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8話 召喚士に俺はなる!

今年も後少し。

やり残したことはありませんか?

〜召喚士に俺はなる!〜


あっまずい。

見つかった。

俺は笑顔を見せ、こんにちは。と、一言口にした。


ーーー数時間後ーーー

俺達三人は、学園長室にいた。

俺達の視線の先には、四十代らしきの女性学園長が座っている。その横には寮内でお会いした鬼こと女性教師が立っていた。

二人とも気難しい顔して静かに俯いたまま、俺にいくつか問いを投げかけてきた。

何者で、何故ここにいる。どうやって入ってきた。等、俺は包み隠さず学園長の問いに答えた。もちろん答えられる範囲で、だが。

ある程度答えたところに鬼が重たくなった口を開き、


「許可なく我が学園の生徒ではないものが学園の敷地内に入るなどあってはならない。況してや男など、貴様を厳重に処罰する。」


と、言い俺を親の仇のような眼差しで睨む。

あぁ終わったな。俺の人生。そう思っていると俺の隣にいた一人の少女が言葉を返す。


「ならば、ルクスがこの学園の生徒になれば良いのですね。」


え?俺がこの学園の生徒?はぁ!?

いやいや何を仰っているのですか?

シャルルさん?

耳を疑う発言をしたのは、あのシャルルだった。

な、何言ってんの!あなた!?

そう俺は彼女に目で一所懸命伝えた。

だが、彼女は俺に「任せろ」と言う程の笑顔を見せた。

その後も俺抜きで話が勝手に進み、結局俺は転入試験を受けることになってしまった。

このエルドラド学園には三つの学科に分かれており、剣技科、魔技科、召喚科が存在する。一応シャルルと、メアリーは召喚科に属しているそうだ。

その為俺は、召喚科の転入試験を希望した。

試験内容としては、まず筆記試験。

その後剣技試験官、魔技試験官との勝負があるらしく、その三点で合格が判断される。

さらにそれぞれ合格基準点が非常に高いらしく合格はかなり難しいとの事。

学園長の転入試験の説明を終えた後、試験の日時が発表される。


「二日後の午前八時なので遅れないで来て下さい。」


ん?はっはっは。ついに私は耳までおかしくなってしまったか。

二日後などあり得るはずがない。

違うよね?お願い。


「では、二日後に。」


俺の願いをぶち壊したのはまたもやシャルルだった。

どうしよう試験官との勝負は未だしも筆記試験だなんて、この世界について俺は全然知らないし、後二日でどこまで詰め込めるかだな。そう決心し、俺達は学園長室を後にしようとする。

そんな俺を一度学園長は、引き止め質問を一つ

「あなたは、ゾロアク地方の出身ですか?」

ん?ゾロアク地方?

俺は、否定し、部屋を後にした。

一応学園長が、家がない俺を不憫に思ったらしく、女子寮の横に建てられている小さな小屋みたいな所で休息をとることを許してくれた。

小屋内は、以外と綺麗だな。

物置のイメージがあったが、きちんとした客室だった。

生活に最低限必要な物は、全て揃っている。

ベッドもふかふかだ。

いや、こんなことをしている場合じゃない、

明後日だぞ!試験は!

勉強しなくては。

そう決心し、机の前に座り、置かれていたペンを持つ。

だが、ペン先は一向に進まない。

何故なら教材と言う教材を持っていないためだ。

どうしよう。俺の視線がベッドに向く。

あぁ身体が勝手に・・・

そのまま俺は深い眠りについてしまった。


五月三日の出来事であった。


称号

「召喚士に俺はなる!」 「怠け者」

を獲得しました。

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