第1話 悪夢のような戦場
初投稿かつ処女作です。
あらすじにも書きましたが基本的に週1、筆が進めば随時更新の形で行きたいと思います。
では、本編へどうぞ^^
そこは戦場だった。
金属が打ち鳴らされ魔法が飛び交い、怒号と悲鳴に空間が埋め尽くされる。
そして、眩しいばかりに筋肉が輝き猛り、色とりどりの花が咲き乱れて肉体言語が飛び交っていた。
「唸れ上腕二頭筋‼プラズマラリアートオオオ‼‼」
「「「「「ぎゃあああああああああああああああああああああああああ‼‼‼」」」」」
戦場に雷光が煌めくたびに悲鳴が上がり、
「美しき花に包まれて、お眠りなさい。」
「なん・・・クァッ!?」
「隊長‼くそっ。どこだ!?」
「う・し・ろ。」
「コキュァ!?」
一画が花に包まれたと思えば人が倒れている。
まさに地獄絵図。
「なんだ。なんなのだこれは‼」
遠征軍は混乱の極みにあり、それはこの司令官も例外ではない。
むしろ最も取り乱していると言っても過言ではないだろう。
「貴様がこのろくでもない遠征の大将だな。」
「ひぃっ!」
司令官の目の前にそびえ立つは筋肉の壁。
至高の筋肉を求めし者「ユキト・ヒラナカ」その人だ。
「そうみたいですわね。どうやらお疲れのご様子。ローズヒップでも咲かせておきますわ。」
そしていつの間にかその隣で背景に花を咲かせているのは「レイカ・メイヤー」。
美を探究する者だ。
「空気もさわやかになったところで、このろくでなしを教育せねばなるまい。フゥゥゥゥン!」
繰り出されるは、ブーメランパンツ一丁のむくつけき筋肉によるベアーハッグ!
しかもローズヒップの香り付き!
「いやああああああああああ‼‼」
視界いっぱいに広がるテカテカした筋肉にほのかに香るローズヒップ。
しかし何故だろうか。痛みと同時にほのかな安らぎが胸に去来する。
視界と嗅覚、そして痛覚の暴力によって司令官の意識が混乱し暗転するその瞬間、脳裏に走ったのは故郷を出た時に送り出してくれた母の姿であった。
(―――田舎に帰ろう。帰って母さんに親孝行するんだ。)
地に倒れ伏す司令官のその顔は、恐怖に染まりつつも心なしか安らかだったという。
「ふぅ。これが俺の慈愛の精神。しかもローズヒップによる鎮静作用付きだ。」
「花と筋肉。二つの美のコントラストですわ。」
満足げな二人の側に、ドン引きする影が一つ。
「いや、どこからどう見てもただの悪夢だよ。」
これは、変人たちが異世界で織り成す、響きあう美(?)の物語。
戦場のイメージはファイ〇ムみたいな感じで、そこで筋肉と花が暴れまわってます。ちなみに主人公はこのとき、ブーメランパンツ一丁です。
いやー。書いておいてなんですが、僕だったら速攻で逃げますよ。だって明らかにおかしいもの。
なんで鎧着こんでる戦場にパンツ一丁の変態が紛れてるのさ。こわ。




