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登場人物紹介

挿絵(By みてみん)


◆これまでの「仙境(抄)」

【第一部】

神織の宮、二殿の巫女・すずさは、膨大な書類と戦う日々に疲弊していた。そんな折、辺境の村で「不死の巫女」コトワが神器で竜のひげを砕いたという報告が届く。

宮は、規格外の力を持つコトワを管理下に置くため、新たな位「九宮」を創設し、彼女を招き入れた。しかし平和は束の間、一宮・くれんの身体を乗っ取った謎の存在「きい」が暴走。最高位の神器『よよこう』の力が発動し、一夜にして宮の奥山が消失するという未曾有の災厄が仙境を襲う。

コトワですら敗北を認める中、事態を収束させたのは、すずさが持つ地味な神器『封神匣』の力であった。「きい」は、昏睡状態にあった五匠の人形師・曲いさりが作った人形の中へと封じられた。


【第二部】

「山消失」から二年。

かつて降神事件で行方不明となった一社の巫女・せなが帰還する。彼女が過ごした「五年間」と仙境の「二年間」という時間の歪み。異界で魔術を修めた彼女は、コトワの元に身を寄せ、あの世から来た小鬼・りふぁと共に、武官・すいの下で訓練を積むことになる。

神織の権威を再編すべく、五家主導による大規模な「大祭」が開催される。門前町がかつてない熱狂に包まれる中、西の統治者・西宮桝きりも来訪。宮の巫女たちがそれぞれの想いを胸に舞を奉納し、祝祭は絶頂を迎えた。

しかし、その裏では北方の治安が急速に悪化。せなとすいは遠征に向かうが、そこで待っていたのは、せなの魔術の師・メリーヌであった。師弟の激突、そして「九元」の力に触れたせなは再び昏睡に陥るも、コトワが命懸けで持ち帰った「九源の葉」の香りと、はりの献身によって覚醒を果たす。


【そして、現在】

大祭が終わり、西宮が帰路に就いた雨の夜。

宮の蔵に安置され、共に忘れ去られようとしていた「きい」を封じた人形と、人形師・曲いさり。

人の理解を超えた「きい」の言葉を、狂気の人形師だけが正しく読み取っていた。

二つの魂は同調し、神織の管理をすり抜けて、夜の闇へと消えていく。


「工房へ……曲の屋敷へ、向かいましょう」


その足音は、静かに、しかし確実に「神代の終わり」を告げようとしていた。


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