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弥生二十二日
大好きが 重ならないこと 知るくせに
桜並木に 想いを寄せる
運命なんてものがあれば、僕と彼女は結ばれることができたのだろうか?
それとも、運命は存在しているのに、僕と彼女は選ばれなかったのだろうか?
僕は彼女のことが大好きなのに、好きで好きで堪らないのに、彼女はそうじゃない。
彼女は僕の愛に、言葉では大好きと返してくれる。それはきっと、彼女にとって嘘ではないのだろうけれど、僕が求めているのはそれではなかった。
LOVEとLIKEは別のもので、彼女が僕を嫌っていないだけに、苦しさばかりが押し寄せるのである。
いっそのこと、大嫌いと言ってくれれば良いのに、彼女は僕が大好きなのだと言う。
けれども僕も馬鹿だよね。
辛いだけだとわかっていても、大好きな気持ちを抑えることができない。嫌ってくれれば良いと思うくせに、好かれるために必死で、努力を重ねているんだ。
膨らみ始める桜並木の蕾たちに、彼女に手が届いたならと、願いを込めてしまう。
花が咲く前に桜並木を訪れたのは、開いてしまったら、散ってしまうのが辛いからだと思う。怖いんだろう、全部が、何もかもが。
求めても手に入らない、手に入れてはいけない、それがわかっているのが、辛いんだろう……。




