く、頑丈な鉄の輪になったのだ。
ペル「この輪、出してる途中でもサイズや性質を変えられるんですよ。」
フィラ「この能力をどう使うんだい?」
ペル「敵の捕縛です。」
ビラノ「ただ、同じSパットを持ったやつに通用するのか?」
ペル「この輪、操ることもできるんです。」
ビラノ「WOW、有能〜」
ペル「そして「輪」という概念さえ壊さなければ……」
ペルはそういいながら、輪っかを刃に変えた。
ペル「こんな感じで、刃に変えたあとに操ることもできるんです。」
フィラ「うっらやましい〜」
ビラノ「お前にはもう能力があるだろうが。」
ペル「てな訳で情報交換は終了です。固まると怪しまれるので、早めにこの場を……」
ジャルト「へぇ〜」
瞬間、背筋に冷たいものが走った。
チャスティ「会話を聞かれたッ!!」
ジャルト「まぁさぁかぁ?それで?そんなカス能力で?この僕に?勝とうとしてるわけじゃあないよねぇ〜??」
フィラ「勝つさッ」
ビラノ「馬鹿、相手にすんな」
フィラ「チッ」
フィラ達は、ジャルトを無視し、その場を立ち去った。
ジャルト「ふんッ、あの主催者が「成功したら母は逃してやる」と言ったんだ……あのイキリカスも、あのファントムも、主催者の息子も、そして…あの鼻につくカウボーイ気取り野郎もッッ!!」
(ピキィィンッッ)
ジャルトはあからさまにキレて壁1面を凍らせた。
ジャルト「全員粉々にしてやるッッ!!」
ジャルトは妙な足取りで廊下を歩いてった。




