睦月十三日
年賀状 これ以降には 届かぬか
零は嘘だと 信じさせよと
結局、一枚も年賀状が届かなかった。
遅くなってしまっただけかもしれないと、随分届くのを待ったものだ。
しかし気付けば一月も十三日。
これ以降に年賀状が届くなんて、そんなはずないだろうな。いくらなんでも遅くなりすぎだ。
諦めるしかないのだろうか……。
零って、そんなの嘘だろ?
たしかに僕だって、年賀状を一枚も出していない。
僕が一枚も出していないのだから、一枚も届かないことだって、悲しむようなことではないのかもしれない。
一方的な好意を寄せられるほど人気者じゃないんだから、当然のことではないか。
毎年数十人に年賀状を出しているのに、一枚も届かないだとか、そんな悲しいことにはなっていない。
そうだよね。出したのが零、届いたのも零、同じじゃないか。
だとしても、やはり悲しくなってくるな。
新年が始まって二週間が経とうとしているのだから、これから届くということは諦めよう。
諦めるけれど、零は嘘だって、信じさせて欲しい。
せめて、せめて一枚だけでも届かないかな。
あ、お店の宣伝的な年賀状はなしで。




