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漂流大陸の翼族姫、人間界でのファンタジーな出逢い  作者: 冬小密


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第三十九話 危機勃発、大規模な攻撃の襲来

五分後、邱艾晶の部屋に、手のひらほどの大きさの黒い幻影が三つ、周囲に無数の粒子を漂わせながら音もなく忍び寄ってきた。それらは、ほとんど暗闇に包まれた空では見分けるのが難しく、上空からゆっくりと舞い降り、透明な窓ガラスをすり抜けて直接部屋の中へと侵入した。次の瞬間、黒い仮面をつけ、全身を黒い服とマントで覆った、身長百八十センチほどの屈強な人影へと姿を変え、足音一つ立てずに忍び足で動いた。


「邱艾晶?邱艾晶ってば!」三人の侵入者を見るや否や、簡彤菲は大声で呼びかけ、体を大きく揺さぶって起こそうとした。


しかし邱艾晶はぐっすりと眠りこけたままで、目を覚ます気配は微塵もなかった。


「起きないなら……そのままゆっくり寝てなさい。」普段は天真爛漫なトレードマークの笑顔を見せ、常に活気に満ちた印象を与えるあの声が……今は狡猾で不気味な笑みに変わり、邱艾晶の耳元でそう囁いた。


(へへっ……計画通り。)


その時、邱艾晶が机の上に置いていたスマホが鳴り出した。三十秒鳴り、六十秒鳴り、九十秒鳴り続けた。だが、電話に出る者はいなかった。


「分かった、じゃあ次の部活では私が反対派の第三バッターをやるね。それから、相手が言ってきそうな反論とか、台湾の最近の社会問題を反例としていくつか準備しておくよ。それじゃあ、バイバイ!」


「バイバイ!次の試合は絶対に勝とうね!」


その頃、学校にいた方雨彗は、ディベート部の部活動を終え、他の部員と別れた後だった……


(邱艾晶に電話してみよう。あっちで何かトラブルでも起きてないか確認しなきゃ。)


メッセージアプリの着信音が三十秒鳴り、六十秒鳴り、九十秒鳴り続け、最終的に不在着信に変わった。


どうして出ないの?簡彤菲の方にかけてみよう。


数十秒後、またしても不在着信になった。


その時、方雨彗の全身の神経に突然、非常に嫌な予感が走った。彼女は猛スピードで鞄を掴み、アドレナリンを極限まで分泌させながら、持てるすべての力を振り絞って邱艾晶の家に向かって一直線に走り出した。


最近、ますますその強い予感があったのだ。やはり邱艾晶を簡彤菲に任せたのは危険すぎる決断だったのではないか?疑い始めたあの時からこうすべきではなく、いっそ全部自分で引き受けるべきだった。自分のあまりの不注意と失策を悔やみながら、息を切らして走り続け、間もなく邱艾晶の家にたどり着いた。


「あ、誰か来たみたい。気をつけて。」邱艾晶が深い眠りに落ち、游兄妹がまだ戻っていない部屋の中で、簡彤菲はそばにいる者たちに向かって小声でそう言った。


それから間もなく、部屋のドアが押し開かれた――


「来たわね!」簡彤菲は手元でやっていたことを放り出し、すぐさま自身の魔法で防御壁(バリア)を召喚し、三人の黯翊族の手下が同時に手から放ち続ける攻撃の光波を防いだ。懸命に抗戦している表情を作り、まるで全身の力を振り絞って手元の防御壁を支えているかのように見せた。敵が放つ色とりどりの光波もすべて防御壁に直撃し、それぞれ異なる色の微粒となって空気中へと消えていく。防御壁を貫通しそうなほどの強烈な猛攻は、この場面において簡彤菲が劣勢に立たされていることを示していた。


「方雨彗!早く助けて!」


「分かった。」方雨彗は長距離を走ってきた息の乱れを整え、冷静に現在の状況を素早く判断した。どこから現れたのか分からない黯翊族の手下と簡彤菲が交戦しており、彼女はもう持ちこたえられそうにない。邱艾晶はそばで安らかに眠っている。もしかして敵に攻撃されて気絶させられたのか?いや、ちゃんと布団を被って穏やかに眠っている姿を見るに、そうではなさそうだ。游兄妹の鞄はここに残されたままだが、今は彼らの姿が見当たらない。現在、一触即発の緊迫した空気に包まれており、自分はすぐにヘアピンをつけて攻撃するべきだ……様々な可能性が考えられるが、ともかく明らかに黯翊族である三人組を先に攻撃して絶対に間違いはない。頭の中で二秒間の計算を終えると、方雨彗はすぐさまヘアピンの超能力を発動させ、敵の一人の動きを静止(フリーズ)させた。


「簡彤菲、あんたのスキルは!?あんたも一人片付けなさいよ!」


「あ、そっか!」そう言われてようやく、簡彤菲は自分の頭にすでにヘアピンがついていることを思い出し、スキルを使って敵の一人の生理機能を老化させた。動きを静止させるほどの牽制効果はないものの、相手の戦力を削ぐには十分だった。


ヘアピンのスキルを除けば、翼族の姫たち自身の攻撃力では、敵軍に対抗するには到底及ばない。相手が翠魔王の単なる手下だとしても、彼らの訓練の練度は、数人の翼族の姫たちを相手にするには有り余るほどだった。

次回予告:激戦の末、ついに両陣営の大戦は幕を閉じた。しかし、本当の決着の決め手となったのは……出所不明の神秘的な力だった。それと同時に、長きにわたり翼族の姫のそばに潜伏していたスパイは、翠魔王からの厳しい脅しを受け、これ以上耐え忍ぶことをやめ、より大規模な指輪捜索行動へと乗り出す。


次回:スパイの陰謀

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