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第十話 先輩

 何なのでしょうか?この変態と、女装ナルシストは・・・


「はじめまして、可愛らしきレディ達、今日これから俺たちとデートでもしませんか?」


 あれは、依頼を成功させて、報酬をもらったので、さて帰りましょうか。と家に帰ろうとしたら、こいつらが現れて、ナンパみたいなことをされて、困っています。現在ナンパしているこの二人は、ギルドマスターが言うには、私たちの先輩にあたる人たちらしいです。


 最初に私たちをナンパして来たのが、女装ナルシストことクルトでもう一人のなんかはあはあ言ってる、変態がアダムというらしいです。


 最初は、何で女の子にナンパされているんでしょうか?とも思いましたけどギルドマスターが相変わらず女装してんのか。という一言でこいつが男の娘であることが発覚。そして現在……


「てめーら!俺のリーズをナンパしようだなんて、いい度胸してんじゃねーか!」


 いきなり、DVクリスちゃんモードですか。しかも何か相手に、今すぐ殴りこみ

にでも行きそうな雰囲気ですね。


「はあはあっ綺麗な金髪の女の子。君の名前は何て言うんだ?」


「はあはあ言いやがって気色わりいんだよ!この変態野郎が!」


 そう言ってクリスちゃんは、変態野郎を殴り続けています。そりゃあもう、たこ殴りです。なんというか、顔は悪くないのにすごい残念な変態ですね。


「あっちはあっちで楽しんでるみたいだし、俺たちは俺たちでデートしない?」


 何か女装ナルシストが、話しかけてきました。


「私、女装した人とデートする趣味はありません。」


「残念だな、俺は君とデートしたいんだけどなあ。」


 いきなり手を握ってきました。人が穏便にデートの誘いを断って、拒否しているのに、なんでこうもしつこく誘ってくるんでしょうか?面倒ですね。


「この女装野郎が!俺のリーズに気安く触るんじゃねえ!」


 クリスちゃんが珍しく魔法を使って攻撃してきました。しかも即死魔法です。というかいつの間にか、お姫様抱っこされてます。初めてのお姫様抱っこされた相手が、女装野郎とはなんというか少し、テンションが下がりますね。 それになにやら、クリスちゃんが鬼のような形相でこちらをというか、女装野朗を睨んでいます。クリスちゃんの顔が、かつてないほど凶悪に歪んでいます。


 女装野朗が憎い。と言うような感じですね。


「俺のリーズから手を離せ!そして消えうせろ!」


 そう言って、本日二度目の即死魔法を、ぶっ放してくれたクリスちゃんでした。危ないと思った私は、テレポートで安全なギルドマスターの近くに、移動しました。


 行き成り姿を消した私に、驚いた女装ナルシストがクリスちゃんの即死魔法に当たりそうになっていました。


そのまま当たっていればよかったのに。と思いました。


 テレポートしたのはいいんですけど、何か足に変な感触が・・・とりあえず、少し足をずらして下を見てみる。最初にクリスちゃんが、たこ殴りにしていた変態ですね。動くのが面倒なのでそのままの体制で、クリスちゃんと女装ナルシストの戦いを見物する。とりあえずステータスを見る。


 女装ナルシストは体力S 魔力A 力S 知力B 運S


 おお、さすが先輩と言っていただけありますね。腕力ではクリスちゃんといい勝負です。でも現在は殴り合いとか肉弾戦ではなくて、魔法での戦闘をしているので凄まじいです。ギルドマスターが何気に結界を張っていることにも、驚いていますが。


 あのクリスちゃんが、魔法を使って攻撃しているのも驚いています。クリスちゃん、は基本的に治癒魔法を使う後方支援タイプの方ですから、普段は、DVモードになると、あんな感じになりますが。結構な実力者なんですけどね。さて、どっちが勝つでしょうか。


 ちなみに私はここ最近の出来事のおかげか、オールSランクになりました。クリスちゃんは体力S 魔力S 力S 知力A 運Bと言うような感じです。


「あんまり、可愛い女の子に傷をつけるのは、遠慮しておきたいんだけどな。」


 そう言うと、女装ナルシストは魔法を唱えました。クリスちゃんを見ると足の先から、少しずつ石化していきました。


「なんだよこれ!」


 クリスちゃんは、吃驚と言ったような感じです。あれは、どう見ても石化魔法

ですよね。あっクリスちゃんが完全に石化しちゃいました。


「ふふっ。これでコレクションが一つ増えたな。」


 そう言ってクリスちゃんの石像?を持ち帰ろう発言をする女装ナルシストを、拘束魔法で拘束する。


「君はSなのかな?」


「少なくとも、他の人からそんな風に言われたことは、ありませんね。あと、私のチームメイトを、勝手にもって帰ろうとしないでくれますか。この女装ナルシストが。」


「女装ナルシストって、そういえば自己紹介していなかったっけ?俺はクルト。さっきのは俺とチームを組んでいるアダムだよ。君の名前はなんて言うんだい?」


 この変質者どもに、自分の名を名乗るのは遠慮したいですが、それだと常識も知らない、お子様みたいなので、自己紹介ぐらいはしておきますか。


「私の名前はリーズです。貴方が持ち帰ろうとしているのが、クリスちゃんです。」


「リーズにクリスだね。これからよろしく。」


 絶対によろしくしたくないですけどね。ていうか


「さっさとクリスちゃんにかけた石化魔法を、今すぐ解いてください。」


「え?やだよ。」


 この場合被害者はクリスちゃんで、加害者はクルトとかいう変質者ですよね。なのになんで俺は悪くないよね?みたいな感じの発言を、しているんでしょうか。頭いかれているんじゃないんですか?ほんともう苛々してきた。もういいや、状態以上を回復させる魔法なら、覚えていますし、今はこいつを再起不能にしてやります。


「雷魔法、落雷ライトニング!」

 

 魔法はクルトに直撃。クリスちゃんは石化状態なので雷魔法をくらっても

ダメージはないはず、なので手加減なしで行きます。


「ひどいな、いきなり魔法で攻撃するなんて、俺の顔に傷がついちゃった。」


「クリスちゃんにかけた石化魔法を解けば、ゆるしてあげますよ。」


「できれば君もほしいんだけどな。」


「雷魔法、落雷ライトニング全力バージョン」


「うわっ!危ないな。」


「ちっ」


 避けられました。スピードに関して言えば、私よりも上のようですね。厄介ですね。面倒な変質者達に、目をつけられたものです。


「とりあえず、俺たちはもう帰るよ。疲れてきたし、ほら、アダム帰るよ。」


「うーん顔が痛いぜ。」


「ちょっと!クリスちゃんを帰してください。なにちゃっかりと、持って帰ろうとしてるんですか。」


 即死魔法を発動させる。


「んじゃあ、帰るぜテレポート」


「ええ!」


 即死魔法が不発に終わり、クリスちゃんが誘拐されてしまいました。最悪ですね。


 苛ついた私は、ギルドマスターに詰め寄る。


「ギルドマスター!何なんですかあの変質者どもは!いきなり現れて、人のチームメイトを挑発して、そんでもって石化させて誘拐するとか、何を考えているんですか!」


「知らん。」


 そんな、あっけらかんと言わないでください。確かに期待なんかしていませんよ。ですけどもう少し対応の仕方があるでしょう。


「とりあえ、ずあいつらの自宅教えてください。」


「ん。」


 なんか地図渡された。まあとにかくクリスちゃん、今から迎に行きますからね。


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