神聖騎士の孫
~アルスタイン家観覧席~
「ラインよ」
「なんだい、父さん?そんな恐い顔をして」
「何をした?」
「嫌だなぁ何を言ってるんだい?父さんの横で
ユーリを応援してたじゃないか!」
「違う、俺が聞きたいのはユリウスの剣術についてだ!」
"神聖騎士"カイル・アルスタインの迫力は半端ない、相手が"英雄"ラインでなければ失神しているだろう。
「なぜ、まだ8歳のユリウスがアルスタイン家秘伝の神速を使える?」
「たまたま気合いが入って神速の域に入ったんじゃないかな?」
「俺の目は誤魔化せんぞ!確かに本来の神速と呼ぶにはまだなっておらん、しかし、先ほどのはそれでも神速と呼べる域にあるさらに、ユリウスはその神速を本気で放っていない!まるで本気を出すつもりがないように感じたぞ」
さすがは"神聖騎士"だ、的確すぎる。
言い逃れはできない。
「ユーリの覚えの良さがあまりに気持ちよくて気づいたら教えてた(笑)」
「教えてた(笑)、ではないは!」
ラインに鉄拳がとぶ。
「しかし、本気をだした所を観てみたいものだな、
アルスタインの名に恥じぬ実力を既にユリウスは会得していると言っても良いだろう、いや、今後、アルスタインの名をさらに偉大なものにするかもしれんな」とさすがは俺の孫だ!
といった表情のカイルだ、そしてこれはユリウスの実力がカイルお祖父様に、また、偉大な"神聖騎士"としてのカイル・アルスタインにも認められたのだ。




