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第八十二話 進路

「え?将来の夢ですか?」


「そう、一応リーズさんも今年で卒業でしょう?だから、将来に夢とか、如何するのかなって。」


珍しく真面目な話をしてきたダリア先生に、思わず私は戸惑いを感じた。


 そう言えば、強くなるとかそう言う事ばかりで、そう言う事を考えたことはありませんでしたね。お金は

ギルドで稼いでいましたし。そう言えば、クリスは如何するんでしょうか?


気になった私は、クリスに直接聞いてみることにしました。


「将来の夢?私はね。学校の先生になりたいの。」


ポワーンと言われた言葉に、私は衝撃を受ける。


 将来の事を考えていないのは、私だけなのでは?


ダラダラと嫌な汗が出てきて、取り敢えず他の人にも聞いてみることにしました。


「私の将来の夢?シスターになることね。私の家も教会だし。」


 当然でしょう?とばかりに誇らしげに夢を語るマリエル。そう言えば、出会った時もシスターの服着てましたね。


一通り話を聞き終えると、移動した。


「俺?俺は実家の農業継ぐけど、まあ、俺長男だしな。」


照れながら話すブルーノは無視した。自分で聞いておきながらなんですけどね。


「私は、武器関係の仕事に付きたいなって思ってるよ。鍛冶師とか職人系。」


カツン、カツンと剣を作りながら話すエリザベスさん。まあ、普段はあれですけど、ちゃんと考えている子でしたから。


「僕は、このままギルドでお金を稼ぐよ。将来のために。」


自分から聞いたわけでは無いけど、何故か勝手に喋りだしたイグナーツ。それと、いきなり背後から声をかけるのはやめてほしいです。敵かと勘違いしてしまうので。


「私は、秘密ですわ。」


カモミールさんは怪しい笑みを浮かべ、やんわりと黙秘しました。


 と言うより、秘密の職業とはいったい?


「何にせよ、将来の夢ですか。どうしましょう?」


もういっそのこと、クリスのお嫁さんとかにでもしましょうか。


 そうだ、クリスと結婚しましょう。そうと決まれば、同性結婚できる国を見つけに行きましょう。


 そうと決めた私は、早速同性結婚できそうな国の資料を探し始めた。

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