第12話その1 狂乱
さて、先ほどの更新から間を開けずに更新ですよー!
良い感じに筆が進みましたとも!
ただ、進みすぎて長くなったので、2つに分けさせてもらいました。
今回は前回の謁見の直後、ユキトたちが部屋から出た後の王様たちのお話です。
いやー。書きたいことが多く、どうしても描写が細かくなってしまいます・・・
ホント、もっと少ない文字数でお伝えしたいのですが、難しいものですね・・・精進します。
今回はシリアス成分増しましでお届けです。
では、どうぞ^^
ユキトたちが退出した直後のことである。
「さて、事後処理を再開しようか。キャシー。」
「は。」
「掃き掃除は終わったかい?」
「はい。その中でも大きな埃を持って参りました。」
「そうかい。衛兵。連れておいで。」
「はっ!」
衛兵に連れられ、歳若く豪奢な服を着た小太りの人物が入室する。
その顔面は蒼白であり、今にも卒倒しそうである。
「やあ。壮健そうだね、ミックス伯爵。」
「へ、陛下!これは何かの間違いなのです!私は決し」
「口を閉じろ。国王陛下の御前である。許可なく口を開くことは許されない。」
オリスがぴしゃりと言い放つ。
「キャシー。読み上げを。」
「オリバー・ミックス伯爵は、使用人を介して所属不明の人物と度々に接触。我が国の情報を流し、また物見の兵の一部を買収もしくは脅迫。虚偽の報告をさせていました。」
「オリス、裏付けは?」
「既に。また、宝物庫に侵入の形跡があり、そちらへの関与も疑われております。」
「違う!宝物庫など、私はっ!?」
ミックス伯爵の喉元に衛兵の剣が突きつけられる。
「伯爵よ。三度目はない。王の御前を血で汚すことのないように。」
伯爵はただでさえ青白かった顔を土気色にし、懸命に頷いた。
「ミックス伯爵。ここまでの流れで分かっているだろうが、嘘偽りは許さぬ。申し開きを許す。その考えを述べよ。」
「はっ。私はただ、悔しかったのです。」
伯爵はうな垂れながら語り出した。
「この年になるまで、私はこの国のために力をつくして来ました。ですが、誰にも認められず、あまつさえ陰で蔑まれる始末。私は!この国のためになると、そう考えて主張してきました。」
「確か、高貴な血筋の”義務”であったか?」
「ええ!高貴な血筋にはその理由が、”特権”があるのです!だからこそ、間違えたこの国のために、正しい方向へと導く手助けをしてくださると仰った、あの方の援助を受けました!」
「その、あの方とは?」
「それは・・ああ!ああ!あああああああ!!こんな咎人となった私は貴人として相応しくない!王のの御前を血で汚す無礼をお許しください!!!」
突然、目を血走らせたミックス伯爵は懐から短剣を取り出し自殺を図る。
「取り押さえなさい!!」
衛兵が間に合わず、その刃が首筋に吸い込まれ、
カキン!と音を立てて弾かれた。
「王の御前でそのような蛮行を私が許すとでも?」
キャシーが氷魔術で伯爵の首の周りにピンポイントで氷を張って守ったのだった。
「衛兵!その者を厳重に拘束!あらゆる手立てを許可する!大切な証人を確実に”保護”せよ!!」
衛兵にいろいろなところをぐるぐる巻きにされ、伯爵は連れていかれたのだった。
王様、やるときはしっかりとやります。
ユキトたちにフランクだったのは、身内判定だからですね。
まぁ、異世界召喚なんて端的に言えば誘拐ですからね。ズックミゴを阻止できず、結果自分たちが誘拐したことになるので、できる限り優遇した、というわけです。
まぁ、話してみて気に入った、というのもあるとは思いますが。
では、お話はその2へと続きます。




