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命
七つの唄で構成された七つの詩。
一つの唄それぞれに意味がある。
七つの唄で、一つの詩に昇華する。
そんな七つで出来た唄と詩の集合体。
見えた窓には網戸が無くて
窓の側 揃った靴が置いてある
一瞬見えた足の裏
外を見下ろす男の子
動く人は米粒みたい
一輪挿しの花瓶が一つ
上司は部下を思いやる「健康第一」「体が資本」
人の価値は金の価値
まずは金になるか ならないか
赤湯が流れるバスルーム
遠くに見える赤ランプ
母の涙と白い壁
糸に繋がれたカナブン
マンションの屋上から跳びはねる蛙
無邪気な子供の遊び心
水の中で育つ魂
己で選んだ訳ではない
無駄などではない
個 そこに在る個
見た目も病も全て違う
在ることが証 全て 万物が




