24話「リアルエルフ」
私がこの日本に来てしばらくが経った。
この暑さと湿気だけは慣れないが、クーラーがあるから関係ない。
やはりクーラーは最強だな!
そんな中、タカヨシがいつも通りパソコンを触って作業していた。
いつもながらタカヨシは頼もしい。
ピロンッ♪
これはパソコンにメールという連絡手段が来たときに鳴る音だ。
カチカチッと小気味よい音が鳴る。
その届いたメールを開いているのだろう。
すると突然タカヨシが立ち上がった。
パソコンの画面を見て険しい表情をしている。
一体何があったのだろう?
私の心配を他所にスマホを手に取ると誰かに電話をかけはじめる。
私は何があったのか気になってパソコンの画面を覗き込む。
タカヨシはそれに気付いたのか、私の方にパソコン画面を向けてくれた。
その優しい心遣いが嬉しい。
画面を見ると、私が弓を使っている動画が流れていた。
タイトルは【超朗報!リアルエルフ出現!!】だった。
リアルエルフ?
そのような種族は聞いたことないが?
…あぁ、なるほど。
私が現実にエルフが存在するかのようだという意味か。
それはそうだ。
転生前は元々エルフの弓兵だからな!
私は胸を張った。
素人目にもエルフの弓兵だと認識してもらえた。
だがタカヨシは電話で色々話しているようだ。
盗み聞きは良くないが理由が知りたくて聞き耳を立てる。
どうも私が注目されている事自体を懸念しているようだ。
この国の法律によると国民か入国審査を受けた者、それか永住権取得者以外は住めないらしい。
私は全て持っていないからタカヨシは懸念しているようだ。
あまりに注目されると何処の誰なのかを探し始める人がいるらしい。
全く下世話な人もいるものだ。
通話が終わったのかタカヨシが戻ってくる。
明日、私を両親のもとに連れていくようだ。
私の存在がタカヨシを困らせているのは非常に心苦しいが、私を両親に会わせるというのだ。
それだけタカヨシは私のことを大切に思ってくれている。
私はその事だけでも嬉しく思った。
もし処刑される事になっても、ここまで大切にしてくれるタカヨシのためなら喜んでこの身を差し出そう。
私は心の中でそう決意をしていた。
仕事が忙しくなり過ぎて更新してませんでした。




