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第二十章、思い出9

避雷針から..ファーストラブ オリジナル

http://blogs.yahoo.co.jp/kome125/folder/1498311.html


恵美、美紀、秋子、桂子、石川医師はエレベーターで、


小百合、真、斉藤は階段で、屋上に向かうと、エレベータに乗った皆なと同時に合流した。


皆な屋上に繋がる、最後の直線階段を見上げると、


片方だけの靴が階段途中で放置され、ドアが開けられ稲妻の音と光、豪雨が振り込んでいた。


真を先頭に、急いで皆は階段を駆け上がる。


最初に屋上に立った真が、倒れこんでいる香菜と聡を見付けた。


後から続いて来た皆なに、「おーい!居たぞー!」。


そう告げると、皆は屋上に降り立った。


倒れこんでいる二人に、駆け寄った。


真が聡を抱きかかえ、恵美が香菜を抱きかかえた。


最後に屋上に来た石川医師が、香菜の首に指を押し当て脈を確かめる、「脈はあるぞ!」。


真も何気なく、聡の首に指を押当ててみた。


すると真が叫んだ、「聡、脈があるぞー!」。


医師が隣で真に抱きかかえられている、聡の脈を確かめると、「確かに..、確かに脈がある!」。


聡は真が背負い屋上を後に、医師は香菜を抱きかかえ、急いで集中治療室に運んだのであった。



  数日後….



香菜は病室で眼を覚ました。


皆なの顔が眼に入った。


すると皆が驚いて「香菜ちゃん!」。一瞬そこに居た皆の動きが止まった。


遅れて秋子が娘の名前を口にする、「香菜..」。


すると、香菜はふーと起き上がった。


香菜は、母親の顔を見て、「お母さん..」。


秋子は驚き、「香菜..今なんて言ったの!」


香菜が又。「お..かあ..さん」


皆なも言葉を無くした。


突然香菜は、ハッキリとした言語で、「聡君は聡君は」。


辺りに顔を向けると、隣で頭に包帯を巻いた聡が寝ていた。


突然ベッドから降りて、聡に駆け寄ると聡の体を揺すった。


「聡君、聡君」。


すると聡は静かに目を開けて、香菜の顔を見た。


そして、「香菜、映画来週にしようか..」。


香菜は聡の胸に顔を押し当て、「ごめんなさい、ごめんなさい」と、泣き崩れたのであった。


ここに居た皆なが、声を上げて抱き合い、はしゃいで喜んだ。


秋子、泣いている香菜の背後から肩を抱いて、「お帰り、生まれ変わって来たんだ..」。


そう言って、香菜肩を持ち抱き寄せながら、背中に頬を付けて泣いた。


香菜は母の抱いている肩に手を触れて、


「お母さん、ごめんなさい..」と、涙ながら呟いたのであった。


その光景を見て、ここに居た仲間たちも泣いていた。


それは夕暮れ時の出来事、夕日がこの病室を照らし、


寄り一層この空間を、切なくさせて行ったのであった。


この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。

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