12.ステータスオープン
「じぃちゃま、ばぁちゃま、まずはあたしのステータスをみてほしいな。
わからないところはおしえてほしいのだけど、いいかな?」
「おぉ、勿論いいともさ。アタシらはある程度の事情は知っているからね。ユーキのステータスを見てもそう驚きはしないよ。」
「よかったぁ、あたしへんなこだとおもわれたらどうしようかとおもって……じぃちゃま、ばぁちゃまにきらわれるのはいやだもん。」
実際に変な子どころの騒ぎじゃないと思うんだよね。余りに突き抜けた力って畏怖対象と同時に化け物扱いでしょ、きっと。
それまで散々持ち上げといて、何かあった時に手のひら返してさ、震えて指差しながら「ひっ、ば、化け物!こっちに来ないでー」とか何とか言っちゃうんだよ、あーやだやだ。
「ユ、ユーキや、ワシらがユーキを嫌うなんてある訳ないじゃないか!」
「そうだよユーキ、アタシゃねユーキが平たい顔の優希の頃から見守っているんだよ?今更ステータス見て嫌いとか怖いとかある訳が無いさね。」
「え?…………どーゆーこと?」
え、平たい顔の優希って……日本人のって事、だよね?何でその事知ってんの?
てか、見守ってたってどーゆーこと?
お母さんに私の存在を聞いたってだけじゃないの?連絡手段は知らないけど。
「何でそんな事知ってるの?って顔してるねぇ、フフ、不思議かい?」
「うん。だって、あたしがうまれるまえのことだよ?(一応ね)なんでしってるの?」
「そうだねぇ……ユーキはあの子やアタシが聖女だったと先刻知っただろう?それじゃあそもそも聖女がどんな役割を担っているか知っているかい?」
そー言えば、聖女聖女とやたらと耳にするが、聖女がどんな事をするのか具体的に知らないかも。
うーん、ゲームや小説だったら「光魔法を使える」「癒しの光で皆を回復」「瘴気や魔を祓う」とか、あそーだ「神様の神託を受ける」とかもあったかな?
「えーと、わるいものをはらったり、けがやびょうきをなおしたり、かみさまのこえをきいたりするのかなぁ」
「おぉ、ユーキは偉いねぇ概ねその通りさね。でももう少し詳しく言うとーー」
やはり聖女はテンプレ通り、回復、お祓いが出来、神様からの神託を受ける。
聖女以外にも神官、元聖女は神様から神託を受ける事が出来るが、これは所謂一方通行で、神様から受けるのみ。
これに対し大神官様と聖女は神様と相互でやり取りが出来る。(メールや電話みたいな)
因みに、此方と彼方の神様は親交があり、度々次元を越えてお茶会をしているらしい。
地球に異世界の情報がファンタジーとして伝わっているのも、此方の世界に地球産のあれこれが情報として来ているのも、その為である。
聖女になるには素養、魔力の質、量(なので大抵は【白金】以上)の他に、実は神様との親和性が問われる。つまり神様の神力と自分の魔力との相性だね。
聖女の役割の一つに神殿の神様の像(天命石の儀にお祈りした像)に神力を送る、と言うのがあるんだけど、神力はあまりに強大すぎて、そのままでは使えない為、聖女を中継して送られる。
それで、相性が良いと沢山の量を効率良くスピーディーに送ることが出来るんだってさ。
それによっての恩恵は沢山あるそうだけど、今は割愛させて頂きます。
で、さっきの見守る話に繋がるんだけど、お母さんははじめ神様の助手として働き始めたが、元々聖女としての素養があり、魔力の量と質が高く(まぁ【ミスリル】だし)、彼方の神様とかなり相性が良かった為(普通は世界が違う為有り得ないらしいんだけどね)『じゃあこの力を使ってあの問題を解決して来てー』と、こき使わ……げふんげふん、お願いされ、神力を使いこなしているうちに神格が溜まり、いつの間にか神になっていたと。
で、神様同士のお茶会に参加して、そこで私の成長の記録を此方の神様を通して婆さまに送ってくれていた、と言う事なんだけど……
おいおいおい、色々ツッコミどころ満載なんだけど、母よ、何してんの?神様の神託を私用で使うんじゃない!
まぁ、そんな訳で婆さまは私が日本人の時から見守ってくれていたんだってさ。
運動会の徒競走で転んだ姿とか、そんな恥ずかしいとこ送らないで~
て言うか、なんか……色々心配しなくても良かったんだ。
私が元異世界人だったって事も、前の記憶があって実は子供らしくないって事も、ステータスが普通のの人と違うって事も……本当は少し怖かったんだ、自分が異端だってわかってたから。
誰も、本当の私を知らないこの世界で、色々な事を隠しながら生きていくんだと思ってた。
「ぐすっ……ばぁちゃま、あたし……じぃちゃまとばぁちゃまのまごでよかった」
「おやおや、ユーキこっちにおいで」
そう言って婆様がギュッと抱きしめてくれた。
なんか嬉しいのと安心した事で、ちょっと泣いちゃった。
中身はいい歳な筈なんだけどなぁ、神殿に行った時にも思ったけど、やっぱり精神が実年齢に寄ってきている気がする。
でも分かってくれる人達が居てくれるから、どっちの私でも私は私としてこの世界でやっていけると思うんだ。
う、泣いちゃってちょっと恥ずいわ。
さて、とっととステータスを見てもらおう。
「じゃあ、ステータスをだすね。ステータスオープン」
因みに、「ステータス」だと自分だけ見れて、「ステータスオープン」だと人に見せることが出来るよ。
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[名前]:ユーキ・フォン・アンダルシア
[年齢]:五歳
[性別]:女性
[種族]:普人族
[職業]:子供
[称号]:聖女の愛し子
勇者の愛し子
神の謝罪を受けし者
神力を授かりし者
天運を味方に付けし者
[Lv]:1
[体力]:1,000/1,000
[魔力]:50,000/50,000
[魔法]:属性魔法(火水風地氷雷光闇)
無属性魔法
空間魔法
時空魔法
創造魔法
召喚魔法
生活魔法
[スキル]:ナッキー(仮名)
並列思考
天眼
天運
アイテムボックス
経験値倍増
限界突破
心技体
大賢者
忍びの者
錬金術師
薬草術師
超回復
物魔攻撃無効
状態異常無効
地形ダメージ無効
形態記憶身体
ドレインマスター
クリエイトマスター
スキルマスター
エクスプローラー
マルチリンガル
良妻賢母
[加護]:聖女ママ神の加護
異世界神の加護
アークディア統括神の加護
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あれ、種族から(?)が消えてる。何で?あと、ナッキーが(ON/OFF)じゃなくて(仮名)になってんだけど。
うーん?まぁいいか。
「これは……まぁ……余程の事では驚かないと思ったけどねぇ。
あのバカ娘はやりたい放題じゃないか、こういうのを職権乱用って言うのかねぇ」
「流石にやり過ぎ感はあるけれども、それだけユーキの事が心配だったのじゃろう。
確か粗相した神様のお力を少々頂いたのだろう?神様の力は強大だからのぅ、沢山のスキル持ちではあるが、まぁこんなもんじゃないかの」
「あの子が少々で済ますもんかね。今現在Lv.1でこの状態だからね、まだまだこれからさね」
うっ、婆様の言う事が当たってる気がする~
「まぁ、取り敢えずそのナッキーとやらに名を付けておやり。いつまでも(仮名)じゃ可哀そうさね」
あ、忘れてた。顔は見えないけどジト目で見られてる気がする、ゴメンゴメン。
名前かぁどうしようかな。なんかナッキーのイメージが抜けないが、違う方がいいよね……
うーん、白い毛玉、白、白、あ、ブランってどうかな。フランス語で白の事なんだけど。
「えーと、ブランってなまえはどぉかな。しろっていみなんだけど」
「わぁありがとう、気に入ったよ。じゃあ、額同士を付けながら魔力を込めて名を呼んでくれる?ボクの場合は全体になっちゃうけど」
えーと、おでこにくっつけて、「ブラン」
おぉ、光ってるよ。
んで、なんだろ感覚的なものなんだけど、繋がりが出来たみたいな?
ブランの存在がわかるというか。
あ、ステータスが変わってる![スキル]から無くなって[従魔]ブラン(守護天使)になってる。
あれ、ステータスってその都度変動するもんなんだっけ。
ん?んん?そーだよ、普通は神殿や王城、各ギルド、国境門、後どこだったか忘れたけど、そう言う所に置いてある魔道具にメタルピース翳して情報更新するんだよ。
まーいいか、何かもぉね、いちいち気にしたら負けだって言うかね。
さーて、やることやったし次は中身の確認をしましょうかね。
爺さま、婆さま、よろしくお願いしまーす。
私の今後がかかっているので!
ステータス考察まだ続きます。




