17話 後を追う者とちゃっかり者
近頃忙しくてこんなに遅れてしまいました
すみません
関係ない話ですが最近暑いですね、熱中症には気をつけてくださいね
~後を追う者とちゃっかり者~
ただ今の時刻 午前8時15分
俺、シャルル、メアリーそしてもう一人、ミルキーと呼ばれていた金髪の先輩。
計4人で先ほどに引き続き学園の玄関へ向かう。
4人の軽快な足音とともに周囲いた生徒も増えてきた。
玄関が近いからだろうか、それとも試験の噂のせいなのか。
前列にメアリーと先輩、後列には俺とシャルル。
前では楽しそうに会話が弾んでいる。
そんな背中を見ながら俺は隣にいたシャルルに声をかける。
「一つ聞きたいんだが、あの先輩は一体誰なんだ?」
シャルルは少し驚きの表情を見せ俺の問いに答える。
「まさか、知らないのか? 彼女は、この学園の理事長の娘 アストレア・スカーレット 彼女の家系は代々素晴らしい戦士や魔術士などを輩出している。実際彼女もこの学園一と言っていいほどの召喚士だ。彼女にあこがれてこの学園に入ってきた子も少なくはないだろう。まさか知らないとは、本当に君はこの世界の住民か?彼女の家系はさっきも言った通り偉大な戦士を生んできた。そのためスカーレット家のことを知らないものなどいないと思っていたが・・・」
と、俺に疑惑の視線を向ける。
俺は、とりあえずその場では世間知らずということで話を終わらせた。
そんな話を交わしているうちにようやく大きな学園の玄関にたどり着く。
「さぁ ルクス! ここが我が学園 エルドラドだよ!大きいでしょー」
前列にいたメアリーが両手を広げ俺たちの前に立ちはだかる。
「では、私たちはそれぞれの教室に向かいますのでここで。」
と、アストレアさんが頭を下げ学園の中に消えていった。
それに続くようにシャルル、メアリーもじゃあまたあとでね、と言い残し学園内に吸い込まれていった。
さぁどうしたものか。
正直ここまで来たが何をするのか決めていない。
まあどんな授業を受けているのかとか学園内の様子をテキトーに見て今日は過ごすか。
それに右肩のアザについて余った時間にでも調べなくてはならない。
俺は右肩に手を置きながら今日の用事を確認する。
ただ今の時刻 午前8時25分
もうそろそろ授業が始まる時間か。
と、俺は学校の大きな時計を見上げる。
「そこのあなた! こんなとこで何をしているのですか? 警備隊に通報しますよ!」
急に甲高い女性の声が俺の背中を刺す。
俺はその声に驚き両肩がぴくっと上がり、反射的にその声の主に視線を向ける。
そこには右腕に風紀委員と大きく書かれた腕章を身に着け、両腕を組んだ女子生徒が立っていた。
「聞こえなかったのですか? もう一度言います。早くここから離れなさい! さもなければ警備隊を呼びます!」
俺は彼女の威圧的な言動に押し負けそうになる。だがしかし、
ああぁすみません・・・
なんて到底言えない。
というか言う必要がないではないか。
きちんと学園長には許可は取ってある。
そう NO PROBLEM!!
自分に自信を持ち、強気の女子生徒に対してこう返した。
「申し訳ありませんが学園長には許可はすでに取ってあるので問題はないと思います。」
その答えが目の前にいる彼女を驚かせる。
まさかっというような表情をしている。
まだ半信半疑といったところなのだろうか、だとしたらどうすればいいんだ?
キンコーンカンコーンーーーー
あっ学校の鐘が・・・
俺はその鐘に助けられた。風紀委員の彼女は、
「どちらにせよ、早くここを出て行ってくださいね!!」
と言い残し全力疾走で校内に入っていった。
ふぅあぶないあぶない危うく不審者と化すところだった。
・・・ここでぼーっとしているのもあれだし、校内に入って様子でも観ていくか。
----○○&××side----
とあるお城の仕事場でカタカタと音を立て、手元にある書類にひたすらペンを動かす二人がいた。
・・・いつもは静かに淡々と進む作業のはずが今T会は違っていた。
〇「あぁぁ 私、あの方が心配で仕事が手につきません・・・。 一体どこへ行ってしまったのでしょうか。」
×「またか・・・お前それ、30分ごとに言っていないか?」
〇「だって私、心配で心配で。」
×「小学生の登下校を心配するお母さんか、お前は。はぁ仕方ねえな、やるよそれで君の気が晴れるなら・・・」
と××が言うとすっと席を離れ、隣の部屋に移動する。
数分後-----
一人取り残された○○は壁に掛けられている時計を確認しながらペンを進める。
が、順調に進むわけもなく、すぐに動きが止まる。
そんな部屋にさきほど出て行った××が帰ってきた。
×「準備できたぜ! 仕方ねえから作ってやったよ転移陣。」
転移陣---特定の場所に使用者を転移させるための魔法陣。使用者によっては不特定の世界にも転移が可能」
×「お前が、心配心配うるさいから作ってやったよ、これ作るのにかなり魔力使ってんだから感謝しろよな。」
そういうと××は腕を組み、仕事場の扉の前で仁王立ちする。
○○は××に即、感謝の意を伝え転移陣が作られている隣の部屋に急いで向かった。
××もそのあとに続き移動を始める。
○○「おおおおお! これは!」
扉を開けるとそこには直径6、7mほどの大きな円が描かれていた。
すぐさま○○はその円に飛び込み、転移!!と叫んだ。
・・・
なにも起こらない。
○○は再び、転移!!と叫んだ!
・・・
やはり反応はない、ただの魔法陣のようだ。
そんな他から見たら頭がおかしいと思われる光景が広がっている部屋に××も入ってきた。
××はその不思議な光景を目にするとくすっと笑みをこぼし、こう言葉を発した。
×「すまないが、私が転移!と言わないと発動しないよ? お前が一生懸命に唱えても足元にあるのはただの円さ笑。魔法陣関連は私の担当だから○○が知らないのも仕方ないことだけど笑。」
○○はその発言に対して顔を赤らめてから、お願いします・・・と言葉を返した。
その言葉には恥が感じられた。
○○の願いをかすかに聞き取った××は笑いながら右腕を上げ、転移!と叫ぶ。
その瞬間、○○の足元に描かれた転移陣が発動し部屋内が眩い光に包まれる。
〇「あら? ××は行かないの?」
光に包まれた状態の中から○〇の声が響く。
×「さっきも言った通り魔力使い切っちゃったからきみを送ったら寝るよ、それにまだやらなきゃいけない仕事もあるしね。」
その発言に対し○○は、わかったわ。とだけ言い残し姿を消した。
×「ふぅ これで仕事に集中できるな・・・」
と安心したのも束の間。
?「ちょぉぉぉぉぉぉぉっと待ったぁぁぁぁぁこのわたくしも陛下の下へ行かせていただきます!!!!!」
×「え? ちょっと! 急に入ってくんな馬鹿!」
急に部屋に入ってきた何者かが解きかけの転移陣にとびこんでいってしまった。
×「やばっ・・・ま、どうにかなるしょ。じゃ仕事行こー」
そう言って××は光が消滅した部屋を後にした。




