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弥生二十一日
会えないの? 募る不安が 悔しくて
あれだけ素敵な手紙を送ってくれたのだし、会いに来てくれると思ったのだけれど、そんなのって独り善がりかな。
だけど、仕方がないじゃないの。
返事を返そうにも、私から会いに行こうにも、彼の家を知らない。
住所もわからないから、どうしようもないの。
手紙を送ってくれたからには、彼は私の家を知っているのでしょうし、会いに来てくれたって良いのに……。
もう会うこともないからと、私からは会いに行けないからと、冗談半分にこのようなことをしたの?
彼はそんな人じゃないとわかっているのに、不安から私はそのようなことを思ってしまっていた。
悔しくて、申しわけなくて、彼を信じられない私が、とんでもなく醜い存在かのように思えて、仕方がなくて。
どうしてと、私は問いを投げるの。
だれに問うのかも、何を問うのかも定かでない、ただ理由を求める問いを投げるの。
答えなんて返るはずもないのに。




