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槍の又左一代記  作者: 依田cyber良治
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安土桃山城郭都市

本当に見てみたい!実物を!織田信長さまが築き上げた理想の都市を!

琵琶湖にある安土山。

その山頂には金色に輝く五層の立派な城がある。

派手好きなの、の、信長の好みのデザインの城である。

そのまわりをぐるりと大きく城壁が囲んでいるのだが、これが石垣仕様と、西洋風の石積み技法だろうか?技術者融合された形で大きくぐるりと安土山周辺を囲んでいる。そのまわりを大きな掘りが囲み、その内側に等間隔で8棟もの15階立ての垂直なビルディングが並んでいる。その屋上には巨大な最新式の大砲が据え置かれて20キロ圏内に侵入した敵は一網打尽にする仕組みになっている。


堀の周辺には楽市楽座という城下町が形成され、こじんまりとした路面電車が走っており、きちんとした鉄道も西へと向かっていた。


『どうじゃ?右左よ、この鉄道はの。京と大阪を結ぶ主要路線じゃ、わしはの国会で列島勝手に改造論を打ち立て閣議決定もし、採決により実施が決定された。それもこれも右左の運び込んだ大量の鉄資源のおかけじゃ!感謝しておるぞ!』


僕は心底驚いていた、織田信長という人物の柔軟な思考と民の平穏な暮らしを望む思想に対して。

一種の崇拝の念まで湧いて来そうになる。


『の、の、信長はすごいなあ』

『右左に言われると嫌味にしか聞こえぬわい!』


確かにそれはそうだろう。アメリカ大陸で自制心を取っ払った僕は大陸横断鉄道、ルート66、点在する様々なコンパクトシティを一気に成し遂げた。何せアメリカ大陸の国土面積は日本の26倍もあるのだ、僕の実業家としての手腕は信長を大きく凌ぐかもしれない。だがそれも令和での実体験と義務教育プラス読書家だった僕の知識のアドバンテージがあってこそだ。何もかも受け売りで自分で考えて生み出したものは一つもないのだ。

僕は困った顔をして信長に返答した。


『なんとも言い返しようのないことですね』


信長たちは、馬で城下町をゆっくり闊歩する。

町人たちの商いの賑わいは、見事である。

まるで祭りの様な活気に溢れている。


『右左よ、ここは楽市楽座じゃ』

『はい、信長さんお見事です!』

『さんとか、やめい!水くさいわい!』

『ワカリマシタヨ』

『棒読みもやめい!』


信長さまはご機嫌である。

大堀前にたどり着いた。


『開城せよー!』


ギリッガッチャガッチャ


城壁から、橋が降りてくる。


『これは!』

『そなたの書き残した資料から再現したものじゃ、平時は下ろしっぱなしではあるがの。どうじゃ?少しは驚いたか?ん?』

『おどろきました』

『そなたでも驚くのか?言い出しっぺの癖に!』

『実物を見たのが初めてなのです』

『…見たことなくて設計図かいたのか?』

『しなっとふわっとなんとなくで』

『右左のかぶきぶりはなんとも言えぬの!わはははは』


橋を越えて城内に入る『城内下馬』と書いてあるが、信長は平然と無視していく。まあいいか。

すると、安土桃山城駅…。という看板と駅舎が見えた。力士のような男衆が大勢いる、何故かアフリカ人までいるではないか!?


『あの者たちは?』

『滑車駆動隊じゃ!ロープウェイを動かすためのな』

『そんなの!蒸気機関でできるでしょ!』

『この!うつけ者め!調練の一部じゃ!』

『なるほどー!』

『右左を感心させたれたぞい!わはは!』


織田信長という人物は実に理知的な考えを持つ人物で、適材適所であり臨機応変に対応するという事の本質を捉えているのだ。


僕たちは早速下馬してロープウェイ入り口まで行く。

すると担当の職員が出迎えに飛び出してきた。


『『御館さま!』』

『ご苦労!山頂の者たちに声をかけよ!』

『はは!』


男衆のひとりが太いパイプに顔を突っ込み大声をあげる!


『御館さまご到着!発車準備用意!』


すると。


『ヨーソロー』


いや、それ海の言葉だし!僕はツッコミを心の中でする。


『乗れ!右左』

『はい』


僕は気の毒な男衆たちに声をかけながら、ロープウェイの車両に乗り込む。


『鐘を鳴らせ!』


ゴーン!ゴーン!ゴーン!


やっちゃえー!日産!

あ、悪い冗談でした。



意外とスムーズにロープウェイは進む、山の景色も素晴らしい。きちんと大きな登山道も敷設されているようだ。良く見てると迷路みたいだ。


『いい眺めじゃのう』

『はい』

『右左、もっと気さくに話せ』

『努力します!』


ゆったりと山頂の駅に到着した信長たちは、安土桃山城へと向かう。巨大で派手な城だ!


『さて、さっそくじゃがの合ってもらいたいものたちがいる』

『どなたですか?』

『ひみつじゃ』

『はあ』


城の堀を越えてまさしく城内本丸へと入る、美術的造形も見事である。


『ここじゃ』

『はい』


僕は案内された部屋に入ると…。


大きなアフリカ人とオランダ人か?スペイン人か?何はともあれ外国人だ!

意外な客人に右左は驚いていた。


『信長さま!この者たちは!?』

『おぬしー。来日した外国人は情報漏洩や人身売買を防止するために帰すな殺すなと書いたであろう?ちゃんと守ってるだけじゃ』


右左はオペレーション「来たら帰れぬ神隠し」が実施されている事に満足する。

『感心しました!完璧です!』

『しかしのお、なにを言ってるのかさっぱりわからぬ。そなた異国語は得意なのであろう?』

『はい、転生ボーナスで言語万能のようです』

『茄子かそれは美味しいのか?』


当たり前だけど、こいつわかってないな…。無視しよ。


『大変お待たせした!前田利家と申す。名を聞こうか?』

『あなたはオランダ語がはなせるのですか?』

『全て話せるだろう』

『!!!私はオランダの宣教師ジョバンニです。よろしくお願いいたします』

『となりのものよ、自らの言葉で話せ!』

『!!!アフリカの言葉!私はエハム。ジョバンニにアフリカから連れ出され奴隷として働いていましたが、信長さまに買って頂き今は信長の配下であります』

『やはり、奴隷ときたか!ジョバンニ、なぜそのような愚かなことをするのだ?』


僕は本当にこの発想、思想が嫌いだった!

何故ならば布教と称して笑顔で近づき、貿易と称して利をあたえるフリをして、こっそり奴隷や人買いをし。身分差別をする。キリスト教の神の元に置いて人は皆平等だと説いていながらだ。

大航海時代の西洋各国の無駄なプライドの植民地獲得レース。

くだらない!アヘン戦争など以ての外だ!

挙げ句の果てには日本帝国もそれに見習ってしまうのだが、有色人種というだけで寄ってかかって叩きまくり、追い詰め開戦へと流れて混む!最期は原子力爆弾2発の民間人を巻き込んだ大規模人体実験だ。



僕は彼らに、このままの彼らの政治的方針が生み出す未来からみた様々な出来事を知る限り話すつもりだ。

そして、地球というかけがえのない命のゆりかごに守られた人類の右左の理想像を語ろうと思うのであった。

人類は協調し調和出来ると右左は信じていた。

僕は差別なき世界を実現する熱意に燃えていた。





僕の怒りの、源泉に次回ふれて行きます。


親愛なる読者の皆様へ


現在、槍の又左一代記は校正と加筆修正作業をしております。要するに見直しです。ですので新しい章の執筆が緩やかになります事をお許しくださいませ。

そして、ブックマークや感想やレビューを大募集中です。よろしくお願い致します。

尚、勝手になろうランキング空想科学SFで現在3位です。ありがとうございます。更なる応援を心よりお待ちしております。


依田cyber良治より

(校正二回目)【三度目の正直なるか?】

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― 新着の感想 ―
[良い点] 信長さまが左右に自分の成果を自慢げにするところ。左右の思想や発想を大切にして実行しているところ。その左右を信長さまが褒め謙虚さも見えて可愛い。左右もまんざらじゃない部分が見えるところも可愛…
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