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365個の物語  作者: ひなた
睦月 日常を取り戻しつつあるという幸せ
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睦月十五日

  また今年 病なきとし 豊作年

     神に祈りを 捧げ笑った


 神さまお願いします。今年もまた、健康に、だれも健康に過ごせますように。わしらを、守ってくだせぇ。

 祈りを捧げ、儀式を行った。毎年のことではあるけれど、やはり緊張する。わしが村の代表、このときだけは、わしが村の主役なんだ。

 村民に病がなきとするも、今年を豊作にするか凶作にするかも、全てはこのわしにかかっておるんだ。

 そして儀式が終わると、みんながわしを囲んでくれるんじゃ。

 そうして村民全員で笑うんだ。

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