第四十五回 スパイの乱入
「えっ?みんなすごく上達してるね、びっくりしちゃった。」
このパフォーマンスの主催者である戴千祈から送られてきたメッセージは、決してお世辞などではなく、紛れもない本心だった。
自分の未熟さを客観視した時の気まずさを乗り越えようとすれば、自然と基準は極めて高くなる。たとえ心から納得していなくても、少なくとも今の自分にできるベストな状態だと思えなければ、勇気を出して送信ボタンを押すことなどできない。もちろん、自分自身の心のハードルを越えられたなら、その成長を見守る人の目には、大幅な進歩として映るはずだ。
自分への要求が高まる中、四人合同の練習も順調に進み、その週の金曜日、放課後の練習が終わった後、戴千祈が突然あることを発表した。
「そういえば、うちのクラスからこのパフォーマンスにエントリーしたの、私たちだけじゃないって知ってた?」
邱艾晶はそこでようやく、戴千祈から誘われた時に聞いた裏情報を思い出した。どうりで今週、パフォーマンスの練習があることを「ある人」に一度も話していないのに、向こうからも一緒に帰ろうと誘ってこなかったわけだ。その「ある人」も、きっと自分のパフォーマンスの練習をしているに違いない。
「游暐安がリーダーになって、彼の友達と合わせて五人の男子でバンドを組んで出るんだって。だから彼らと約束して、来週のこの時間の放課後に、お互いちょっと『交流』しようってことになったの。ついでに私たちの小さな成果発表も兼ねてね。この週末は合同練習は入れないけど、みんなそれぞれ自分の苦手なところを強化したり、ステップを完璧にしたりしてきてね!何しろ一緒に練習できる時間は少ないし、クラスメイトの前で恥をかきたくはないでしょ。それじゃあ今日はここまで。みんな頑張ろうね、バイバイ!」
ある日の平凡な休み時間、邱艾晶と簡彤菲は偶然教室の外で鉢合わせた。
「えっ?どうりで最近全然見かけないと思った。パフォーマンスの準備なんて大事なこと、なんで教えてくれなかったの。私も一緒に出たかったのに。」そう言ったのは、邱艾晶たちがグループを組んで出演することをようやく知った簡彤菲だった。一週間近く経ってから教えられた邱艾晶に対し、無邪気な顔をして訴えかけている。
もちろん、練習で忙しかったというのもあるが、方雨彗が彼女を警戒し始め、意図的に話す頻度を減らしていたという理由もあった。方雨彗は邱艾晶に直接疑いを口にしたわけではないが、彼女の話題を出すことも意図的に避けていた。邱艾晶も、方雨彗から「戴千祈は少しでも人数が多い方がいいはず」と聞いた時、簡彤菲を誘うことも考えたが、何しろ彼女は隣のクラスであり、時間の都合を合わせるのが難しいかもしれないと思い、その考えを取り下げていたのだった。
「あ、ごめんね。練習の都合がつきにくいかなって思ってさ。なんか結構忙しそうだったし。」邱艾晶は気まずそうに頭を掻きながら、へらへらと笑って答えた。
「全然。最近は結構ヒマしてるんだけどな。じゃあ、近々練習があるなら、見学に行ってもいい?」
「うーん……他の人に聞いてみるね。今週の金曜日の放課後、同じクラスのもう一つのグループとちょっとした交流会があるんだけど、みんながいいか一応確認してみるね?」
「オッケー、お願い。何か手伝えることがあったら言ってね!例えば撮影係とか?ただ見に行くだけってのもなんか変だし。」
実際のところ、簡彤菲の動機が「ただ見に行くだけ」であるはずがない。この間邱艾晶の看病に行って以来、簡彤菲は九十パーセントの確率で、指輪はずっと邱艾晶の元にあると確信していた。ただ、あのドジな本人が気づいていないだけだ。しかし、なぜ指輪レーダーのシグナルは時折出たり消えたりするのだろうか?それだけが、今の彼女にとって数少ない疑問だった。とにかく、邱艾晶に近づく方法さえあれば、彼女の持ち物などから探し出せる可能性は高い。逆に、これ以上邱艾晶に近づくチャンスを見つけられなければ、自分の命が危ないのだ。
「撮影を手伝ってくれるの?それってすごく良くない?うちら二つのグループ以外に、他のクラスの友達が観客としているなら、パフォーマンスにより客観的な意見をもらえるし。私は賛成!」
「簡彤菲か……いいんじゃない?あいつが熱心に手伝ってくれるって言うなら、この小さな身内だけの発表会に参加してもらおうぜ。」
戴千祈と游暐安の二人に聞いたところ、両グループのリーダーである彼らが揃って同意したため、方雨彗も内心では反対していたが、当然それ以上何かを言うわけにはいかなかった。自分と邱艾晶だけならともかく、他の全員が歓迎している今日、自分だけが反対する正当な理由を彼らに説明できるわけもなく、黙って引き下がるしかなかったのだ。練習の途中でまた危機が降りかからないことを、心の中で静かに祈るしかない。しかし見方を変えれば、誕生日パーティーの時も邱艾晶の家での一件も、翼族の姫たちしかいない時に限って黯翊族の手下に遭遇している。今日のように大勢の人がいる場なら、おそらく大丈夫だろう。翼族の姫以外の人間が、何かの突発的な事情でタイミングよく全員席を外してしまうような事態さえ防げればいいのだ。
次回予告:結成から本番までわずか三週間。お互いに励まし合いながら練習できる時間も残り少なくなる中、この小さな成果発表会はまたとない貴重な機会だ。互いのパフォーマンスを楽しみつつ、どちらがより観客の目を惹きつけられるか競い合い、クリスマスパーティーに輝きを添える!
次回:グループ結成の小さな成果発表




