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▼あらすじ_
リ:名前モキュートで良くね
ク、ア:採用
サ:おはようございますおんぶされたまんまだすいませんんんんんん!!!
ア:あ、べつにいいですよー(爽やか
ク、リ:にやけてる
ア:ごっふ…
ク:次どこに行くんだっけ
リ:モキュート、落ち着くんだモキュート!
「モキュート落ち着け、なんもしてねーだろ?」
不穏な空気が広がる。
「もきぃー!!!」
モキュートが荒々しく鳴いた。
皆生唾を飲み、一人と一匹を見守った…なんてこともなく、普通にのんびりしている。
「仲良く仲良く」
アザレアがそう言うと、モキュートがアザレアに猛スピードで飛び込む。
突撃された彼は、うぐっと言いながらモキュートを捕まえ、クロハの頭の上に乗せた。
それを見て、電脳妖精は溜息を吐きながら残念そうに言った。
「オレ、昔っから動物に好かれねんだよなぁ」
「そうだったのか」
「すみません~また寝てました~」
少し眠そうな声で言ったのは、案の定寝坊助魔法使いのサキである。
「おはようございます、サキさん」
「おはようございます、アザレアさん」
『もう夜だぞ』
和やかに二人が挨拶していると、いつの間にかバルチャに戻っている拗ね妖精が突っ込んだ。
「じゃあ、こんばんは...?」
「こんばんは、ですね」
和やかな空気なのは変わらなかった。
「そういえば街の名前ってなんでしょう」
ふと思い出し、彼は言う。
「リヒトに聞いて」
『ふってくんなよ。メンドクセェ』
クロハがなぜか冷たく返す。
だがリヒトは気にしていないかのように返す。
「ナビゲーターでしょうが」
「早く言えやゴルァ」
二人、主に一人が威圧をかけて言う。
はたから見れば、バルチャを睨んでいる謎の二人組だ。
『えーっと、メガトだって』
「わかった」
「どんな街なんですか?」
『ちょ、電波悪いんだよここ!!』
質問攻めにする二人に、慌てて言う。
『街情報は電波でキャッチしねぇとわからねぇのよ』
「ふーん」
「そうだったのか」
なんだかイラついているかのようにクロハ、驚いたようにアザレアが返す。
『えーっと、商業が盛んな商業都市』
「ふーん」
少女はまた素っ気なく返した。
返すだけましということだろうか。
だが気になってリヒトが聞く。
『つか、何、腹たってんだよ』
「なんでもないよ」
その言葉に、獣者はなんかあるだろ、と心の中で呟いた。
それに察したのか否か、少女勇者はふいっと顔を背けた。
「クロハさっきからどうしたんですか」
「……」
(あ、駄目だこれ)
耐えられず、アザレアは聞くが、彼女聞いていないようだ。
「早く次の町に行きましょう」
「あっはい」
ふと、何か前に走っているものが見える。
五つのものが一つを追いかけているかのような。
「ねえ、あれモンスターじゃない?」
「人が追いかけられてますね」
呑気にそんなことを口に出している。
「うわぁぁあ!誰か助けてぇ!」
追いかけられている方、少女の叫び声が聞こえてきた。
「助けるしかないね」
「助けなきゃ、ですね」
「ぶった斬ってくる」
クロハが剣を構えて走る。
そして、敵に剣を振り下ろすが、敵は素早く避ける。
そしてとうとう切れた。
「だぁー!この剣使いにくい!なんなのもう!」
「あ、そういう…」
今までイラついていたのはこの剣のようだ。
確かに13歳の少女には大きいだろう。
先ほどまで追いかけられていた少女がはっとし、何か取り出した。
「なんならこれ使ってください!」
「うぉ!サンキュー!」
それは短剣のようで、クロハは華麗にキャッチする!
(剣渡したのはいいけど、護衛用のスタンガンしかもってねぇ…)
少女が心の中でそうつぶやく。
まぁ大丈夫だろう、とクロハより後ろに下がった。
「さあクロハ、本気を出し時ですよ」
「言われなくても!!」
敵に向かって走りだし、一体また一体と斬り倒す。
切り倒して行く少女の顔を見ると、楽しそうに、邪悪に笑っていた。
それをみた先ほど逃げ回っていた彼女は、気づくまで「おお!すげえ!」などと言っていたが、今は少し、目の前の少女に怯えた。
「全滅です!」
気付いた頃には敵は全て倒されていた。
「いやぁ、凄いですね」
「そうかなぁ」
少女は嬉しそうに言う。
「はあ…。助かったあ…」
気が抜けたのか、逃げてた彼女は地面にへたり込んだ。
「お礼を言うよ、ありがとうねぇ」
地面に座りながら礼を言う。
「こちらこそ剣を投げてくれてありがとうございました!えーと....この剣返しますね?」
そう言って、あれだけ切ったのに血のついていない剣を返す。
「いやいや、それも護衛用だからほぼ使ってなかったしあげるよ」
そう優しく言ってくれた。
しかしクロハは少し困りながら、こう返した。
「いやぁ....僕実は....双剣しか使ったことないんですよ」
「えっ」
先に驚いたのはアザレアだった。
▼ 衝撃 の 事実 !
中の人の会話
そのうち書く。