アラムス学園再び
「懐かしいなぁ」
俺はアラムス学園に帰って来た。
懐かしさに浸っていると、ゼクスが
「入学初日しか通ってないだろ」とツッコミ
全くこの男は剣術といい会話といい容赦ない…
融通が効かないというか、頑固というか。
まぁ、良いやつなんだけとね(笑)
「そんなことより、教室に行くぞ」
「そんなこととか言うなよー」
「うるさい、目立つ、静かにできんのか」
「…」
本当に容赦ない男だ。
教室に向かう。
ゼクスもSクラスだ。
まぁ実力からして当たり前か
学園にSクラスが存在するのは実に18年振りのことらしい。
その当時の生徒が父上と母上だ。
しかし、今年、18年振りにSクラスが誕生した
それも過去最多の6人の生徒がいる。
学園の者たちからは"奇跡の世代"なんて呼ばれている。
「殿下、おはようございます。」
「ああ、おはよう、クロスロード」
「殿下の横に居るということは、あなたが噂の、ユリウス・アルスタインね?」
どんな噂か聞いていみたいものだ…
ゼクスがにんまりしている。
噂の出所はお前かっ!
「はい、僕がユリウスです。よろしく、えーっと?」
「クロスロードだよ、フミ・クロスロード!よろしくね」
「もしかして、クロスロード上級大臣のお孫さん?」
「そうよ?お祖父様をしっているの?」
「王宮でお世話になってね。孫が同い年でアラムス学園にいるって聞いてたからさ」
「なるほどね。あ、ルナ、あんたもこっちにきなさいよ!」
クロスロードさんが女の子を引っ張る。
「ちょっと、フミちゃん、引っ張らないでよー」
この子、可愛い、はっきり言おう、一目惚れだ。
「あ、あの私はルナです。ルナ・カミーノって言います。よろしくおにゃがいします!」
か、噛んだ!いま噛んだよ!
「あんた、おにゃがいしますは無いわー」クロスロードさんは呆れている。
赤らめた顔であたふたするカミーノさん、可愛い
「この子、少し天然だから(笑)」
「私もこの子も名前で呼んでねユリウス君!」
クロスロードさんがウィンクする。
あ、フミって呼ばなきゃいけないのか?
フミ・クロスロードは自由だ。
だが、周囲の人間を不快にさせない。
彼女にはゼクスのように他人としての魅力があるのだ。
ルナ・カミーノは天然だ。
普段しっかりしているがたまに天然が強制発動し場をなごませる。
母上に似ているな!
正式にはルナ・ナイト・カミーノというらしく
名前通り騎士の家の生まれであるらしいが、魔法の方を得意としているらしい。
周囲の者からルナ騎士と呼ばれると、あうあうしていた。
教室に着くと男子生徒が二人いた。
一人の男子生徒が「ユリウス様、お久しぶりです、ランスロットです。」
なに、このイケメン騎士、なぜ王族のゼクス差し置いて俺に挨拶した?
なぜ俺の名前知ってる?久しぶり?
ランスロット?…聞いたことあるような
あっ!「ランスロット・アルスタイン?」
俺の従兄弟だ!
父上の弟のライルおじさんの息子のランス君だ。
アルスタインの本家と分家の立場から上下関係にあるのだ。
「幼きころに見た、ユリウス様の剣術の凄さは今も鮮明に覚えています!私もユリウス様のようにと鍛練を重ね、Sクラスに選らばれました。」
「まったく、アルスタインの血はデタラメだな」ゼクスが呟く、どこか嬉しそうだ。
「アルスタインよりもラインハルトの方が優れているがな」もう一人の生徒が言った。
なに、こいつ、なんでこんな不機嫌なの?
しかも、アルスタイン馬鹿にすんなし!
「お前がユリウスか?ふんっ弱々しい男だ」
めっちゃ喧嘩売られてるんですけど!
「アルスタイン並びにユリウス様への侮辱は許さんぞ!」
ほらー、イケメン騎士が怒っちゃったよ?俺どうなっても知らないよ?早く謝りなよ?
「ランスロット・アルスタイン、俺に勝てるのか?」
「くっ」ランスロットが苦虫を噛み潰したような顔になる。
こいつ強いのか?
「君、まずは俺や俺の家に文句言う前に名前くらい名乗ったら?君の家はそういう礼儀もなってないのかな」
言ってやった、やられたらやり返す。
「どこまでも俺を馬鹿にするか、ユリウス・アルスタインっ!」
え~っ…めっちゃ怒っちゃったよ…
それに、どこまでもってなんだよ。
初対面ですけど!被害妄想ですかこのやろう。
「俺の名は、ミリアルドだ。ミリアルド・ラインハルト」
ミリアルド君ね、初めから名乗れば良いのに…
ん?ラインハルト?親戚に似た名前の一族がいる偶然ってあるものだな。世界は狭い。
「ハイネお祖父様の孫だ。お前とは従兄弟にあたる」
はい、本当に世界は狭い。
こうしてSクラス6人
ユリウス・アルスタイン
ゼクス・ディセウム
フミ・クロスロード
ルナ・ナイト・カミーノ
ランスロット・アルスタイン
ミリアルド・ラインハルト
奇跡の世代が揃った。




