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ウェリエの聖域:滅びゆく魔族たちの王  作者: 加賀良 景
第1章-関係-
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新しい遊び

 さて、俺の与り知らない設定はここまでで、あとは変化した人間関係だ。


 まず姉さんだが、村の学校は卒業できるようになった。

 この村の学校は、生前の学校とは違うようで3歳で入学し7歳を迎えると卒業自体は出来るようになるという。

 その後、その生徒が類稀な能力を持っていれば、街の学校とか王国立の学校に進学出来るのだ。

 その進学に必要な最低年齢が8歳なので、7歳で卒業可能になっても8歳まで待ってから進学というのが大半だという。


 で、姉さんは類稀な剣術が買われ、王国立の学校に行けるそうだが卒業したがらない。

 何故かというと、「ミルが気になるから」だそうだ。

 弟として愛されているのは分かるが、もう少し今後の進路のためにも弟離れして欲しい。

 ってことを姉さんに伝えたら絶望的に、効果音として「どよーん」が似合いそうな顔をされた。

 それでも心を鬼にして、毅然(きぜん)とした態度で接した結果、「ミルが卒業して進学した学校に行く時に着いて行く」という言質を取った。

 俺にはユニークチート魔法の『十全(じゅうぜん)(ことわり)』があるから、間違いなく王国立の学校へ行くだろうという自信があって、安請け合いしたが母さんに憐憫(れんびん)の目で見られた。


 憐憫の目の理由について聞いてみれば、王国立の学校は魔法学校なので、魔法で一芸に特化していても、直ぐに埋もれてしまうのだという。

 母さんは十全の理を知らないから憐れんだのだとは思うが、子どもの夢を砕くのはどうかなとは思う。



 そんな母さんも大分変わった。

 特に見た目が。

 最初は10代の娘盛りな見た目だったが、今だと妙齢の女性で姿形も子どもを2人産んでいるとは思えないようなプロポーションをしている。

 どうも、若い時に子どもを産むと身体が崩れないというのは本当のことらしい。

 少なくとも母さんを見ていると、その諸説を信じたくなる。



 あとは、メティアとの関係。

 あの『夕焼け空の教室』イベント以降、彼女の方から何かと構ってくるようになった。

 具体的に言えば実践授業のときに、十全の理に日本語で『鎮まれ』と話しかけていると級友は離れるが、メティアは寄ってくるようになったのだ。

 独り言を聞かれるのはとても恥ずかしいことだから、寄ってこないで欲しいところ。

 ただ、4,5歳の子が好意的に思って寄ってきてる相手に、邪険に突っ放すのは本人が良くても相手の心に傷が突くかもしれない。

 そう考えて邪険に突っ放さずに危ないからという理由で、離れるように言ってもくっついてきた。


 昼食の時間のときの十全の理によってプールされていた、魔力消耗させる時間も彼女がいるお陰でとれず、魔力消費が出来なかった。

 その矢先に回復魔法の練習が出来るようになったため、問題はなくなったが。


 5歳とはいえ生前で体験出来なかった、「女性と面と向かって食事をする」というのが出来るようになったので、それについては良しとする。

 が、俺にも個人の時間が欲しい。

 家では姉さんにべったりされるし、校内ではメティアにべったりされる。

 男として嬉しいのだけど、俺としては嬉しくない。


 あとは級友とも仲良くなった。

 よく姉さんが話題にしていた、アクトさんの弟のテトと仲良くなった。

 というのも別にアクトさんから紹介されたわけではなく、放課後寂しく一人で生活魔法の制御をしていたところで、テトに鬼ごっこをやらないかと誘われたのだ。


 それから毎日、鬼ごっこをした。

 我ながら飽きないなと関心したが、テトは飽きたらしく、他になにか無いかと俺に聞いてきたので、生前子どもの時にやった、「かげおに」と「どんかく」を紹介した。


 テトとそのほかの級友たちは目を輝かせて、俺に詳細を聞いてきた。

「かげおに」とは「影ふみ鬼」のことで鬼ごっことは違い、相手の影を踏み鬼役を交換するということ。


「どんかく」は「かくれんぼ」の派生版で、分かりやすいところに太い木の枝置くか建物の壁を、指定し鬼役はそれを守る。

 その守られたものを隠れながら、鬼の油断と隙を見て触れると鬼の負け。鬼が守りつつ、全員捕まえると鬼の勝ち。

 捕まえ方は、鬼を複数人にして隠れている相手を直接見つける役と、油断なく守る役が視認して守るものに触れれば捕まったことになる。


 ということを、4,5歳の子どもでも分かるように伝えて、実際にどんかくをやってみた結果、大流行した。

 最終的には姉さんらの卒業年齢に達した子供たち含めた19人全員でやるようになり、これを機に俺は村の学校に通う連中と仲良くなった。

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