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人との出会いとゲーム。

「おい、最後にあった点検っていつだったっけ?」

「そんなこと知らねぇよ。」

「そういや聞いたんだけどよ。放射線に俺らは耐えられても機械は無理らしいぜ。」

「えっ。じゃあ壊れ始めるかもってことか?」

「まぁ。定期点検に出ればいいらしいけどな。」

「へぇ。じゃあそろそろ受けたほうがいいのか。」

「まぁそうだな。」

なんというか懐かしい声が聞こえてきた。

この声には覚えがある。

俺の同僚だ。

というかなんで俺はここにいるんだ?

……なんでこんな疑問俺は抱いてんだ?

意味わかんね。

俺の家族は無事かな。

というか生きてるんだろうか。

徴兵されたんだろうか。俺が来てるからされないはずだが。

まぁ。いいだろう。

……なんだろう。俺はこんなにいろんなことに無関心だったけ?

……なんか変な気がしてきた。

体に…なんだこれ。ラグ?みたいなのがある。

本当に何なんだ?

まぁ。いいか。

なんとなく俺は目をつぶった。




「んはっ。」

俺は急に目を覚ました。

まだうまく回らない頭をなんとか回す。

周りを見渡すと見たことない部屋と思う場所だった。

どこだここ。

そして俺はなんだか見たことがある台の上に横たわっていた。

……医療ドラマとかのオペ室の患者を乗せるやつだなこれ。

そしてもう一度周りを見渡す。

そこには人がいた。

「……人!」

叫んでしまった。

だが、本当に何なんだ。

俺はどうしてここに……

「あぁ。起きたか。」

アニメとかの展開みたいだ。

「体はどうかね、動けるか?」

よくみるとその人は老人のような見た目だった。

「まぁ、はい。ところであなたは……。」

とりあえず今の状況を知りたい。

「あぁ。すまないね。わしのことは……そうだな。老技師とでも呼んでくれ。」

「老技師……さん。俺は何でここに……?」

「あぁ。それはな。お前さん大通りの真ん中で倒れていたからな。何があったのかと助けてみたのじゃよ。」

へぇ。なるほど。なんで、倒れていたんだ……?

……………!

「おい!あのヘリはどうなった⁈」

叫ぶようにに聞いてしまった。

「あぁ。あれか。お前さんの近くに散らばっておったよ。それよりも、お前さんやはり人改人間だったか。」

人改人間っていうのは、確か…俺みたいな人間に肉体を改造された奴のことだったな。

……身分の低い人間が大体される。有能な召使いにするために。

「まぁ。そうですね。……助けてくださりありがとうございます。では、これからもお元気で。」

「まぁそう急がないでくれ。わしは命を助けたんだぞ。少し願いを聞いてくれ。」

「それに、お前さん機械の一部がいかれとるぞ。願いを聞いてくれれば直してやろう。わしは技師だからな。」

……そういえば寝てるときにそんな話を少し聞いたような。

まぁ。命の恩人だ。少し願いをかなえるぐらいいいだろう。

俺は無言で首を縦に振る。

「まぁ。願いといっても簡単でな。煙草か酒を取ってきてくれ。」

「は?それだけで……」

「そう。それだけだ。ではお願いするぞ。急がなければお前さんも危ないんだからな。」

そういわれ、簡単だと思いながら外に出た。




俺は相変わらず絵にかいたような荒廃都市を歩く。

そういえばあの老人はなんで放射線防護服とか着てないんだと思ったが、あの部屋は外と多数の扉で隔離されているらしい。

さらには放射線除去機もあった。

確かにあれなら大丈夫だろう。

それに外に出るとき用だろうか。放射線防護服もあった。

まぁ。あの老技師も隠れながら生きていたんだろう。

ところで肝心の煙草と酒はどこだろうか。

コンビニとかいうのがはるか昔にはあったらしいが、ドローン配達になったこの世界では物流系の工場を探すしかないだろう。

それか煙草なら軍も兵士に配っていたはずだ。

精神安定剤として。

酒もどこかの兵士が取り寄せているかもしれない。

つまり探すは装甲車か物流工場だ。

ということで方針が決まり、それを見つけるために近くの高いビルに入る。

ここの頂上を目指すわけだ。

エレベーターはもちろん使えないので階段を歩く。

非常用階段というのはいつになってもあるんだな。



……なんかここ珍しい気がするな。

8階についたころにそう不意に思った。

一見普通のパソコンがたくさんある場所に見える。

だが、俺の勘が見ておけと言っている。

俺は素直にその中に入った。

こんな世界だ。ゆっくり生きてもいいだろう。

「こ、これは!Play style 10DX!」

Play styleは高性能なゲーム機だ。

それの最高スペックの10DXである。

そしてふとパソコンを見てみる。

起動してみたい。

そんな衝動にかられた。

ということで電源ボタンをぽちっとした。

電源がつくはずがないが、まぁ物は試し。

……俺の予想をいい意味で裏切ってくれた。

電源がつき、モニターに画面が出力された。

そこには大量のフォルダが。

……パスワードとかどうなってんだ。

まぁ。どうでもいい。

マウスを手に取り、一つのフォルダを開く。

そこには大量のデータが。

その大量のデータの一つをまた開く。

そうすると少し間をおいて、大量のプログラムが出てきた。

……他のを開いてみるか。

一度そのデータを閉じ、次のデータを開く。

そこにはまた大量のプログラムが。

そして俺は一度、フォルダ名を確認した。

そこにはこう書かれていた。

〈The END Wold Time〉

終末の世界の時。

そして俺はもう一度そのファイルを開き、スクロールをする。

そうするといくつか画像が出てきた。

俺はその画像を開く。

そこには俺がいるような終末世界のような画像があった。

他の画像を開くと、銃の画像や人の画像。

ここから考えるに……

「ゲームか。」

そう考えればPlay styleがあったのもうなずける。

俺は少し考え、机の棚をいくつか開ける。

「あった。」

今時珍しい物理メディア。つまりUSBメモリだ。

この物理メディアをパソコンに接続する。

そして先ほど見たフォルダをUSBメモリにコピーする。

暫くするとコピーが終わり、ピコんという電子音が鳴った。

俺はそのUSBをパソコンから抜き、懐に入れた。

いつか。いつか遊べる日が来るまで持っておこう。

そう思った。




そのまま俺は屋上に行き、装甲車を見つけた。

そしてその場所まで生き、装甲車を漁った。

中には目当ての酒に煙草。それと弾薬もあった。

せっかくだしということで弾薬も取った。

あの槍みたいなやつはなかった。

さすがにコピー品だからかあの戦いで壊れてしまったのでほしかったがしょうがない。

その代わりにグレネードランチャーを見つけたのでもらっていった。

弾薬は少ないがしょうがないだろう。

そしてそのままあの老技師のところに行った。




「おぉ。帰ったか。で、煙草と酒は?」

戻るなりそいつはそう聞いてきた。

どんだけ飢えてんだよ。

「ほらよ。」

「おぉ。ありがたい。では、早速修理を始めようか。」

「は?すわねぇのか?」

「お前さん、精神機あたりがかなり壊れておるの。口調が変わっておるぞ。ほれ。早く。」

そんな自覚は一切ない。

だが、とりあえず言われたから従ってやる。

「まぁ。失敗したらすまんの。」

そんな心配になるようなことを言って修理を始めた。







「お疲れ様じゃ。かなりいかれておる箇所もあって苦労したぞい。」

そんなに俺の体って壊れてたんだな。

俺はとりあえず立とうとそのオペ室にありそうな台から降りようとした。

「ッ!」

降りた瞬間に足に違和感を覚えた。さらに痛みもある。

「おぉ。あんまり動くな。まだ調整に体が対応しておらん。あと1日待て。何。飯ぐらいやる。」

「あぁ。はい。」

この老技師は優しいなぁ。まだこんな温かい人がいたとは。

だがまぁ暇だ。

ここは特にやれることがない。

平和ともいえるのかもしれないが、刺激が何もないのは暇だ。

……そういえばゲームのデータが……。

ちゃんとあった。

「なぁ。老技師。ここにパソコンとモニターはあるか?」

「なんじゃ?ありはするが、何をするつもりじゃ?」

あるのか。

「あぁ。探してた時にビルの中のパソコンにゲームのデータが入ってたんだよ。」

「ほぉ。まだ電気が生きている場所があったとは。」

そういい、老技師は俺の近くにモニターとパソコンを用意してくれた。

そして大型の発電機を稼働させた。

俺はそのままパソコンを起動させ、モニターに画面を出力させた。

ちなみに老技師は酒を飲んでいた。

俺はパソコンにUSBを接続し、パソコンからゲームを起動させた。




俺は一時の間ゲームを楽しんだ。

この世界が終わったことも忘れて一つのことに没頭した。

ゲームは面白かった。

戦争によって世界が終焉を迎え、そんな世界で主人公は故郷に帰り、そして家族に会うという内容だった。

道中、様々な生き残った人と会い、様々な敵と戦い、何とか故郷に帰りついた。

そこには焼けた実家があった。

必死に名前を呼んでも見つからなかった。

その後、主人公はきっとどこかで家族は生きていると信じて後の人生を歩んだ。

そんな物語だ。

なんというかこのゲームの内容が俺の状況と似ているのもあるのだろう。

他人事と思えなかった。

その後、俺は寝た。

久しぶりにぐっすり眠れた。

そして久しぶりに夢を見た。

家族の夢だった。

読んでくださりありがとうございます。今後とも読んでいただけると心の底から喜びます。評価等お願いします。

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