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変人たちが行く異世界紀行~探究者。人、それを変態と呼ぶ~  作者: バタ足攣り太郎
第一章 極東の街“フロール”編

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第44話 安らかな寝顔

おはようございます。

作者です。

なんと今日は朝から更新しますよ。

ええ。単純に昨日に間に合わなかっただけです・・・。

ってなわけで今回も日常回になります。

まぁ、日常回っていっても存亡戦の直後なので、どちらかというと復興回ってところですかね。

では、本編にどうぞ^^

フロールのギルドマスター、ロイズは多忙を極めていた。


フロール存亡戦は市街地への直接の被害こそ免れたものの、軍や冒険者といった人的被害は甚大であったためだ。


そんな状況の中で業務の合間を縫い、ロイズは療養所の様子を見に来ていた。


「あら?あんたも来てたの。」


「む?お前か。業務の方はいいのか?」


「その業務の一環よ。そっちこそ、軍の長官でしょ?部下をよこしなさいよ。」


「俺は現場を顧みるタイプなんでな。」


そう。


この気安くロイズと軽口を叩きあっている人物こそ、フロールの軍の長官その人である。


現場上がりの行動力で各所からの信頼も厚いこの人物もロイズと同じように時間を作って療養所を訪れていた。


「ここにいるやつらは街を守り切った英雄であるのと同時に大事な戦力だからな。俺が直接様子を見に来た。そちらもそうだろう?」


「そうね。」


2人は会話しながら中へと入っていく。


「なんていうか・・・ここ、こんなに空気が爽やかだったかしら?」


「あ、ああ。湿気ているとまでは言わないが、療養所独特の、あの雰囲気だったはずだが・・・。」


療養所内を流れる爽やかな風に2人は戸惑いを覚えていた。


怪我人で溢れているはずなのに雰囲気もどことなく穏やかで・・・どちらかというと、安らかといった表現が当てはまる感じである。


通路の各所にはさりげなく花が配置してあり、それらが空気を和らげているようだ。


当惑しつつも建物内を進んでいた2人は、1つの病室の前で立ち止まった。


「さて、私の目的地はここね。あんたは?」


「せっかくだ。俺も一緒に見舞っていこう。どうやら、部下たちもだいぶ助けられたようだからな。」


そこは、C級冒険者“鉄壁”のボルザの病室であった。


彼は存亡戦での身を挺した活躍によって瀕死の重症を負い、ここで治療を受けているのだ。


ロイズはノックをしてドアを開けて中に入ると、顔色を変えて絶句した。


それは軍長官も同じであり、顔を歪めてくそ!と悪態を吐いている。


病室の中心にあるベッドでボルザは横たわっていた。


その周囲にはたくさんの花が添えられ、死した英雄への献花といった情景である。


このボルザの獅子奮迅の活躍によって守られた冒険者や兵士の数も多く、彼らが花を手向けたのだろうと2人は考えた。


そして自身の無力さを噛みしめながら、その安らかな顔を目に焼き付けようと見つめたところに、


「ぐごおおおおおおお・・・・。」


と、安らかな寝息が響き渡った。


漢ボルザ、健在である。


今さっきまでの無力感や後悔の感情は何だったんだと2人が呆気にとられる中、新たな人物が姿を現した。


「ボルザさん。様子を見に来ましたわー。あら?ロイズじゃありませんの。どうしましたの?」


「れ、レイカちゃん!どうしてここに??」


「人手が足りないようなので、お手伝いですわ。私のお花は自己治癒力を高めることもできますのよ。」


ボルザの周囲の花はどうやらこいつの仕業だったようである。


紛らわしいが効果も確かなようでロイズと長官は怒るに怒れず、複雑な気持ちを抱えたまま見舞いを終えて職務へと戻って行ったのであった。


フラワーセラピー(物理)

ちなみに香りも華やかで傷の治りも良くなるので各所から好評です。

ただ、今回の2人みたいに早とちりする場面も多々発生しているみたいですけどね。


いやー。日常回は書くのが個人的に大変なのでそろそろ切り上げてお話を続けようか迷ってるんですよね。

まあ、流れに任せるとしますので次回がどうなるかは作者の筆の方向次第です。


今日はこの後に予定があるので、次の更新はまた明日以降になると思います。

では、また次回でお会いしましょう!!


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