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糜芳andあふた~  作者: いいいよかん
78/111

その3

読んでくださっている方々へ


作品に対するいいね&ブックマーク登録へのクリック・誠に非常に有り難き感想・丁寧かつお手数をかけております、誤字脱字報告・史実部分に於ける、誤りのご指摘等々、ありがとうございます!


相変わらずの遅筆、ご容赦の程を・・・。

         後漢の現状


188年12月に中央で馮芳らが、不祥事を起こしている頃地方では、幽州で反乱を起こしていた張純・張挙(ちょうきょ)と、異民族の大人(たいじん)(部将クラス)である烏桓(うがん)族・丘力居(きゅうりききょ)が率いる約10万を、幽州軍閥の1人・公孫讃(こうそんさん)石門(せきもん)の地にて、僅か2千の兵で撃破し、全国に武名を(とどろ)かせて一躍(いちやく)時の人となる。


逆に張純は10万の兵で、2千に敗れた愚将として「黄巾賊にも劣る賊将」と天下の笑い者になり、余りの無様な惨敗にたったの一戦で、愛想を尽かした反乱兵も逃散(ちょうさん)してしまう。


そうしてあっという間に軍勢が瓦解して、にっちもさっちも行かなくなった張純達は、長城(ちょうじょう)(万里)を越えて烏桓を頼りに逃亡するも、1月には肝心の丘力居が新たに幽州牧となった、劉虞(りゅうぐ)の降服勧告に応じて帰順してしまい、結果的に頼りの烏桓からも逐われる始末だった。


張純達は別の異民族・鮮卑(せんぴ)族を頼って、烏桓からも逃亡する羽目になったのである。


こうして幽州に於ける張純の乱は、公孫讃の武勇と劉虞の人徳により、一応は平定される事となったが、それとは別に新たな騒動の火種を、作るきっかけにもなってしまったのであった。


その火種になった一大要因は、異民族・烏桓の丘力居の扱いについて、劉虞と公孫讃達幽州軍閥が、真っ向から対立してしまった事だった。


コレは幽州軍閥のみならず、隣州・并州軍閥にも当てはまる事だが、彼等からすれば烏桓だの匈奴だのは、先祖代々それこそ漢代より前の、戦国七雄時代以前から血みどろの殺し合いをして来た、不倶戴天の天敵であり父祖の仇敵でもあった。


それ故に異民族討滅を掲げ、強硬論を唱える軍閥が多く、異民族の丘力居も当然討伐して討ち取り、漢帝国の威を異民族共に示すべきと主張していた。


そういった強硬姿勢な幽州軍閥に対し劉虞は、国内で反乱が相次いでいるのに、無闇矢鱈(むやみやたら)に国外勢力・異民族との戦争は避けるべきという考えと、自身の理念である「徳を以て治世を為す」を心掛けて、宥和(ゆうわ)論を唱えていた。


それ故に異民族の恭順化を掲げ、敵対した丘力居を先ずは降服を勧告して恭順させ、漢帝国の徳を異民族達に示すべきと主張していた。


そういった経緯で、両者の意見が対立して紛糾していたが、劉虞は州牧の強権を以て、公孫讃達幽州軍閥の意見を退け、石門で敗退後に烏桓の本拠地に戻らず、と言うよりは、公孫讃達に退路を封鎖されて戻れず、幽州周辺地域で略奪を繰り返していた、丘力居に降服勧告を行ったのであった。


実は劉虞は、幽州牧就任前に刺史も勤めており、その際に丘力居との親交を持っていて、それもあって丘力居も降服勧告に応じたのである。


しかしながら劉虞のやり方は、到底公孫讃と幽州軍閥達には、断じて受け入れられない事だった。


何せ劉虞のやった事は、「幽州軍閥・民達の父祖の恨み辛みを、水に流して忘れろ」と「凶賊共を放免して逃がす」という事を、公孫讃達に言っているのと同義であり、「無神経に余所者(よそもの)が勝手に決めて、自分達幽州人の気持ちを踏みにじった!」と公孫讃達が感じ、怒り心頭に発したのである。


当然公孫讃は猛抗議したが、「私が降服勧告をするのは、これ以上丘力居による被害拡大を防ぐ為であり、そもそも貴殿が丘力居に敗れて取り逃がし、周辺地域に迷惑を掛けているのが原因なのに、何を言っているのだ?」と一蹴した。


石門の戦いで、一躍勇名を轟かした公孫讃だったが、実は調子に乗って逃げる丘力居を追撃した際、逆襲されて半分以下の丘力居軍に敗れて敗走し、追撃に失敗した後慌てて退路を封鎖して、捕捉・追撃を断続的に行っていたのである。


しかし最初の追撃に失敗して以降、丘力居軍を捕捉する事に失敗し続けて、結果丘力居が周辺地域で、暴れ回る要因を作っていた。


痛い所を突かれた公孫讃は沈黙するしかなく、裏でコソコソ勧告交渉の使者を暗殺したりと、稚拙な妨害工作をして、破談に持って行こうとするも、コレも失敗に終わり、結局丘力居は劉虞(朝廷)に恭順を誓って、本拠地に撤退してしまう。


こうして劉虞は公孫讃達幽州軍閥を、「上司の命令を聞かない処か、抗命までする、知見と徳のない脳筋武力バカ共」と認識して嫌悪し、同じく公孫讃及び幽州軍閥も劉虞の事を、「自分達の面子を潰した挙げ句、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、脳内お花畑の勘違い野郎」と認識して侮蔑したりと、お互いに嫌悪しあう様になり、幽州統治に暗い影を落とす事となったのであった。


結果、何進と軍部や糜芳と涼州軍閥の様に、互いに協調・尊重・歩み寄りをして、相乗効果を生み出したのと違い、負の相乗効果を生み出したのである。


因みにだが後に糜芳が涼州にて、何進の連絡から劉虞と、公孫讃達幽州軍閥との確執を聞いた時に、糜芳は「そりゃ劉虞公が悪い」と主張している。


副官の成公英や龐徳が何故ですか?と、首を傾げて尋ねて来たので、


「そりゃあなぁ・・・劉虞公の徳って言うのは儒教的な徳であり、儒教に馴染みのない異民族に徳を説いた所で、理解されないし相手にされんだろう?」

呆れ半分で言い切る。


「え?じゃあ丘力居が、降服勧告に応じたのは?」

「単純に劉虞公の勧告に応じた方が、自分の()()になるからに決まっているだろ。

異国で他領土である、漢帝国内を彷徨(うろつ)いている間に、地元に残っている部下が謀反を興して、領地を乗っ取られる危険性が有るわけだし。

丘力居からしたら、幽州軍閥に攻撃されずに堂々と帰還出来る訳だから、渡りに船だった訳だ。

それに地元に帰って、「漢帝国の皇族が自分を認めた」とでも言えば、箔付けにもなるしな。」

恭順に応じた丘力居の利点を話す。


「それに丘力居は元々、張純という漢帝国に背いた謀反人に、ホイホイ組した好戦的な奴だぞ?

丘力居が漢帝国の威勢だの、劉虞公の人徳だの云々を、そもそも理解しているのなら、最初っから反乱に加担しないだろうしな~。」

「確かに・・・前提がおかしいですね。」

糜芳の説明に頷く成公英。


「そうなると、劉虞公が為さった事は?」

「無論、朝廷及び漢高祖様の威徳にも恐れず従わなかった、好戦的な異民族・略奪者を無罪放免、野に放った行為をした訳だ。

実質的には利敵行為に等しい事を、無自覚にやらかしてんぞ劉虞公は。」

爆弾発言をぶっちゃけた。


「・・・よく告発されて処罰されませんね?」

「まぁ皇族の連枝(れんし)(一門衆)だし、やっている事自体は、儒教の意に添ったモノだからだろ?

「怨みに報いるは、徳?直?を(もっ)てす」だっけ?

(あだ)は恩を以て(ほう)ぜよ」だっけ?そんな感じの。

寒門出身の私がやれば、惰弱(だじゃく)非難囂々(ひなんごうごう)に叩かれて、下手すりゃ利敵行為と見なされて、処断される可能性大だけど。」

皇族っていいなぁと言い添える。


(それがし)、当初は劉虞公の徳を(たた)え、抗議した公孫讃殿達を問題視していましたが、糜芳州牧様の話を聞いた後は、武官の某からすれば公孫讃殿達側の方に、深く同意・同感してしまいました。」

龐徳がしみじみ語る。


「まぁそうだろうなぁ。

劉虞公の宥和政策問題のツケを払うのは、言い出しっぺの劉虞公当人じゃなくて、幽州民・軍・軍閥達だから、さもありなんだわ。」

コクコクと頷く。


実際に丘力居達烏桓族は、その後も遼東(りょうとう)郡を始め度々侵略行為を繰り返しているし、劉虞が後に公孫讃と戦争となった時には、高みの見物で傍観しており、劉虞に対して恩や徳を全く感じておらず、只単に利害得失で判断しているのが明白だった。


地元民・武官・文官からすれば、余所者が個人的な自己満足で凶悪な異民族を逃し、その逃した異民族が再侵攻してきた場合、真っ先に自分達が被害に遭うのだから、たまったモノではなかった。


「うん?しかし糜芳州牧様は、わりかし強硬派な意見を述べておいでですが、馬騰の異民族との融和策を容認して、外別駕従事に任じていますけど、コレは劉虞公と同じなのでは?」

矛盾していないか?と尋ねる成公英。


「そもそもの前提条件が違う。

州の最高位である劉虞公が、自ら宥和政策を推進しているが、これはウチの涼州と違って、馬騰の融和策が問題に為れば、逆の韓遂の強硬策に切り替えると言った融通性が無くなり、調整が難しくなる。

それに州牧自身が行っている事だから、公孫讃の様に格下の反対を受け入れれば、例え正論でも、いや、正論だからこそか?劉虞公自身の不明や不才が明るみになり、天下に知られるからな。」

涼州と幽州の政策過程の違いを述べ、


「つまり劉虞公のやり方に問題が発生しても、止められる者が処罰を恐れてしなくなり、最悪の事態を招くまで止まらない危険性が高くなる。

しかも劉虞公の立場や地位を考えれば、()()()()()()()()()()()()()()()()()()になるから、意地になりかねんし。」

「成る程、吐いた(つば)は飲めませんか。」

個人的な名誉・名声の為に、最悪幽州民達を犠牲にするほどの、取り返しのつかない所まで、暴走する危険性が有るのを理解する。


「それにあくまでも馬騰の融和策を容認しているのは、匈奴や羌族等の異民族達が、()()()()()()()()()()()()()()()()()認めているのであって、間違っても劉虞公の様に、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。」

手を左右に振りながらそう述べて、


「そんな事をすれば、異民族から芋を引いた(気弱で弱勢)と観られて、舐められてしまうからだ。

そうなれば、侵略行為をすれば略奪が出来る上に、窮地(きゅうち)(おちい)れば降服して「恭順しました」と言えば、簡単に逃げられると思われて、却って侵略行為を助長(じょちょう)する事になるのは明白だ。

依って、劉虞公の宥和政策を批判して、馬騰の融和策を容認しているのは、その違いの差である。」

明確な違いを示唆(しさ)する。


「なる程・・・強制力の有無や事前と事後では、同じ様な策を用いても、結果・効果は全く違うという事ですね?」

「ああ、そういう事だ。

実際に劉虞公が以前刺史だった折りにも、宥和論を述べて実践していた様だが、あくまでも個人的な親交を結ぶといった、馬騰と同様に事前行動だったから、幽州軍閥も反発していないだろう?

だから今回の劉虞公の宥和政策に、公孫讃達が猛反発したのは、自分達軍閥の面子と前回とは違って、強制力が有る事と事後行動の所為で、害悪を招く温床に成りかねないからだと思うぞ。」

成公英の問い掛けに答える。


「確かに・・・良くも悪くも、周りに与える影響が大きいですしね。

事前に宥和交渉するのであれば、友好を結んで親交を交わそうと観られるでしょうが、事後で同じ事をすれば、劉虞公が単に烏桓族を恐れている、としか観られませんでしょうし。」

糜芳の話に深く頷き、理解する。


「しかし某には理解不能なのですが、何故に劉虞公は、その様な愚策を行ったのでしょうか?」

龐徳が首を傾げて糜芳に尋ねた。


「う~ん・・・その辺は私個人の予測・予想になるが、恐らくそういった差違を、単純に理解していないから、だろうな。

もしも理解してやってたら、普通に売国奴だし。」

容赦なく同郷の貴人を非難する。


現代風に言えば劉虞のした行為は、某国の政治家の如く外国人を優遇して、自国や国民に対して行った犯罪行為を見逃し、その犯罪行為に依り被害に遭う、自国民を(ないがし)ろにする様なモノである。


反発や批判されない方が、おかしい事を平然とやっているのだから、自国民と言うか地元民の公孫讃達が、怒り心頭に発するのは当然であった。


「まぁ劉虞公ご本人は、同郷だからちらほら噂は耳にしているが、至って温厚篤実な御仁の様だし、今まで儒教の道理を説いて、問題を解決していた実績がお有りの様だから、大真面目(おおまじめ)に善かれと思ってやっているんだろう。」

「いや実績って・・・そんなモノ、儒教が浸透(しんとう)している国内なら兎も角、国外の異民族に通用する筈もないでしょうに・・・。」

それは無理筋でしょうと呆れ声を上げる。


「貴君達の様に生活環境上、日常的に異民族と接して来た者なら当然判る事だが、直に接した事の無い劉虞公は悲しいかな、相手は儒教の道理が通じない者達とは、理解されていないのだろうな。」

首を左右に振りつつ、


「そもそもその問題解決の実績だが・・・ぶっちゃけ皇族の連枝に()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、断れないつう実状も有るようだがな。」

ボソッと父・糜董から漏れ聞いた、裏話を漏らす。


「あのそれって・・・道理云々ではなく身分や立場を笠に着て、説得というお題目で強制的に、問題解決をしていただけなんじゃあ・・・?」

「可能性は無きにしもあらず、だな。」

印籠をこれ見よがしに掲げて、満を持して身分を明かして威圧し、高笑いをしながらワンサイドで事件解決を行う、とある縮緬(ちりめん)問屋(服飾屋)のご隠居を自称する老爺を、脳裏に思い浮かべる糜芳。


「元々劉虞公は属尽(ぞくじん)出身で、しがない下役人からドンドン出世して、しまいには皇族入りを果たした御仁だが、下役人時代で既に県令でも、劉虞公に(へりくだ)って迎合していた様だしな~。」

「それはそうでしょうとも。

属尽が殆ど居ない此処涼州でも、「属尽と喧嘩したら負け、関わったら負けの厄介者」という、常識が有るぐらいですから。」

さもありなんと頷いて、


「その県令からしたら、例え劉虞公に非が有ったとしても、揉めれば一応皇族の端くれなので、「不敬罪」が適用されてしまい、不条理に県令が悪くなり、最悪一族処刑の憂き目に遭うのですから、気が気でなかったでしょうね~・・・。」

クソ厄介な部下を持った県令に、心底同情の念を送る成公英。


後漢に於ける大概の人達から観て属尽は、「煮ても焼いても食えない穀潰し&ロクデナシ」という認識であり、飛びっきりのピン(最上位)であるボ○ビーは当然として、比較的真っ当な劉虞でさえ、周囲はそう言う認識で接していたのであった。


現代風に言えば勤務している会社の、社長の息子という立場のバカ坊を、部下に持ってしまった、哀れな管理職の様なモノであった。


はっきり言って、何時暴発するか判らない手榴弾を、ヒョイと渡された様なモノであり、心労は想像を絶するモノであったろうと思われる。


「一応擁護しておくが、父上曰わく「困った時の劉虞公」と呼ばれていて、汚吏・悪吏の不当な要求とかは、「劉虞公が駄目だと言った」と言ったら、すごすご引き下がったらしいぞ?」

鶴の一声の実例だよなと、成公英に話す。


「いやあのそれって、只単に周囲が都合の良いように、劉虞公の名前を利用しただけでは・・・?」

「とりあえず事後承諾だが、普通に容認してくれたらしいから、問題ないだろ。」

「完っ全に確信犯じゃないですかそれ!?」

「それに全く擁護になっておりませんぞ?」

成公英と龐徳から突っ込まれるのであった。


そうした未来の話なぞ、露知らずの糜芳は・・・


「さて、婿()殿()性根(しょうね)を据えて返答願おうか?」

人生最大の山場を迎えていた。


       司隷洛陽内蔡邕邸大広間


(え、え?どうしてこうなったの俺?ホワイ?)

ズラリと八の字に並んで座っている、蔡家の人々を尻目に、霊帝に年始の挨拶をする為に洛陽に訪れた記憶が、走馬灯の如く駆け巡る。


12月に押し寄せて来た、大量の就職希望者を咄嗟(とっさ)の機転で(さば)き、楊阜達に人員配置を丸投げにした糜芳は、年末に漢陽郡を出発して、大晦日前に洛陽入りをし、


「毎度~!?大将軍閣下はおられますかね~!?

不幸をお届けにまいりましたよ~!?」

諸悪の根源・何進の下へ、某世紀末的閣下な台詞を吐きつつ、カチ込みをかけたのであった。


「い?・・・い、いや~よく来たね糜芳州牧殿。

まぁまぁ何はともあれ、兎に角落ち着いて冷静~に、座って話そうじゃないかね?うん?」

時代劇に出て来る悪徳商人の如く、本職(商人)顔負け(?)の揉み手をしながら、笑顔で着席を促す何進。


堂の入った洗練された動作でヘコヘコ(へりくだ)り、自ら糜芳の為に椅子を引いて、違和感や不快感を感じさせずに、巧みに糜芳を誘導する。


数多(あまた)の場数を踏んで経験を積んだ、熟練のプロの接待術に、糜芳は為す(すべ)もなく引き込まれ、気がつけば自然と、スルリと座らされていた。


「あので・「まま、言いたい事はまぁ解るから。

とりあえずご苦労様。はい、どうぞ。」

プロの接待術に屈せず、それでも抗議をしようとする糜芳に、(かぶ)せる様に台詞(せりふ)(さえぎ)ると、スッと1枚の木簡(もっかん)(板状の木製ノート)を何進は、笑顔でスッと糜芳の前に差し出した。


(うん?・・・1千万銭現金化の保証書!?)

木簡の内容を理解した瞬間、瞬時にお目めが¥になり、瞬速で木簡を懐に入れる銭ゲバな男・糜芳。


「先の書簡に記していた様に、糜芳君の州牧就任は主上陛下の思し召しだから、私個人ではどうにもならなかったんだ。

どうか理解して欲しい。

それに現状、糜芳君以外に適任者が見当たらず、後任を任せられる者もいないのだ。

どうか、どうか暫くの間、せめて後任が見つかるまででいい、州牧を続けてくれないだろうか?」

お辞儀するように頭を下げつつ、名刺を渡す営業マンの如く、スッと両手で2枚目の木簡を差し出す。


「コホン・・・し、仕方ないですねぇ。

其処まで平身低頭されれば、否とは言えません。

因みに後任は僕自身が、適当に何人か見繕(みつくろ)っても宜しいですか?」

咳払いをして、躊躇(ちゅうちょ)(よど)みなくしれっと、金銭引換券の木簡を懐に納める。


「勿論だとも!

君に後任の当てが有るなら、私としても願ったり叶ったりだからね。

そうだな・・・主上に君に与力(よりき)(寄騎)を付けるように上奏しておくから、そういった体で後任者を連れて行くといい。

但し、当然だが同格や九卿などの上役、又は大将軍府に勤務する者は除外させて貰うから。」

部下を引き抜かれたら、コッチが(たま)らんと釘をしっかりと刺す。


「ええ、了解しました。

閣下に要らぬ負担を掛けるつもりは、()()()有りませんので。」

「そ、そうか、それは助かる。

まぁ、君も色々と入り用だろうから、コレでなんとか上手く(まかな)ってくれたまえ。」

若干引きつった笑みを浮かべつつ、3枚目の木簡を堂々と渡す。


こうしてあっさり買収された糜芳は、ホクホク顔で大将軍府から退散し、何進は何進で「しゃあ!災いを退けたぞぉ!!」と大喜びしたのであった。


そして1月の新年早々に宮中に参内して、今回は文武百官の文官側の末席に立ち、去年の様に腰にくる姿勢で走らなくて済んで、安堵しつつ霊帝に新年の挨拶をする。


只列席している文武百官の糜芳以外は、40~50代から上が殆どで、相変わらず滅茶苦茶浮いており、ジロジロと観られていたが。


去年よりも若干顔色が悪いが、ふっくらモチモチの白アン○ンマンから、お声掛けが有り、


「ふむ、涼州牧・糜芳よ。」

「はは!!」

「何進からの上奏に依れば、お主が与力を欲していると有るが・・・誠か?」

ジッと糜芳を見つめる。


「はは、左様にございます。

主上陛下もご存知の様に、私は生まれが卑しく頼りになる者がおりません。

又、涼州も悪吏・汚吏に依る搾取や、それに連動してうち続く反乱により、悪事を働いた太守・県令が殺害され、管理職処か正規職員・使い走り等の末端ですら、事欠く有り様です。」

さりげな~く、自分が涼州行く羽目になる遠因を作った、アホ共に聞こえる様チクリと嫌味を混ぜる。


「ふむ一・・・悉く中央から派遣した者が、殺害されたと聞いてはいたが、其処まで酷い悪行を為していたのか。」

文官側の上位陣を、ジロリと睥睨(へいげい)する霊帝。


白アンパ○マンに横目で(にら)まれた名家・宦官閥上層部は、ソッと視線を下に向けて俯いた。


「は、その通りにございます。

幸いにして募集をかけた所、何とか職員の目処は立ったのですが、涼州統治の要となる管理職及び、非常時の代理・代行役である、刺史・別駕・太守等が不足・不在でありまして、困っているのです。」

さも涼州統治の為と、切実そうに訴える。


(事務処理を丸投げ出来る人材をプリーズ!)

内心は私利私欲で真っ黒だったが。


「ふむ、成る程のう・・・ふ~む。」

糜芳の内心など露知らず、目を閉じて長考に入る。


(う~ん、もう一押しか?ほなら霊帝さんが()()()()()()()を混ぜてっと)

畳み掛けるべく、知恵を巡らす。


「重ねて申し上げます。」

「うん?なんじゃ?」

「はっ、涼州は国外交易の要所にて又、漢帝国の威容・情勢を、真っ先に異国の者が知る事になる、玄関口でも有ります。

急ぎ平穏を取り返さねば、治安悪化で忌避されて交易による()()()()が減って、国家()()に悪影響を及ぼしかねません。」

霊帝が大好きな銭勘定と、経済的損失を述べ、


「それと同時に、我らが漢帝国の威信の低下や沽券にも関わり、異国からの(あなど)りを受けかねません。

陛下の鼎の軽重を問われる様な事態は、一刻も早く解消するべきかと存じます。」

プライドを刺激して、決断を促した。


「う~む、確かにのう。

大司農と大鴻臚(だいこうろ)を兼務しておる曹嵩よ、糜芳の意見をそちはどう思う?」

「はは、国庫の収支を司る大司農としても、国外との外交を司る大鴻臚としても、涼州牧殿の言われる事は(もっと)もかと。」

糜芳の意見に賛成の意を表す。


「ふむ、では将軍の朱儁(しゅしゅん)はどうじゃ?」

「は、国防を司る者として涼州の安定即ち、異民族に対する威圧に繋がり、陛下のお膝元である司隷方面の安泰にも、繋がるものと愚考致します。

故に喫緊(きっきん)を要する案件と心得まする。」

朱儁も賛同する。


「成る程、相判った。

糜芳の申す通り、適材と思う者を与力として、涼州に赴任させる事を許すとする。」

「はは、有り難き幸せ!

陛下の御恩情に感謝致します!」

認証されて、正式に与力を貰える事となった。


(うひひひ・・・これで大手を振って、無償(ただ)で扱き使える人材ゲットだぜ~が、堂々出来るわ~)

神妙に拝礼しつつ、どす黒い笑みを浮かべる。


浮かれている糜芳に対し、白ア○パンマンは、


「良きに計らえ・・・おお、そう言えば。

糜芳よ、今年でお主はいくつになったのか?」

「?はい、今年で15に成りましたが。」

「ほう、もうそんな歳になったか・・・もうボチボチ結婚する時期よのう。

誰ぞ相手は居らんのか?世話してやろうか?」

ふと思い付いたとばかりに、ニヤニヤと笑みをうかべて、ゴシップ好きなオッサンの様な、下世話な話題をいきなりぶっ込む。


「は、え~と・「陛下、糜涼州牧殿は、蔡邕殿の御息女と婚約済みにてございます。」

戸惑(とまど)う糜芳を遮って、何進が霊帝に要らん情報をくっちゃべる。


(おお~い!?オッサン!?止めろマジで!)

ダラダラと大量の汗が、新年早々から流れる。


「ほうほう、誠か?蔡邕よ。」

「・・・は、左様にございまする。」

「そうか目出度(めでた)き事よの。

お主も良き婿殿に恵まれたのう蔡邕。」

「・・・は、有り難き幸せ。」

白アン○ンマンからの言祝(ことほ)ぎに、ピクピクと頬が引きつった顔で答える。


「結婚して嫁を貰って始めて、一人前の男と言うモノじゃぞ糜芳よ。

お主も立場ある身、早よう結婚致す様にな。」

「・・・・・・はは、有り難くぅ・・・うぅ。」

霊帝の鶴の一声で「人生の墓場にGO!」が、強制的に決定してしまい、泣く糜芳であった。


そして現在・・・


「こりゃ、何を呆けておるんじゃお主は?

日取りはどうする?仲人(なこうど)は誰ぞ()てが有るのか?

性根を据えてシャンと答えぬか!」

「あ、え~と夢か幻か・・・?」

「それで何故儂の髭を引っ張る!?

自分の頬を(つね)れ!このたわけ者が!!」

「あ痛ぁ!?やっぱり現実かぁ・・・しくしく。」

ゴスッと鈍い音が響き、頭に激痛を覚えた糜芳は、現実逃避という名の走馬灯から、はっきりと意識が戻り、今の現状に視界が(にじ)む。


霊帝から綸言(りんげん)(勅命)に等しい言葉を得た、年始の挨拶の後で、茫然自失としている最中、そのまま蔡邕に自邸に連行され、急遽(きゅうきょ)近しい身内を集め、結婚に向けた家族会議が開催されている。


「あの~蔡爺さん?」

「これからは義父上と言わんかい、うつけ者!」

「はぁ・・・え~と本当に結婚すんのコレ?」

「当たり前じゃ!主上直々に結婚を勧められたのじゃから、せねばなるまいが!?」

唾を飛ばして糜芳に詰め寄る。


(うう・・・腐っても鯛、独裁者である皇帝の権威を正直舐めてた・・・娘バカのサーティーンな爺でさえ、素直に従うとは・・・)

前世からの現代人感覚と、封建制時代の人々との認識のギャップに、頭を抱える。


なにせ今まで恋愛絡みの婚姻や、お見合い的な過程を得ての結婚は観てきたが、為政者の一声で結婚が決まるのは、当然観たことなかったし、当事者になるとは予想だにしなかった。


「・・・どうしても?」

「どうしてもじゃ!嫌だと言うのなら主上に対する、「不敬罪」で投獄される覚悟で申せよ?

まぁ、その前にウチの阿琰を傷物した、代償をキッチリ払わせるがのう・・・。」

壁に掛けている手斧を指差す。


「いや傷物て・・・指一本触れてないけど?」

「たわけ!!主上直々のお声掛かりである、婚姻話が破談と為れば阿琰は、綸言を蹴って投獄されてでも振られた不器量な女子と、天下に恥を晒した上に(あざけ)りを受けるのだぞ!?

これ以上の傷が何処に有るんじゃ!!」

顔を真っ赤にして、糜芳の襟首を掴む。


「な、成る程ぉ!?ぐ、くるじいです義父上!?」

「お父様お止めください!

芳様が苦しんでおられます!どうか!えい!!」

首締めに入った蔡邕を、慌てて止めに入る。


「ぐぼぉ!?」

「大丈夫ですか芳様!?しっかりなさって!」

「ゲホッゲホッ・・・ふぅ、助けてくれてありがとう蔡琰殿。」

荒れ狂う蔡邕に蔡琰が夕ックルをかまし、わりかし吹っ飛んだ隙に、キャッツな蔡家3姉妹とその婿さん達が、ぐったりした爺を取り押さえて、縄で縛り上げているのを尻目に、2人だけの空間になる。


「芳様、正直に仰ってください。

私と夫婦(めおと)になるのはお嫌ですか?」

不安と恐れの入り混じった表情で、糜芳を見つめて返事を伺う蔡琰。


「いやぁそう言う訳では・・・。

正直言って蔡琰殿は、私には勿体ない程の器量良しですし、頭脳明晰な才女でも有るので、気後(きおく)れがするというか、私の妻になるのがイマイチ実感が湧かないというか・・・。」

頭を掻きつつ、正直な心情をぶっちゃける。


(いきなり結婚って言われても・・・結婚経験皆無だから、正直戸惑いしかないよな~。

前世では学生時代に彼女は居たけど、社会人になったら連絡が途絶えがちになって、お別れメール1つで関係が消滅して、それっきり縁が無かったし)

前世の我が身を振り返り、


(そう考えるとライトノベルの、異世界・時代逆行とかで転生した主人公って大概、ホイホイと複数の女性と関係を持って、わりかし躊躇(ためら)いも無しに広げて逝くけど、筋金入りのすげー神経だよな)

前世で読んだ青少年向けの小説に登場する、幾多(いくた)の主人公の神経の図太さを(うらや)み、その図太さに心底尊敬する糜芳。


大体の登場する主人公達の前世は、糜芳自身が前世で読んだ限りでは、殆どが女性とのお付き合いが無かった人達が多いのに、転生した途端に中身の人間性が消失したかの如く、別人の様に周囲にいる美人・美女達を迷いも無く、ポンポンと多数(はべ)らして、ステータス(の如くマイハーレムを築き、周囲の野郎共に自慢気に)オープンをして逝く、はっちゃけた強者が多く、極々一般的な小市民レベルの感性の糜芳は、常々感心していた。


(現代みたいに共働きで、公私に渡るパートナー的な夫婦関係と違い、19世紀以前での結婚は、マジで人1人を扶養して、他人の人生を背負うのに、躊躇無く結婚・側室を持つ方々の、是非とも将来設計やプランを御教授願いたいよな~)

偉大なる方々へ切実に思うのだった。


それはさておき、


「いきなり結婚って言われて、糜芳殿が困惑する気持ちは良く解るよ。

私自身がそうだったしね。」

出歯亀(でばがめ)(覗き魔)殿・・・。」

「いや、ホンマに止めてくれん?糜芳殿?」

困惑している糜芳に、(しゅうと)・蔡邕を取り押さえている次女の旦那が、しみじみと同情の念を送る。


「貧乏書生だった私に、嫁に(めと)って責任を取れって言われてさ、目の前が真っ暗になって、ろくすっぽ収入も無い状態で、嫁さんを養っていかなくちゃいけないと思ったら、ズッシリ肩が重くなるわ吐き気が出るわで、大変だったからね。」

「そうそう!そんな感じなんスよ!覗き魔殿ぉ!」

ウンウンと共感の意を表す。


「いや、あのね?呼び名を換えろって言うんじゃなくて、言うのを止めろって言ってるんだけども?

・・・まぁそれは置いといて、糜芳殿はしっかりとした収入と、財産はキチンと持っているのだから、十分養っていけるだろ?

激怒して手斧を持った義父上に、追いかけ回されて殺されかけた訳でも無いし。」

それに比べたらマシだよと告げる。


「そうですぞ楽聖殿。

私など嫁が、両親処か親類縁者まで手懐(てなづ)けていたのを露知らず、両親が「何時嫁と結婚式を挙げるんだ?」と言って来たので、「そんな予定は無い」と言ったら、家を叩き出されて親類にも同様の措置を取られて、3日間路上生活を送った事に比べたら、遥かにマシですぞ。」

(しか)り然りと、次女旦(那)に同調する長女旦。


「そうそう俺なんか、もっとキツかったぞ~?

気の置けない同門の友人と思ってたのに、ある日いきなり女でした、嫁になりますと来たんだぞ?

親父殿にはボコボコに殴られるし、お見合い予定だったモンだから、相手の家に行って土下座して謝罪しにいったり、洒落にならんかったわ本当に。」

どんよりとした雰囲気で、愚痴る三女旦。


「はぁ、いやあの・・・不幸自慢にしか聞こえなくて、ますます結婚に隔意を持ったんスけど。」

3人の話を聞いて、余計にブルーになる糜芳。


「「「ちょっと旦那様?何か文句でも?」」」

ジト目で夫を見つめる3姉妹。


「!?いやいやいや!そんな事ないですぞ!?

私は十分に幸せですぞ。

門下生も嫁に従っていて、色街(風俗街)とかで女性に接すると、自動的に嫁に連絡が云った後、厳しく詰問されるぐらいですぞ。」

高速で首を左右に振りつつ、慌てて取り繕う様に焦りながら、結婚=幸せアピールをしているつもりで、地雷臭漂う不満を漏らしている長女旦。


「!?そうそう、そうだよ!

嫁さんは一途で可愛いし、婿養子に入って就職が出来て、役所勤めも充実しているしね!

周りが全て嫁さんの家の者だから、四六時中監視状態で、小遣い制で遊ぶのもままならないけど、私は十分幸せだよ!」

ブラック臭漂う、言葉の羅列を笑顔で言う次女旦。


「!?お、おう、その通り!

がきんちょの頃からの付き合いだからよ、以心伝心バッチリ心通わせているから、お互いに理解し合えて幸せだぜ!?

繁華街に飲み行こうとすると、以心伝心でバレるから出し抜くのが不可能だし、仕事で飲み会に行っても、同僚が俺と嫁の同門だから、酌女や踊り子と仲良くなったりすると、即座に通報されて帰ったらボコられる上に、納屋(物置)か(うまや)で寝る事になるけど、春先から秋口なら大丈夫だぜ!」

哀愁感漂う、悲壮な話をにこやかに語る三女旦。


「・・・アンタらホンマに幸せなんか?

私の目を観て、堂々と胸張って言ってみ?」

「「「アハハハ・・・トウゼンジャナイカ、シアワセイッパイダヨ?」」」

「オイ、何で目を逸らす?幸せなんだろ?ちゃんと私の目を観て言ってみろよ!?オイ!?」

怪しい片言で乾いた笑い声を上げ、目を逸らす3マス夫に詰問する糜芳。


「「「旦那様?ちょっと彼方(あちら)へ・・・。」」」

「「「・・・・・・ハイ。」」」

3姉妹が揃って窓の方を、親指でクイっと指差し、「ちょっと後で積もる話があるけど、今は邪魔だから外に行ってろ」と暗に示して、雪が積もっている外に、父親諸共部屋から追い出す。


「ごめんなさいね~?ウチの旦那が、有る事無い事言って、恐がらせちゃってもう・・・。」

「そう、先生の言った事を真に受けちゃ駄目。

誇張した表現と、照れているだけ。」

「そうそう、そういう事。

ちゃんと僕達は妻として、しっかり旦那を支えているから安心して。

アイツが言った事はアホの戯言だから。」

3姉妹が揃って愛想(あいそ)笑いを浮かべ、「旦那の言った事はフィクションだから、忘れなさい?」と、プレッシャーを掛ける。


「はぁ、左様ですか・・・。」

「それでね糜芳君?結婚というのはね・・・。」

「そうだよ糜芳君、姉様の言う通り・・・。」

「そうそう、そういう事。姉貴達の・・・。」

戸惑う糜芳に、3姉妹は矢継ぎ早に畳み掛けるが如く、口々に言い始めた。


キャッツな3姉妹からの、ジェットなストリーム風連携を受け、精神勢威(せいしんせいい)の口撃に晒され続けた、恋愛関係にはからっきしの哀れな男は、


「アエンダイスキデス、ケッコンシテクダサイ。」

「は、はい!私で良ければ喜んで!!

まだまだ未熟な不束(ふつつか)者ですけど、末永く宜しくお願いしますね、旦那様♡」

魂の抜けた様な(うつ)ろな表情と、ロボットの様な口調で求婚して蔡琰が快諾、両家と当人達納得(?)の末、正式に成婚に相成ったのであった。


                   続く

え~と、ちょっと189年の1月で、足踏み状態になっておりますが、物語の都合上次話も1月のままになります。


これ以上後にするとバタバタになって、延び延びになってしまう予想となり、その為早めにサクッと、蔡琰との婚姻をした方が都合が良いかなと、思ったモノで有りまして。


長々とすみません。


楽しんで読んで頂けたら、幸いであります。


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― 新着の感想 ―
女性キャラをオチ担当につかいすぎて 女性キャラに魅力を感じない世界になってしまってる感あります
[一言] 本作の糜芳って平凡気に見せてかなりのチートキャラで、自身の能力も高い上に周りに対する要求水準も高いものを求めて居る。 作者さんが敢えてそういうキャラ付けにして居るのもあって、主人公の周りの女…
[気になる点] 一応劉虞さんは劉備と違って身元はしっかりしているし、祖父や親もある程度の地位はあったので…… 「善意でやらかす世間知らずの厄介なボンボン」と言う、ある意味劉備以上にタチが悪いタイプです…
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