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365個の物語  作者: ひなた
弥生 迷いと別れ
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弥生三十日

  耐えられぬ 愛しえるのは 君だけだ


 わかっている。新しい場所に行って、新しい生活を始めれば、新しい環境の中で、新しい人との出会いに満ち溢れていて。

 少しずつ僕も、新しい自分に変わって行けるのだろう。

 それくらいのことは僕だって理解している。

 しかし人恋しさに悲しむのではなくて、僕は、彼女だけが好きなのだよ。

 そのところをわかってほしいのだ。

 春の別れを寂しがっているわけでなくて、彼女との別れを寂しがっているのだ。

 だって僕には彼女以外の隣にいることなんて、耐えられないのだから。

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