これはこれでいいよね③
そして剣を突き刺したままボクは走り始めた。
「グギィィィィ」
体を貫いたままのためゴブリンが苦悶の声を上げるがガンとして無視する。
そして更に進むと目の前にまたゴブリンの群れが出てくる。
どんだけ出てくるんだよ……
そう思いながらも口元はニヤリと笑っていた。
そう戦闘が楽しい。
戦うというのはどうしようもなくボクは楽しい。
特に自分が不利な時にほど。
突き刺していたゴブリンをゴブリンの群れに向かって飛ばして剣を腰の位置に引くようにして構える。
ゴブリンの群れは戸惑いながらもこちらに視線を向けてくるのを見てボクは笑った。
「居合二連」
そして腰に引いていた剣を居合と同じように横斬りを放ちそして普通ならば居合の二連とは刃を返すことによっての二連という形になるが前ゲームでみた居合二連に違うものがあった。
それは居合時に力を込めていた右足を更に力を込めて体をのけぞらせるのと同時に右に振りきっていた剣を下から上に強引に斬り上げる。
これが居合二連。
そしてすぐにその斬り上げと体をのけぞらすことにより後ろに体重が残るのを感じながらなるべく無理矢理にだけれど下に力をもっていく。
体がキシリと音が鳴りそうな行為であるがここでこの態勢にもっていけることで更に次の技を振るう。
「業火点滅」
邪道な技ではあるが敵を倒すだけならばこちらを使えばいいとの判断でこちらを振るっているわけだけれど、これは簡単に言ってしまうと首を斬る技だ。
研ぎ澄まされた速さでただ一瞬の通過の横斬りにて首を刈り取ると首からの体液にて炎が灯ったように見えるという技。
居合二連はコンボゲーム、さぁあなたはどれだけのコンビネーションの技をできることができるのかという中の無理な姿勢技の中に入るものだ。
業火点滅は忍んで殺れというゲームの技で、暗殺や一撃で敵を倒していく忍者ものの技。
全くというほどの正反対の技を使うことで無理やりコンボにしてしまうのが先程の剣技だ。
ちなみに頭の中でシュミレーションは行ったことは何回かある。
ということはどうでもいいが、この人数相手にはキツすぎる。
持っている魔法はファイアボールのみだし、ボクが使っている技は全て一対一で使用するもので、一体多数の技をもっていない。
そう思っていたときにそれはきた。
「打斬り」
「百花斬り」
「吹雪連射」
バスターソードによる叩くようになぎ払う横斬りを振るうシズエ。
ブロードソードによる連続の十字斬りを振るうエリン。
そしてカナさんだけは腰にさげていたもう一つの武器を天井に向かって放っていた。
それは細い短剣。
それを天井の一部のみを狙うことにより一部のみを崩してその礫による攻撃を行う。
そしてみんなが来たことでなんとかなりそうではあるが急いでこちらに来たのか後ろからは先程のゴブリンの残りが襲いかかってきている。
「走れー」
バスターソードを振り下ろしたシズエが叫んでボクたちもそれに続く。




