その9
呼んでくださっている皆様へ。
いいね及び感想及び誤字脱字報告、ありがとうございます!
色々とご協力ありがとうございます。
今回は、糜芳が太守から州牧就任になる迄の、あらましを書きました。
ちょっと時系列が、前回・前々回と前後を繰り返していますが、悪しからずご了承を。
次回から本格的な州経営に入り、韓遂達との関わりを書いていくつもりです(予定)。
涼州漢陽郡
4月、3月には大将軍府から州牧創設に伴う、人事異動に託けて、許家からの危害を避けるべく、涼州漢陽郡への転任を内示された糜芳は、本来は浮屠の結界(防衛網)が有る為必要性がなかったのだが、不信に思われて荀攸に探られるのを避けるべく、転任を承諾。
後任には徐州に於ける、屯田制の民屯の発展と維持の為に、国淵を推挙して後事を委ねた。
又、帰郷する蔡琰が担当していた、就業訓練所の幼年部教育担当官に、一時的に交代で執事から外して笮融を抜擢し、未来の糜芳糜家に雇用する為の、有能な人材育成・選抜を委託する。
見目麗しい蔡琰から、凶悪面の笮融に替わって、幼年部の子供らはギャン泣きしていたが。
私的には徐州との救済計画関連の、連絡のやり取りの充実化を図り、浮屠暗部の人間を雇用したりして、暗部が元々持っていた連絡網の強化を行った。
そうして諸々の手配をした後、蔡琰・全明・大蝉・華陀と共に、軍部から兗州方面に派遣された、賊徒討伐軍に徐州からの、補給物資の引き渡しに便乗して、軍部の護衛付きで洛陽に到着。
そのまま蔡琰の実家・蔡家に宿泊し、蔡家で何進・荀攸達が訪れて、2日間に渡り歓待をうけた。
何故だかニヤニヤと笑う、ご機嫌な蔡邕と何進達に仄かな疑念を抱きつつ、残るとゴネる華陀を暗部のイーが、秘孔(?)らしき技で一撃必殺に気絶させて、一緒に任地の漢陽郡に出立した。
因みに、蔡琰達はヒャッハーな世紀末的地域に連れて行くのは、伝説的な暗殺拳伝承者が居ない状態で、リ○さん達を連れ回すのと同義なので、バットな状況になるのを避けるべく、お留守番である。
ついでに華陀を連れて来たのは、涼州の医療技術の基礎作りという名目で医療提供し、人心を得ようと目論む、糜芳自身の涼州に於ける保身の為で、定住させるべく、ハニトラ掛かり要員の独身の弟子を数人引き連れていた。
華陀にはコソッと、「美人現地妻・希少なブツ(薬種)・権力者とコネ」の単語を呟くと、欲望に染まった目で、ホイホイついて来たのであった。
そうこうする内に、長安を抜けて漢陽郡との州境に近付くと、「董」の字が書かれた旗をはためかせ、数百程の騎兵を引き連れた、ヤーさんの親分こと董卓が、待ち構えていた。
「しゃっちに(わざわざ)よう来たにゃあ、糜芳殿。
何進大将軍の依頼で、郡治所の有る冀県まで護衛しちゃるけん(してやるから)、どーんと安気におりや(安心しろや)。」
方言丸出しのドスの利いた笑顔で、馬上で拱手して出迎えてくれる。
「あ、董卓将軍お久しぶりです。
わざわざの護衛、ありがとうございます。
将軍に護衛して貰えるなんて、百万力ですよ。」
「ほやろほやろ(そうだろそうだろ)?
ま、涼州で儂に喧嘩を売るような、野風憎(やんちゃ)は居らんけんどがな。」
胸を張って、自慢げに言う董卓。
「ちょっと親ブゥゥぅ!?・・・失礼、殿!
糜芳殿は太守として、赴いて来られてるんですから、キチンとした言葉遣いを為されませ。」
董卓の裏拳を喰らい悶絶しながらも、言葉遣いに苦言を呈する副官兼娘婿の牛輔。
「ああん!?よもだ(ふざけた事)言いよると、シバくぞボケが!
郷に入れば郷に従えゆう諺が有るようにのう、地元の言葉慣れすんのが礼儀ちゅうもんやろが?
儂の言いよる事は違うか、のう?」
「いえ、董卓将軍の言うとおりです。
んじゃ改めて、よろしゅう頼んます。」
「おう!任せとかんかいや!」
ガッハッハッハと豪快に笑う。
「とっくにシバいとりますやん・・・。
あで!?・・・何でもありません、黙っときます。」
シクシクと泣き寝入りする、娘婿さんだった。
馬でポックリポックリとゆっくり歩きながら、涼州の現況を確認すると、
「何進大将軍から、并州牧の内示があったんやが、このまま儂が居らんなると、韓遂と馬騰の抗争が待ったナシになるけん、行きとうても行けんのが、現状なんよコレが。」
溜め息を吐いて嘆く。
「韓遂と馬騰が抗争ですか?」
「ああ、2人共漢朝の為にちゅう正義感と、腐れ者誅殺には同じ考えなんやが、異民族対策では正反対の考えを持っとってな。
お互いに譲らんと揉めて、抗争寸前なんよ。」
「異民族対策で、ですか・・・。」
対外路線で紛糾真っ只中かい、面倒くさいな~という表情をする糜芳。
「ほうなんよ。
韓遂は異民族を潰せる所は潰し、利用できる所は利用して、漢朝の威厳を誇示すべきという強硬派。
馬騰は異民族とは友好関係を構築し、それでも敵対関係を選ぶ部族のみ討ち、漢朝の徳を示すべきという、融和派でなぁ。
まぁ、馬騰の場合は嫁さんが、異民族の羌族出身ちゅうのも、有るんやろうけどがな。」
「へ~成る程。
因みに董卓将軍は、どっちに与しているんです?」
恐る恐る尋ねる。
(どっちに付いているかで、俺も支持する方を決めんといかんからな)
涼州のドン・董卓に、追従する気満々の糜芳。
「うん?儂は中立やぞ?
仮にも兄弟の盃を酌み交わした、彼奴等の媒酌人(後見人・見届け人)やけん、どっちかによっぽどの非がない限り、どっちに加担しても、仁義破りになるけんのう。」
「え?2人って兄弟分何ですか?」
「ああ、韓遂が兄貴分で、馬騰が弟分やぞ。」
「いやはや義兄弟で揉めるなんて・・・。」
ボ○ビーとスネ・ジャイや、孫策と周瑜と同じなのに、殺し合いをしようとしているのに驚く。
(いやホンマに修羅の国やなぁ涼州って。
つーかそれ以上に仁義だの盃だのって、完全無欠にヤ~さんの世界やんけ・・・帰りて~よぅ、一般ピープーが来る場所じゃねーぞマジで此処は)
仁義無き世界に踏み込んだのに、内心涙する。
「そら若い衆の時は我がらだけ(個人同士)の友情、損得抜きで付き合えても、一家を持ってもうて人の上に立ったら、そうもいかん。
色んな柵が出来るし、個人ではなぁなぁに済ませれるのに、立場や見栄が邪魔して終いには拗れて、韓遂達みたいになってまうもんや。
それに古でも、「刎頚の交わり」を交わした、陳余と張耳の様に、殺し合いをした実例もあるんやけん、いなげな(おかしい)話じゃなかろうもん。」
「まぁ、確かに。」
頷く糜芳。
「ん?そう言えば、前の皇甫嵩将軍率いる官軍の時って、韓遂と董卓将軍は敵対していましたよね?
曲がりなりにも媒酌人と敵対って、仁義的にマズいんじゃないんですか?」
義兄弟の抗争以上に、悪いのではと首を傾げる。
「うん?ああ、あん時は官軍対反乱軍の、外部勢力との公の戦闘やろ?
一応涼州軍閥筆頭の立場上、儂は官軍に付いただけで、偶々韓遂とそういう立場になっただけやけん、別段仁義破りにはならせんよ。
あん時は馬騰も韓遂に同調しとるし。」
「はぁ、クッソややこしい土地柄ですね、此処は。」
涼州の面倒くさい慣習に呆れる。
日本風に例えると、涼州軍閥は外部勢力に対しては、日本の戦国時代の豪族の如く、自身と軍閥の生き残りを賭けた、「利害得失に依る離合集散」を重視して、生き残る為の生存戦略をする習性を、軍閥発足の歴史から自然と身に付けていた。
そして軍閥同士の内部勢力に対しては、日本のヤーさんの如く、自身の立場と周囲との、義理と上下・横の繋がりといった、盃事の関係(親子分や兄弟分)を重ねて、「義理と仁義に依る合力結束」を重視し、擬似的な親族関係を築いて、内部結束を図るという、内外で別々の2面性を有していたのである。
(涼州軍閥って戦国時代の豪族と、ヤーさんの合いの子みたいな感じか・・・で、そん中の董卓に次ぐ勢力を持っている韓遂と馬騰が、意見の対立で睨み合いをしていると。
現状はどっちかが先に攻撃すれば、董卓の面子を潰す事になって、敵に回してしまうという抑止力が利いてるから、一触即発が回避されて、互いに牽制し合って冷戦状態か。
厄介だわマジで・・・ま、腰掛けだし、テキトーにやっていけば良いや)
難解さを理解した糜芳だが、許家の始末が着くまでの、腰掛けのつもりなので、気楽に構えていた。
この時までは・・・。
涼州漢陽郡隴県城内
そのまま馬の歩く速度で歩き、州治所のある州都・隴県に辿り着くと、現在刺史が韓遂達に依って殺害され空位になっており、現状で最高位になった太守である糜芳を歓待しようと、大勢の州・県の役人達が門前で待ち構えていたが、
「わざわざのお出迎えと歓待、誠に恐れ入る。
しかし、先ず真っ先に訪ねるべき所があるので、後にしてほしい。」
軽くいなして通り過ぎ、董卓に案内を頼み騎乗のまま、異民族との戦いで戦死した兵士達の、素っ気ない慰霊碑に向かう。
そして慰霊碑に着くや否や下馬をして、慰霊碑の前で正座し、
「命を懸けて愛する故郷、愛する家族の為に、戦い抜いて国家に忠節を尽くした、不惜身命・義烈忠勇なる、数多の英霊の方々。
私、この度朝廷より命を受け、此処漢陽郡の太守を拝命仕り、徐州・東海郡から参りました糜芳と申します。見知りおきくだされ。
貴君等に遠く及ばない、微力な者にございますが、遺されたご家族の将来を助け、故郷の発展に力を尽くす所存にございます。
どうかご照覧あれ。」
深々と拝礼する。
慰霊碑に拝礼した後に、糜芳の突然の行動にポカーンとしている董卓達に対して、
「董卓将軍!
貴殿と同郷の英霊の墓前にございますぞ!?
馬上のまま居られるのは、非礼に過ぎましょう。
下馬めされい!!」
一喝して叱りつけた。
「お、ああ、これは失礼仕った。
オラ!おどれらも下馬せんかい!!」
糜芳に叱られて我に帰った董卓は、慌てて下馬して部下達にも下馬させ、一斉に墓前に拱手する。
「ありがとうございます。
え~と・・・其処の武官殿。」
興味本位なのか歓待にいた文武官達が、ゾロゾロ糜芳達の後ろを随行しており、その中で先頭にいた厳つい武官を視線に捉える。
「は、某ですか?」
「うむ、貴君に問いたい。
余所者の私でさえ、此処に祀られている方々は、立派な英霊と思っているのだが、貴君等にとっては違うのか?」
「滅相もない!某どころか、漢陽郡いえ涼州の皆々にとっても、まごう事なき英霊にございます!」
拱手しながら、胸を張って答える武官。
「成る程左様か・・・では何故この様に、野晒しの雨晒しで置いてあるのか?」
「は、いえ、その・・・恥ずかしながら何度も我々も、太守様や刺史様に掛け合ったのですが、取り合って貰えず・・・。」
口惜しげに俯き、握り拳を作って無念がる。
「なんともはや薄情な・・・貴君等の父祖の尊い忠武があればこそ、我等他州の者は異民族に怯えず生活出来ているのに、その恩義を忘れるとは。」
さも嘆かわしげに眉間に皺を寄せて、自前の護衛として連れて来ている佐郎達に、何進から貰った支度金(の一部)を持って来させ、武官の前に置き、
「その様な仕儀とは知らず、お許し願いたい。
どうかこの金で廟を建てて、丁重に祀って貰いたいのだが、コレで足りるだろうか?」
「こんなに!?足りぬ処か有り余る程ですが!?」
大金を観て、大いに驚く。
「では其処の文官殿。」
「はい!?何でございましょうや?」
「廟を建てた後に余った金銭は、竣工祝いとして、城内の皆々に酒や料理を振る舞って貰いたい。
その方が英霊達も喜ばれよう。」
なんとなく1番偉そうな文官に、余った金の使い道を指示する。
「は・・・ははぁ!ご温情感謝します!
い、今まで中央から派遣されて、此処まで暖かい配慮をしてくださったのは、私の役人生活の中で貴方様が初めてでござりますぅ・・・ううぉぉぉん!」
「誠に・・・奪う・取る事しか頭になく、我等涼州民を見下す者ばかり・・・。
漸く、漸くマトモな方が来て下さった。
父祖に代わり感謝します・・・うっうっう。」
文武官共に涙して頭を下げた。
(まさか、これぐらいで喜ばれるなんて・・・。
どんだけアホ共は、涼州で悪行の限りを尽くしたんだよ?・・・逆にすげーわ)
余りの感激振りと、これくらいで喜ばれる程に、略取や横暴を繰り返した、今までに赴任して来たアホ共に唖然とする。
実際にアホ共は、涼州脱出の為に朝廷の名を騙り、勝手な名目で重税や増税を行い、涼州民から略取して暴政を敷き、搾り取った税金を賄賂として、自分達の派閥の上司に贈っていたのである。
そんな暴政を代々した結果、堪忍袋の緒が切れた涼州軍閥達に依る反乱も、代々発生するのは至極当然の事であった。
それはさておき、
(涼州民の心証を良くする為に、丁重に弔いをしたんだけど、なんかすんごい効いてんなこれ・・・。
8割方は本当に、感謝の念を持ってやってんだけど、とてつもなく凄い罪悪感が・・・うう、とりあえず腰掛けでも、出来る事は精一杯して帰ろう)
2割の打算で、言い知れぬ罪悪感を覚えた、因果応報な男・糜芳。
罪悪感に押された糜芳は、自分を歓待する為にスタンバイさせていた楽士から(この時代は貴人・賓客をおもてなしする際、楽士に音楽を演奏させるのが一般的だった)二胡を拝借、慰霊碑の前で自振りシリーズ等の、物悲しい曲をチョイスして演奏を奉ると、董卓まで泣き始めた。
「・・・オイ、オヤジが泣いとるぞ?」
「明日は雨が降るんちゃうか?」
「あの~オヤッさん?目にゴミでもは痛ぁ!?」
董卓の振り返りざまの渾身の右ストレートが、牛輔の頬に突き刺さった。
「このボケ共がはっ倒すぞ!?
糜芳殿のなぁ礼を尽くした行いに、感動しとるんじゃがアホ共が!!」
「とっくにはっ倒してますやんけ!?
やってから言うの、止めてくださいや!?追加攻撃されるんかと思ってまいますけん!
そんで礼を尽くした行いって、なんですのや?」
殴られた頬をさすりながら、牛輔が董卓に尋ねる。
「あん?おどれらも賓客や貴人を、接待する時に音楽付きで接待するんは、知っとるやろ?」
「ええまぁ、仰々しいこっちゃなぁとは、思とりますけんどが。」
コクリと頷く。
「それをな、クソ刺史がぶっ殺された今、涼州で最高位の太守様=貴人がや、慰霊碑に祀られているつっても庶民に過ぎん霊前で、貴人・賓客と同じ扱いをしとるんじゃが。」
「???・・・え~と、よおわかりません?」
「やけんな(だからな)!最高位の貴人の糜芳殿が、庶民を貴人・賓客として、丁重に扱っとるちゅう事じゃいボケ!」
牛輔達に怒鳴りながら説明する董卓。
「こがいに(こんなに)儂等涼州民いや父祖達に、礼を尽くしてくれた奴居ったか?
儂等の犠牲は当たり前・当然とばかりに、人を塵芥の如く扱う、ゴミ屑共ばっかやった・・・。
そん中で糜芳殿だけが、儂等涼州民の父祖達を、貴人として丁重に弔ってくれとるんや。
ありがたいこっちゃでなぁ。」
再び涙を浮かべる。
「そういう事やったんですか・・・。
ホンマにありがたいですねぇ。」
牛輔も釣られて涙する。
(いやあのさ、董卓と愉快な仲間達さん?さっきからドタバタ五月蝿いんだけど・・・。
めっちゃ周りが観てるみたいだし、ついでに威厳とか置き去りになってるよ?)
演奏しつつ周囲の者達の視線が、董卓達の慎みのない、ドタバタのどつき合いに、非難めいたモノを感じる糜芳。
こうして糜芳は現代のRPG風に言うと、チャララ~♪「糜芳は涼州のラスボス=後漢の魔王・董卓を、仲間にした!」のであった。
涼州漢陽郡冀県郡治所
隴県で慰霊碑に拝礼を済ました糜芳は、改めて歓待しようとする役人達に、
「済まないが、私は朝廷から賜った役目を、一刻も早く果たさねばならない。
私の歓待用に準備した料理の類は、英霊達に奉った後、人々に下げ渡して欲しい。」
そう言って、隴県をそのまま通過したのであった。
そうして隴県を出て郡治所のある、冀県に向かう途中で董卓に、董卓が可愛がっている孫娘へのお土産、「ヒヨコスーツ」と「兎スーツ(バニーに非ず)」を渡すと、ヤーさん面をデレデレに崩したので、おべっかで追従しようとすると、
「「「「「あ!アカンて糜芳殿!?それを言ったらオヤッさんがバカになるけん!!止めて~!?」」」」」
慌てて牛輔以下部下達が、ムンクの叫びの如くな表情を浮かべ、咄嗟に糜芳の口を塞いで、必死に止めようとするも時すでに遅し。
延々、永遠とも言える孫娘話を聞かされ、部外者では間違いなく、1番の董卓の孫娘=董白フリークになった自覚を持った頃に、漸くノイローゼの危険から脱出出来る、冀県に辿り着いたのであった。
冀県城外で出迎えを受け、そのまま郡治所で歓迎の宴が開かれ、護衛のお礼を兼ねて董卓も同席して貰い、綺麗に着飾った美女2人にお酌(中身・水)されて、両手に華状態なのだが、
「・・・ど、どうぞ太守様・・・。」
「え~と・・・ありがとう?」
「・・・・・・。」
その華さん2人が、初々しいとかではなく、明らかに陰鬱と言うか、沈痛と言うかといった面持ちで、ビクビク震えながら糜芳を接待していた。
因みにだが、美女達を観た世紀末エロ爺こと華陀が、「うほほ、※関東とは又、趣の違った美人じゃあ」と、欲情にまみれた目で凝視していたが、音もなく近付いた、老僕の肩書きで同行していた暗部のイーに、首筋を人差し指と中指の第一関節ぐらいまで、ズブリと差し込まれて昏倒。
宴開始直後に即退場させられている。
(※当時の中国では、洛陽と長安の間にあった、首都防衛拠点の関所・函谷関を境目に、函谷関以東を関東(中原)、以西を関西及び関中と呼んでいた)
(う~ん・・・初対面だから嫌われる理由がないし、太守という権力者を恐れている、って訳でもなさそうだし・・・解らん)
思い当たる節が見当たらず、首を傾げる。
「あ~嬢ちゃん達、ちぃと(ちょっと)糜芳殿と内密な話をするけん、席外してくれるか?」
「「は・・・ハ、ハイ・・・失礼します。」」
董卓が酌女役の2人を、宴席から遠ざけた。
「おい、糜芳殿。」
「はい、内密の話って何ですか?」
「さっきの酌女役の女達、ありゃあ遊廓の遊女じゃなくて、生娘(処女)やぞ間違い無く。」
「・・・何言ってんのアンタ?」
とんでもない下世話な内密話に、ドン引きしてチベスナ顔になり、素で聞き返す。
「ちゃうちゃう、そんなやらしい話やのうて。
あの2人、郡か県役人の娘か、親類の娘やって事を言うとんのやげ(言っているんだよ)。
しかも大概婚約者付きやな、あの態度は。」
手を左右に振って、したり顔で述べる。
「はい?婚約者居るのに、私の酌女なんかさせたら駄目でしょう!?
下手すると、あの2人の将来が滅茶苦茶になるのに、何考えているんだ此処の役人共は!」
主賓席から、自分を歓待している役人達を睨む。
「お前さん、ホントにマトモな男やなぁ。
言うとくが怒ったらアカンぞな。
今まで中央からきたボケ共は、「遊女じゃなくて、生娘が良い」と言うて、夜伽を強要する輩がいよいよ(とても)多かったけん、自然と此処の役人達も、惰性いうか慣習でそうしとるだけやけんな。
しかも遊ぶだけ遊んで、後は置き捨てが殆どやし。」
地元役人の裏側を知る董卓は、哀しげに溜め息を吐いて、役人達を擁護した。
(おいおいおい・・・道理で2人共、揃って陰鬱な表情する筈だわ。
そら~見知らぬ野郎に、リアルNTRされた挙げ句に、無責任な扱いされる訳だから、たまったもんじゃねーわいな・・・)
漸く2人の反応に合点がいった糜芳。
前世みたいに、R指定のうっすい本等で見るのなら、客観的にあくまでもフィクションとして、観るのはやぶさかではないが、流石にリアルに体験したいと思う程、上級者では無い為、屑共の「下には下」のゲスッぷりには呆れ果てる。
「はぁ・・・解りました。
とりあえず何とか丸く納めましょう。
董卓将軍、ちょっとご協力をお願いします。」
「ああ、ええよ。
あの嬢ちゃん達が泣かんで済むように、仕舞いするんやったら、なんぼでも。」
二つ返事で糜芳の頼みを快諾する。
「けどが(だけど)お前さん、地元でも太守しよったんやけん(してたのだから)、向こうでも似たような事なかったんか?」
「いえ、それが全く・・・。
正直涼州に限った事象だと思ってるんですが?」
違うの?と首を傾げる。
「んな訳無かろーもん(ねーだろ)。
儂は并州刺史ん時も、普通に勧められとるし、司隷の河東郡太守ん時も同じやけん。
そんだけ余所で事例が有って、逆に徐州だけ有らへんいう事は、いなげな(へんてこ)事やぞな。」
董卓も首を傾げて糜芳を見る。
「はぁ、そう言われても・・・就任時は12歳ぐらいでしたし、私の場合は庶民階級出身ですから、自分の娘を差し出す程、旨味がなかったのでは?」
「そがいなアホな事有るかいや。
太守つう1郡の統轄者の権力に、近付いて旨味が無い筈がないやろが。
県令にでさえ、その手の事は当たり前やのに。」
手を左右に振って、ないないと言い切る。
(んな事言っても、ねーもんはねーんだよ)
俺って魅力がねーのかと、内心肩を落とす。
実際は、蔡琰・全明・大蝉の「嬢ズ」達が、公私に渡ってガッチリと、所謂玉の輿狙いやハニトラ系を排除していた。
公的には蔡琰が鳴り物入りで、正室として嫁いで来たとされていた。
それ故に中央でも屈指の名士の娘に、対抗出来る名士・名家の娘など徐州には居らず、至極当然に誰しもが正室狙いを諦めた。
次に側室の面でも、全明が正室の蔡琰公認と公表されていた為、自然と蔡琰が認めないと駄目、みたいな風潮が形成され、蔡琰との面識がほぼ得られないので、まず不可能だった。
そして使用人として雇用され、糜芳糜家の使用人から、玉の輿狙いを目論んでいた女性も、妹の小銭経由(現在、虎子商会商会員(社員)で、遊侠の徒担当の営業。その繋がりで裏情報に精通)で、事前に情報が入る大蝉に依って、キッチリ弾かれるといった、鉄壁の防衛網が敷かれている。
知らぬのは当人ばかりであった。
それはさておき、
「ま、その辺はどうでもええわい。
ほいじゃ嬢ちゃん達を、そろそろ呼ぼう思うとるが、心構えはええんか?」
「あ、ええ、それはいつでも・・・。」
コクリと頷く。
そうして再び呼ばれた美女2人が、益々陰鬱そうにして酌(無論・水)をし始めて、少し経過した後、
(もうボチボチ始めっか・・・)
腹を括って、行動開始する。
ガッチャャアアン!・・・・・・
「ええい、貴様らぁ!!散々陰気臭い態度をとりおってからに、旨い飯も不味くなる!興醒めだわ!!
私を接待するのは、そんなに嫌なのか!?」
内心で、料理人さんゴメンナサイ!と謝りつつ、盛大に食膳を蹴り飛ばし、出席者の耳目を集めて、酌女役の2人を詰問する。
「「ヒイイィィ!?滅相もありません!どうかお許しを!お許しくださいませ!!」」
糜芳の突然の暴挙に、出席者全員の時間が止まり、シーンと静まり返った中、酌女役2人の甲高い悲鳴と、許しを乞う悲痛な叫びが、宴会場に木霊する。
タダダ・・・
「も、申し訳ありません!ご無礼の段、ご容赦を!
この者達は、身内の者以外はマトモに男と接した事の無い、初な者達でして・・・慣れない事をしているので、戸惑っておるのです!」
「さ、左様にございます!
か、か、か彼女達は、突然太守様の接待役を仰せつかり、緊張と焦りの余りに、その様な誤解を招く仕草をしただけなのです!
どうかお許し頂けませんでしょうか!?」
宴の進行役と思しき中年の文官と、宴席の後部に控えていた若い文官が、糜芳の眼前まで走って来て、平伏をしながら許しを乞う。
「ふむ・・・おい、女よ。」
「は、はは、はい。」
「この者達が申しておることは、誠か?
正直に洗いざらい申せよ?嘘偽りを申せば、無礼を働いたとして・・・斬る。」
剣立てに立てかけてある、剣を指差して威嚇する。
宴会出席者達のみでなく、音楽を奏でる楽士達、音楽に合わせて踊る、踊り子達といった人達も手を止め、糜芳の一挙手一投足の動きに、固唾を飲んで注目している。
董卓1人だけ、厳めしいヤ~さん面で、糜芳主催の即興ストーリーに、「お、コレからどうなるんじゃ?」と、内心密かに楽しんでいたが。
「は、はい、お父様の申される通りです。」
「それだけか?言った筈だぞ?洗いざらい言えと。」
「はいぃ、私には将来を誓い合った、夫となる方が居るのにグス・・・それなのに突然、ヒグッいきなりぃぃいワァァぁぁ!!」
感情が抑えきれなくなったのか、泣き始めた。
「おい泣くな、それで夫になる者は何処にいる?」
「グスッ・・・は、はい、直ぐ其処に・・・。」
平伏している若い文官を指差す。
(マジっすか!?婚約者の目の前で、婚約相手を侍らすなんて・・・胸糞わりいなぁ。
それも実父がやらせるなんて、益々・・・ああ、自己犠牲つうか、自家犠牲で余所に少しでも被害が及ばないようにって訳か)
とんでもない話にドン引きな糜芳。
「はぁ、ではもう1人の女よ。」
「は、はいィィ。」
「お前もこっちの女と同じなのか?」
余りに非道い話に、お腹一杯の糜芳は溜め息混じりで、もう1人の酌女役に問い質した。
「ハイ・・・そそ、其方に・・・。」
自分に背を向けている、厳つい護衛武官を指差す。
(コッチもかい!つうかコレそのままNTRしてたら、護衛武官にブッスリ・・・し、洒落にならん)
密かにゴクリと喉をならす。
二人してさめざめと泣き出したのを尻目に、酌女役の実父兼進行役の、中年文官に視線を戻し、
「貴君よ、嫁入り前の、あ~嫁入り後もだが、婚約者・配偶者のいる女性に酌女をさせるなど、何を考えているのだ!?言語道断である!」
大声で叱りつけた。
「は、はは!申し訳ありません!
今までの中央の方々は、悉く・・・。」
「ええい、その様な腐れ者と同一視されるなぞ、不愉快極まりないわ!!」
「も、申し訳ありません!」
「いいや、許さん!
太守として最初の命を、貴君に命ずる!」
厳しい口調で、中年文官に命を下す。
「は、ははぁ・・・。」
「只今是より、この者達の婚礼の儀を、貴君の責任を以て執り行うように命ず!」
泣いている女性達と、若い文官及び護衛武官を、それぞれ指差して、最後に中年文官を指差した。
「「「「「へ・・・・・・?」」」」」
「聞こえなかったか?
この者達の、婚礼の儀を、此処で行え、と言っているんだよ、解ったか?」
ポカーンと呆けている中年文官に、細かく言葉を区切って、命令を下した。
「な、何故?」
「何故もクソもない。
私は主上より涼州・漢陽郡民の、安寧・安泰を託されて赴任して来たのだ。
直属の部下となる者達の、幸福を奪う事など以ての外であり、寧ろ心から祝福して喜び、当然祝わねばならぬ立場である。」
厳しい表情から一転、笑顔を浮かべ、
「そう言う訳で諸君。
私の歓迎の宴をしてくれて、ありがたいと思うのだが、喜ばしい慶事を聞いた以上、此処にいる2組の婚礼の儀をしてやりたいのだ。
どうか協力をお願いしたい、頼む。」
ぺこりと頭を下げる。
「「「「「ははぁ!!喜んでご協力致します!!」」」」」
会場に居る全員が、一斉に拝礼して快諾する。
「宜しく頼む。
ほれ、何を呆けているのだ?
早く親族を呼んで来ぬか、時間は有限で有るぞ。」
「は!え?は?えとあと・・・あ、仲人役・・・。」
「仲人役なら、丁度うってつけの方が居られよう。
ねぇ、董卓将軍?」
振り向いて董卓に話を振る。
「ワッハッハッハ!!
ああ、儂で良ければ喜んで。ハッハッハ!」
呵々大笑して快諾する董卓。
「と言うわけで問題あるまい?」
「は、は!・・・ありがたく、ありがたくぅぅ!
うわぁぁぁおおおお!!・・・。」
突っ伏して男泣きする中年文官。
「いやお~い、泣くのはコレからだろうに。
・・・駄目だこりゃ、誰ぞある!この者を家まで連れて行って、家の者に事情を説明して此処に、親族を連れて来る様にな。
もう1人の酌女役の方もな。」
「「「「はは、お任せを!!」」」」
同年代の文武官達が、泣き崩れている文官と、少し離れた所に座っていた、コレ又泣き崩れている武官を、それぞれ罪人の如く引きずっていく。
「其処な文官と護衛武官よ。
お主達もぼけーっとしてないで、サッサと晴れ着に着替えに戻って、親族を連れて参れ。」
「「はぁ・・・・・・。」」
「お前達もかい。
お~い、誰ぞ此奴らも連れて行ってやってくれ。
親族に事情説明込みでな。
後、花嫁を連れて帰るのだから、ピカピカの馬車も用意するように。郡の1番良い奴でだぞ。」
「「「「はは!承知しました!!」」」」
茫然自失している両者を、同僚が引きずっていく。
花嫁の親と花婿当人達が、引きずられていくのを見送った糜芳は振り返って、慰み者になる悪夢から、愛する人と添い遂げられるという、夢のような現実に、滂沱の涙を流し続ける酌女役2人を観て、
「・・・誰ぞある。
折角の美人が、涙で台無しになっておる。
生涯随一の晴れの日に相応しい、最高のお色直しをしてやってくれ。」
近くにいた、遊廓から派遣されたであろう、役人に酌をしていた遊女達に、2人の身形を整える様に指示を出した。
「「「「はい、お任せください!」」」」
満面の笑みで請け負い、「良かったわね」・「おめでとうさん」と2人に声を掛けつつ、優しく介護するかの如く、ゆっくりと連れていく。
「踊り子及び楽士達よ。」
「「はは!」」
「今回の婚礼の儀の費用は、私が持つので、盛大に華やかにやってくれ。」
「「はい、お任せください!
2組には、生涯の思い出となるよう、精一杯やらさして頂きます!!」」
拱手して答える。
急な事にドタバタとしたものの、婚礼の儀を無事整えて、盛大な式を執り行い、漸く結婚を実感したのか、幸せ一杯で笑顔の新婚2組を、糜芳も何となく子梟っぽい、「夫婦で共に色々頑張りましょうね」的な歌を、演奏付きで贈って喜ばれた後、
「お主達は誠に果報モンやのう。
都の皇帝陛下が、2度に渡りお召しに為って絶讃しとる、「楽聖」殿に歌曲を贈られるなんぞ、漢帝国広し言うても、いよいよおらんぞな(殆ど居ないぞ)。」
仲人役を急遽務める、董卓の祝辞の内容に、「え”」と楽士達と共に凍り付いたが。
こうして糜芳が行った善行は、瞬く間に漢陽郡全体に広がり、近隣郡にも伝わって、糜芳はあっという間に時の人となった。
そして、徐州東海郡太守時代と同じく、前漢時代の悪吏・王温舒の如く、郡官吏の横領等の悪事を握り郡を掌握しようとするも、先代以前からの不当な搾取に次ぐ搾取で全く出ず、寧ろアホ共が勝手に作った税制を幾つも撤廃して、人気取りにシフトチェンジする程であった。
撤廃して浮いた税金を一部は、郡官吏達の給料に上乗せし、一部は名称を変え華陀にイーを付けて(逃亡不可・サボれば秘孔突き)、ビシバシ酷使して開設させた、施療院の維持費に充てた。
そうして普通に、マイナスをゼロに戻すという、マトモな事をしただけなのに糜芳は、「希代の名太守」と周囲から敬意を持たれるのであった。
(まぁ、唯一アホ共に感謝する所だなあ。
マトモにしとけば、東海郡時代みたく、改革的な事せんでも良いわけだし。
腰掛けで下手にいじり倒すと、後々無用なトラブルの置き土産をしかねんし)
下手な字の報告書を解読しながら、脳内思考する。
東海郡時代に比べて、官吏(文官)の質の低下は否めないが、それはやむなしと見切りをつける糜芳。
(しっかしあの新婚の新郎2人が、成公英と龐徳だったとは・・・事実は小説よりも奇なりってか。
まぁ、有能な従事(副官)を2人も得られて、ラッキーだけどな)
それぞれ民事従事と軍事従事に任命して、大体任せているので前よりも、遥かに楽な糜芳だった。
そんな左団扇な状態で過ごして6月。
「漢陽郡太守・糜芳よ!」
「はは!」
「只今を以て貴公を涼州牧に任ずる!!
主上陛下の御期待に沿うよう勤めるべし!」
「はは!・・・は?」
都から訪れた勅使による、突然の州牧就任宣言に、耳を疑う糜芳。
話を漏れ聞いた、周囲の郡官吏達は万歳三唱を、糜芳に向けて挙げている。
「ち、ちょっとお待ちを!?蔡邕爺の所の、覗き魔な婿養子さん!どういう事!?」
「ちょっと何を人聞きの悪いこと言ってんの!?
僕は今回勅使で来てるのだから、公私を弁えてくれるかな!?義弟殿!?」
外聞の悪い事を言いつつ、詰問をしてくる糜芳にアタフタして、思いっきり公私を混同する、お人好しで気の弱そうなマス男さん。
「義弟ではありません!
それよりも、どういう事か説明を早よ!?」
「いや、諦めなよ糜芳君。
嫁さん姉妹から目を付けられたら、お終いだから。」
「んな事はどうでもええから、説明を説明!」
血走った目でグイグイ迫る。
「下手に先延ばしすると、しっぺ返し喰らうよ?
ええと、実は着任予定だった人が、いきなりポックリ逝っちゃってね。
後任選定中に、主上陛下から糜芳君を後任にって、直々のお達しがあって、鶴の一声で決定したらしいんだけど・・・。」
迫られてもマイペースに語るマス夫さん。
「そ、そんな・・・腰掛けですぐに解任or転任、マイホームにゴーな目論見が・・・。」
拒否・逃亡不可と知り、ガックリとうなだれる。
「え~とよく解らないけど、何進大将軍閣下から、書簡を預かっているけども。」
「え、ちょい拝見。」
パッと復活して、遠慮なく竹簡を奪う。
連々と書かれた、言い訳の内容を要約すると、「ゴメン主上に掛け合ったけど無理だった。とりあえず詫び金を月1で上げるから、許してね♡」
であり、添え書きされている荀攸のは一言、「以下同文です」のみであった。
「詫び金寄越すなら、平穏を寄越せよ畜生!」
竹簡を地面に叩きつける。
「あ、後は涼州刺史位は空位、漢陽郡太守は兼任でって事だから。
一応他郡太守と各県令の人事権も、付与するとの事なので、現任から別の人物に変える時は、必ず洛陽に報告する事を忘れずに。」
要するに自力でどうにかしろ、そう言ってサッサと帰るマス夫さん。
188年6月、部下の郡官吏達の歓喜の声をBGMに、糜芳は問答無用で州牧に就任。
東海郡太守→漢陽郡太守という、チュートリアルを終えての難易度鬼クラス、世紀末的仁義無き地域の、統轄責任者になった糜芳であった。
「・・・・・・もうやだ・・・。」
当の本人は、あまりの大役に歓喜して、うずくまったと後に伝わったとか。
続く
え~と、史実では勅命で董卓は并州牧に任じられますが、涼州内の不安定を理由にそれを拒否。
そのまま涼州に留まっています。
まぁ、并州に行くのに、兵権を返上しろ(軍閥解散)という、無茶苦茶な要求をされたので、当然の反応だと思いますが。
しかも勅命を拒否したにも関わらず、朝敵や討伐対象にもならず、お咎め無しだった事から、兵権返上に関しては、ほぼ偽勅だった模様。
(後に何進の上洛要請には従っている事から、名家閥か宦官閥の陰謀?)
※個人的な見解です。
作中で韓遂と馬騰が対外路線の対立で、抗争寸前なので董卓が并州に行けないと言うのは、あくまでも個人的な見解ですので、悪しからずご了承お願いします。
長々とすみません。
楽しんで読んで頂けたら嬉しいです。
優しい評価をお願いします。




