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東方非狂星〜未知の幻想郷  作者: みょん悟り
永遠に戻りし者 東方異変
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最終神話 クトゥルフに帰りし者

「記憶の管理者よ。お前はそこまでか!」

苦戦している架依、蜩と恋音は後ろで待機している。

「舞歌…いえ、フィア=スピリート。あなたはただ単に悲しみから救って欲しいだけじゃないの⁉︎」

なんども呼びかけたその声。

「我は邪神だ。悲しみなど一切ない」

「ならなんで今感情というものがある⁉︎記憶を奪われて!転生させられて!たくさんの魂を食らって!精神を食らって!でも私達にはしない!今私達を食らうのは簡単なんでしょ!」

「黙れ、我は気楽なだけ。姿のいたずら者、真似を愛でる者、この小娘は人間を憎んだ。憎み憎み憎んだ。その願いを我は叶えた。それだけだ」

正気を失いかけた架依は必死に説得を続けている。恋音は架依守り、蜩は姿を眩ませ攻撃をしている。

「おまたせ!」

朱子と狂羅がやってくる。二人は笑顔を表している。

「邪魔者が増えたか…」

「舞歌!覚えてるでしょ!私と狂羅を救ってくれたこと!あの時の舞歌はどこ行ったの⁉︎」

攻撃と会話が続く中。

(…?不壊はあれを見ていたよな?なのに俺に記憶が送られていない。すなわち、このことを予想して…やられた)

「おい、邪神野郎。てめえ、仕込んだだろ、未来予知して」

「…なんのことだ」

「不壊の記憶、てめえを見た記憶を消したんだろ?不壊は自分が今まで見たものすべて俺にくれたんだよ。知らないことなんてねえわけでよ」

説得と攻撃は終わらない。狂羅の言葉が終わったあとは攻撃だけが続いた。

「…ねえ蜩ちゃん、私おもったんだけどさ、強力な邪神は、いっつも倒すんじゃなくて撤退してもらったよね?」

恋音は言う。

「…たしかに。ねえ舞歌、もしかして、私達のクトゥルフ知識を試してるんじゃない?」

「⁉︎…その通り、気付いてくれてありがとう。私はこの子、峰一舞歌と同じ気持ちだったの。唯一私の存在を気付いてくれたのは、蜩、架依、恋音。あなたが初めてだった。」

人間の姿に戻る。

「朱子、狂羅。迷惑かけてしまったわね。幻想郷に戻るのなら、瀬乃華と銭子、小那姫と真楽に言っておいて」

「舞歌?」

架依が呼びかける。

「ありがとう。そして、さようなら。私は1年の、長くも短い眠りにつくわ。1年後まで、さようなら。私の大切な


大親友!」

舞歌という邪神は消える。舞歌が居た場所には舞歌のブレスレットとゴム輪がある。

「これって…さようなら」


☆★☆★☆★☆★

1年後

「ねえ架依、本当に来るの?」

「当たり前よ。舞歌が嘘をつくなんて、クトゥルフが嫌いになったってことぐらいなんだから」

三人は舞歌が戻って来ると信じて博麗神社で宴会の準備をしていた。

「り、霖之助!」

「おやおや、四忌利。相変わらずダサい色だな」

「なんだと!というかここではやめてくれ、キャラ崩壊ではないか」

仲がいいライバル。

「真楽、早いぞ」

「いいじゃん。契約は絶対って説教されたし」

真楽と小那姫は世間話。

「まったく、大天狗や文やはたてや椛が邪魔するから解決しちゃったのが後悔だわ!」

「落ち着いてください。銭子ちゃんも、ほら」

「お、おお、落ち着いてください!」

「やっぱり行かせて正解だったかの」

瀬乃華は姫妖に慣れた。その代わり銭子はまだ慣れない。それに呆れる昭夜。

「朱子、これはなんだ?」

「え?えええ?し、シラナイヨー」

「また食っただろ!この馬鹿ヒーローが!」

「なにをー!」

相変わらずの仲が悪い二人。

「魔理沙、結局、解決しちゃったわね」

「そうだな霊夢。昭夜が言っていた通りだ。いろんな幻想郷はいろんな主人公が解決するってな」

「魔理沙!今日こそははっきりさせてもらうわよ!」

「ちょ、アリスにパチュリー。お、はわわわわ」

いろんなところが賑やか。階段を上がる音がする。


「…!舞歌!」

「…ただいま、架依、蜩、恋音。幻想郷のみんな」

宴会が始まった。舞歌を主役として。

「ほらほらー。飲め飲めー」

「勇儀、萃香も、私はまだ呑めないわよ」

「…本当に、帰ってきてくれてありがとう。舞歌。そして、おかえり、舞歌」

「…ただいま、架依」

この出来事は幻想郷の歴史に残るだろう。クトゥルフの中にも。


これで東方非狂星、完。

こんにちは、次作主人公の恵利です。東方非狂星どうでしたか?ブクマをしてくれた方、ありがとうございます。今回は邪神の復讐をテーマに書きました。次回は東方自然月。自然の美しさ、大切さを知ってほしいことをテーマに書きます。

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