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追憶の彼方ー夢に出てくる人に求婚されたら、溺愛始まりましたー  作者: 漆原 凜


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お披露目会

「ティア可愛すぎる!あぁ可愛い!誰にも見せたくないな…」

「ルカ様もとても素敵です。」


ルカ様は今日も愛が爆発している。引くぐらいに褒めてくれて嬉しい。用意してくれたドレスは本当によく似合っていると思う。行きましょうと誘い侍女達に温かく見守らながらお披露目会へと向かう。


「緊張してる?」

「それはもうかなり。だから手を離さないでくださいね。」


それは何があっても離さないから大丈夫と微笑んでくれる。


「若い2人に祝福を」


陛下が祝ってくれお披露目会が始まった。次々に挨拶に来る高位貴族達に翻弄されながら、ルカ様は私を紹介し続ける。


「ご挨拶よろしいですか?」


ガタイの良いおじ様が話しかけて来て、ルーファス様だと説明を受ける。あ、カレンの。息子達もご挨拶をと紹介される。


「ルーファス·マーベックと申します。嫡男のマルセルと婚約者のカレンです。セレスティア様はカレンとご学友と聞いております。これからも仲良くしてやってください。」

「ありがとうございます。カレン来てくれてありがとう。」

「ティア綺麗よ。眩しいくらいに似合ってる。リズの言っていたの本当だったわ。」


1人にならないってやつか…入場前に言ったのがさらに効いていて、手も握ったまま離さないのだ。ルカ様はティアとこれからも仲良くしてねと笑っている。


「マルセル。カレン嬢とは仲良くしてる?」

「仲良くなんかないですよ。今回もカレンは父が呼んだんで。」


噂の拗らせているやつ!これは好かれてないと思ってしまうわ。最悪ね。カレンも冷めた目でマルセル様を見ている。


「あぁ…じゃあルーファス!マルセルには違う子にしようか。カレン嬢にはこちらに来てもいたいから誰か良い令息を紹介するよ。」

「そうですね。この様子ではカレンが可哀想だし潮時かも知れませんね。」

「…カレン以外とは婚約しないですから。無駄ですよ!殿下が間に入ったって変更とか無理ですから。」

「…え?」


あっ…とマルセル様は気まずそうな顔をしている。素直になれってルカ様はマルセル様の背中を押す。本当に居なくなっちゃうよって。


「マルセル様は私との婚約嫌なのでは?」

「違う。私が望んで婚約者にしてもらっている。カレンが好き過ぎて目も合わせれない男なんてバレたら、嫌われるかも知れないと思って…」

「酷い事言う方が嫌いになります。」

「ごめん…」

「ルカーシュ殿下良い令息のご紹介はお断りいたします。私ダメなマルセル様ときちんと向き合いますので。」

「ハハハ。マルセル良い婚約者だね。頑張りなよ。」


ルーファス様はありがとうございますとお礼を言っている。皆マルセル様の想いを知っていたのね。


「いやーまさかあの殿下が婚約者様にはベタベタベタベタされるなんて。夢姫様を皆待ち望んでましたからね。待った甲斐がありましたな!皆居たのかって驚きと甘々だって驚愕ですよ。」


な!と同意を求めている。周りに居た人達がルーファス様に対して、ついに言った!って感じで見ている。ご挨拶した人達は誰も口には出せなかったみたいで、皆思っていたんだ…。


「こんなに可愛いんだから甘くなるだろう。それに今日は我慢している方だ!」


即座に頷いてしまう。これで我慢?て周りが思っていそうなだけに恥ずかしい。カレンにもびっくりされている。


「出会った時から見てますが、見てるこちらが恥ずかしいくらいに激甘です。今日は本当に1割くらいですよ。」

「ランドルフ殿1割ってことは…3割くらいに抑えてるつもりです。」

「いやいや、普段は激甘激重じゃないですか。こんな可愛いのによく連れて来ましたね。」

「閉じ込めたかったけどティアのお願いは聞かないと。本当は誰にも見せたくないです。」


周りが少し引いている。あれ?この2人こんな仲良かったかな?昨日まで一線引いてる感じはあったけど、全く無くなっている。知らない間に交流したのかな。


「セレスティア嬢おめでとう。ルカーシュ殿に何かされたら言うんだよ?私が怒ってあげるからね。」

「絶対何もしませんよ!」


ルーファス様も驚いている。両国の王太子が仲良しなんてびっくりだよね。


「我が国は安泰ですな!セレスティア様ありがとうございます。」


え?!私何もしてない!ルカ様が私の肩を抱いて何より大事だからよろしくねって。ルーファス様は騎士団の名にかけてお守りしますと。大袈裟過ぎない?


「ランドルフ殿下今日はありがとうございます。クラウディア殿下もお越しいただきありがとうございます。」

「おめでとう。結婚式はまだ先なのよね?また呼んでね。お兄様と参加させて貰うわ。」


クラウディア殿下は何回かお会いした事があるがいつも穏やかで優しくランドルフ殿下とよく似ている。


「次はクラウディアとじゃなく婚約者と来るよ。」

「「え?!」」

「お兄様婚約者作らないんじゃないの?」

「セレスティア嬢が結婚する頃にはいるよ。」

「ランドルフ殿下が婚約したら少し寂しいですね。」

「そうなの?」

「失礼ながら勝手に兄のように思っておりましたので…婚約者様のモノになる寂しさはあります。こんな事を言って申し訳ありません。クラウディア殿下がおられるのに。」

「ありがとう。クラウディアより可愛い妹だと思っているよ。」


もう!お兄様ったらとクラウディア殿下は拗ねている。クラウディアも可愛いよって慰め、幸せになってねと私の頭も撫でてくれる。ルカ様も横で微笑んでいる。不思議な感じ。


「何があっても手を離さないからね。一緒に幸せになろうね。」


ルカ様は最後まで私の手を繋いだままだった。お披露目会は無事終了する事が出来た。只々激甘なルカ様をお披露目しただけの気もするが終わって良かったとホッとする。結婚まではまだ先は長いがこれからもルカ様と共に頑張っていこう!



とりあえず完結。結婚まで編は8月書きます。

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