西洋の価値観
正義って悪意なくて困りますよね?どちらにも理が有ったりするとややこしいです。
オランダの宣教師ジョバンニは、恐る恐るとした態度で僕に話かけてきた。
なんとも、今にも食い殺されるような怯えた姿で。
僕も意図的に薄っすらと殺気を漂わせてはいるが、少々怯え過ぎじゃないか?
宣教師ジョバンニは怯えながらも、悪びれる事なく自論を展開して来た。
『利家さまと申しましたな?先ほどもエハムが申しました通り、奴隷は財産なのです。続けてよろしいですか?』
『ジョバンニよ、何をいっても殺したりはせぬから、安心して全てを話すがよい。宣教師からはじまり貿易とかこつけて、人身売買、奴隷政策、最後は植民地化する、その全てを打ち明けてくれ』
宣教師ジョバンニは呆然とした顔で僕をみる。はっきり分かる確信的な眼差しだ。
『利家まさには隠し事ができそうもありませんね、私たちは王命を受けて航海を続け新大陸を発見しました。我々はそれを所有しました。その名をアメリカ大陸といいます。実はインドに行こうとしたのですが、アメリカ大陸にぶつかり、インド人だとばかり思い原住民をインディアンと名付けて、宣教師、貿易、そして人身売買…奴隷制度化しました。アメリカ大陸東海岸は我々の国だけではありませんが、着々と移住者も増えて植民地化されています。いまごろは、西海岸へと勢力を伸ばしているでしょう』
そう、オランダの宣教師ジョバンニは知らない。アメリカ大陸が僕の手によって現地の部族達に還されたことを。
『誠か?利家!』
『信長さま、半分は正解です』
『そうであろうな、そなたからの書状とは話が噛み合わぬわい』
『ジョバンニよ、聞くがよい。そなたの言うアメリカ大陸は、私たちの織田軍と原住民で構成された連合部隊で東海岸の西洋連合軍の全てを制圧した』
宣教師ジョバンニは顔面蒼白になった!
『皆殺しにしたのですか!?』
『いや、誰も殺してなどおらぬ』
『そんな馬鹿なことが!???』
『あーいや、ジョンとかという大将は手をちょん切ってつなげ治したがな』
『!!!ジョン閣下がですか?』
『あー、そうだよ』
『信じられない!!!!!!!』
あ、心おれた。僕にはジョバンニの心のポキリと折れた音が聞こえた気がした。
『ジーザス!クライストよ!なぜこのような試練をお与えになるのですか?』
僕は妙案を思い付いた。嘘も方便である。
『ジョバンニよ、わしはの大天使ガブリエルの神託を受けてそなたらの悪行を正しているのじゃ』
『なんですと!神の御心に我々は逆らっているというのですか?』
『それだけではない!日の本の神アマテラスさまもお怒りじゃ!』
宣教師ジョバンニは震え上がり腰を抜かして這いつくばって逃げようとする。
『火あぶりは嫌だ!天国にいけないのも嫌だ!』
『落ち着けジョバンニ』
僕は大天使ガブリエルからの神託として、未来のことを語った。僕の言葉は日本語なのに、信長さまにもジョバンニにもエハムにも何故か理解できる。素晴らしい転生チートだ。
『おー!ジーザス!我々が間違っていました!うわわわわーー!』
泣き崩れるジョバンニ。
世界大戦が2度もあり、未来には奴隷制度もなく。様変わりしていることに衝撃をうけている。
これだけ言えば少しは反省してくれたかな?
僕は個人的に信長さまに話したい事があり、その旨を申し出る。
『信長さま、お話があります』
『で、あるか』
僕たちは信長さまの謁見の間へと場所を移す。
信長さまはご機嫌である。
『きゃつらのいうことは、さっぱりわからぬが、右左の言うことはわかるでの。だいたいの事情は読めたわい!あーすっきりした!』
『ノブナガよかったね』
『じゃから棒読みはやめろといっておろうに』
謁見の間の上座に信長さまは腰をかける。豪華絢爛な王座の椅子である。
僕はゆっくりりと信長さまに語りかける。
『信長、世界を一つにしよう』
『で、あるか』
『アマテラス級も充分ありますし、後で確認しますが。空母も完成しているのでしょう。世界を一周して日の本へ戻りましょうぞ!』
『うむ!右左よ。わしの専用艦を見たらの、きっとそなたでも腰を抜かすぞ!わーっははは!』
派手好きの信長さまの専用艦?なにそれ?不安しかないんですけと…。
赤くなければいいなあ…。速度が3倍出たりしてたらどうしよう!
なんだかんだで謁見は終わりを告げた。言いたい事はだいたい伝えられたはずだ。
こうしてひとまずは解散し明日また集まることになったのであった。
信長さまの船が気になります!デザイン!装備!色々!
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依田cyber良治より
(校正二回目)【三度目の正直なるか?】




