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365個の物語  作者: ひなた
睦月 寒さを楽しむ余裕
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睦月二十五日

  寒さゆえ その言いわけは 有効で

     冷たい君の 温もりを知る


 今日は本当に寒い。

 今日はというか、今週は本当に寒い。

 今週はというか、今月は、というか今年は。

 というか、冬は本当に寒い。とても寒い。

「寒いからさ、一緒にいたいな。傍にいると温かいでしょ?」

 顔を赤くして俯きながらそう言ってきたのは、俺の彼女かつ超絶美少女である。

 いつもは付き合っているとは思えないほど、俺の扱いは最悪。恋人だなんて名前だけで、このクールビューティーは、可愛らしい外見にそぐわない暴言を吐く。

 だから、こんなことを言ってくるとは思わなかったのだ。

 動揺したら彼女の思うつぼだと思うのに、自分に嘘は吐けなかった。

「寒いから。そうよ、寒いからよ。あたしが特別にあんたを温めてあげるから、あんたもあたしを温めること、許可するわよ」

 せっかく優しいと思ったのに、すぐにこうしていつもの上から目線だ。

 今日の上から目線は随分と可愛い上から目線だから、苦しいくらいに幸せなのだけれどね。


「あぁ、温かい。お前も温かいか?」

「えぇ、そうね、温かいわ。とても、とっても」

 彼女から彼。短歌に関しては、連歌だと思ってもらえると、文章とも合うんじゃないかと思います。文章の方は普通に、終始彼目線ですよ?


 そして最後、二人は何をなさっているのでしょうね。うふふふふふふ。

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