弥生二十三日
嬉しいの 君がくれたこの キャンディーが
今、ふと思ったんだけどさ、ホワイトデーでキャンディーをもらえたら嬉しいよね。
自慢じゃないんだけど、あたしももらっちゃったから、もう本当に嬉しくってしょうがなかった。
けどね、そんなことは、最初っからわかっていること。
今、ふと思ったことというのは、そんなことじゃあない。
このキャンディーってのを、飴ちゃんに変えたらどうなのかな、って話。
ほら、全然違うでしょ?
飴ちゃんをくれるって言ったら、急におばちゃんな気がしてきちゃうでしょ。
ホワイトデーに飴ちゃんくれたって、それはバレンタインデーもホワイトデーも関係なく、普段から飴ちゃんくれてる人だろうけどね。
ちなみに、ホワイトデーをもう何日も過ぎているのに、どうして今更ってとこにも、ちゃあんと理由はあるの。
今の今まで、喜びに浸っていたからよ!
だってもうほんと、喜びのあまり、お返しもらった当日には、死ぬかと思ったんだから。もう本気で。
この歓びが薄れることなんてないんだけど、やっと落ち着いてきて、他のことを考えられるようになったら、飴ちゃんって思っちゃったの。
最終的な結論とすると、君のことが大好きなんだよ、ってこと。




