国立アラムス王都学園入学試験
もーいーくつ寝るーと、入学式~
「おっ?、ユーリ機嫌良いね~」
その言い方じゃ普段は機嫌が悪いやつみたいじゃないかよー
「ごめん、ごめん(笑)」
チャラ神と交信する俺は確かに機嫌が良かった
というのも、俺は8歳になり、学校教育が始まるのだから。
転生してからの8年、自分なりに努力してきたつもりだ、もちろん、正真正銘の天才である父上や母上はもちろん、バル爺やリア姉にすらも届かないだろう
しかし、自分の努力の結果が目に見えるだけでなく、同年代と比較できる学校への入学が明後日に控えているのだ、機嫌もよくなるさ
~翌日~
「ユーリ、明日から学校が始まる」
「はい、父上や母上に教わったことを活かし二人に恥じぬように学びたいと思っています」
当然のように俺は宣言をする
「父さんはその言葉が聞けて嬉しいぞ!」父上が笑顔になるがしかし、「あまり本気を出さないようにしなさい、能ある竜は爪隠すっていうだろ?」確かに、真の実力者は公共の場でいきなり全力は見せない。
「しかし、その結果がアルスタイン家の名を汚したり、格を下げることにならないでしょうか?」
もし俺が同年代に比べ劣っていた場合、いや、
同等だとしもだ、それはアルスタインだけではなく、ラインハルト家の格も下げる結果になる。
両家はそれほどまでに別格で優秀な家柄なのだから。
「まぁ、父さんもそうだったからユーリの気持ちは痛いほどわかる。アルスタインの名は重いからな」
そうだ、父上だって"神聖騎士"を親にもち周囲からの期待も大きかっただろう。
そした父上は期待に応えて"英雄"となった。
さすがは父上である。
「しかも、ユーリはラインハルトの名も背負わなければならないからね、でも本気をだしちゃダメだよ、そうだな最初は5割で良いぞ」
え?実力の半分でやらって言ったよ…
父上のことだ、何か意味があるのは分かる
しかし、先ほどから父上はばつの悪そうな表情だ
「明日はお祖父様たちもくるけど5割にしておきなさい、わかったね?」
「はい、わかりました」と言いつつ明日は7割にしておこう。
~国立学園入学式~
この国立アラムス王都学園が家から一番近い学校だ
昨日、リア姉に聞いて知ったのだが、このアラムス学園は
国内で最も優秀な学校で、生徒は名家の者が多く、その他の生徒も厳しい入学試験を勝ち抜いた実力者たちで占められている。
入学試験は学科(史実について)と実技(木製の武器を用いた実践形式と魔法の的当て)になる
俺はアルスタイン家の者ということで入学は決まっているが、形式上この試験を受ける形だ
というのもバル爺がいうにはこれは入学試験を用いて各家の実力の誇示につながるのだ。
実技の対戦相手もライバル関係にあたる家同士になるように仕組まれているらしい。
政治的なものなので当人達が何か気にするようなものはないが、相手に負けたくないのは皆同じだろう。
学科の試験は満点だった
この辺りはバル爺中心にアルスタイン家の優秀な執事・メイド隊に抜かりなく仕込まれているので
満点でも、だろうなといった感じだ。
次はいよいよ実技だ!
試験を控えた子供たちをよそに親たちは子自慢をし合う
うちの子供は優秀だといった類いの話が繰り返されるなか、そわそわした夫婦がいた。
ラインとマリアである。
「ライン、マリアさん、久しぶりだね」
「ご無沙汰しております、お義理父様」
「やぁ、父さん」
"神聖騎士"カイル・アルスタインの登場である
「相変わらず、品がないな」
「あ?なんか言ったか?」
「私はお前に用などない、可愛いユリウスの頑張る姿を見に来たのだ」
「それは俺とて同じだ!」
"神聖騎士"に喧嘩を売る者などこの世界で一人しかいない、
"大賢者"ハイネ・ラインハルトだ。
こうしてアルスタイン家の観覧席は
"神聖騎士""大賢者""英雄""聖女"と世界最強戦力と言っても差し支えないメンバーになった。
「いよいよユーリちゃんの番ね」
「ユーリのやつ昨日、言ったこと守れるかな?」
「ユリウスはラインが直々に稽古をつけておるのだろう?良い騎士になるわ、ははっ」
「バカ者め、ユリウスは魔法も5属性使えると聞いておる、ラインハルトの魔導師の血を継いでるわ」
「やんのか?」
「返り討ちにしてやるわ」
「父さん止めてくれよ~」
「お父様もお止めください!ユーリちゃんの試験が始まります!」




