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第二十章、思い出10

避雷針から..ファーストラブ オリジナル

http://blogs.yahoo.co.jp/kome125/folder/1498311.html


そして..二ヶ月が過ぎて


聡は頭に包帯を巻いて、学校の門の前に佇んでいた。


背後からチャリンチャリンと、自転車のベルの音が聞こえた。


何気に振り向くと、能天気な加藤が横に来て、


「よー聡じゃねーか、二度目の生還おめでとう!


フランケンシュタイン訓、あははっは」と、言いながら自転車で学校の門を、潜って行った。


聡は下駄箱にたどり着くと、今日は両方の上靴がきちんと並べられていた。


上靴に履き替え、三階まで階段を上ると長い廊下を見つめる。


ぼーと見えていたプレートの焦点が合って行く、3-4。


そこに向かう聡。自分の教室にたどり着くと、扉のガラス戸越しに、授業風景を見つめていた。


すると教室に居た一人の男子生徒が、聡を見つけると、驚きもせず手招きをした。


聡は人差し指で自分の顔を指すと、その男子生徒は頷いた。


聡は静かに教室のドアを開けた。


すると皆な一斉に机からクラッカーを出し、”パン、パン”とはざして、


「聡、二度目の生還おめでとー!フランケンシュタイン..あはははは!!」。


聡はガクっと頭を下に落とした。


教師は突然の事で怯えた。


この授業が終わり、隣の男子生徒から大雑把に休んでいた分の、授業内容を聞いていた。


すると….。


雪崩れ込んできた。


この間の五倍は、膨れ上がっていた。


皆な一斉に、「二度目の生還おめでとう、フランケン訓..」。


この教室に居た全員が大爆笑だった。


その中から、下級生達の親分がやってきた。


れーのごとく、下級生達は左右に綺麗に掃けた。


すると聡の机にボンと、両手を付いて、


「あの世からの御生還おめでとう、で、映画のチケット二枚有るんだけど..」。


聡、怯みながら、「へ..どう言う事?」。


恵美は聡を睨んで、ふっと微笑んだ。


「退院祝いよ、彼女と行ってらっしゃい! 又寝坊すると、電気ショックのおしおきよ~ん!」。


いきなり色っぽく応えた。


皆はこけた。そして大爆笑だった。


そう言って恵美は、映画のチケットを二枚聡に渡した。


聡は恵美を見つめて、「すまん、いろいろと迷惑かけた、ありがとう!」頭を下げた。


すると斉藤が恵美の背後から、腰に手を回して、


「なーいいだろー、聡は死じまったんだ、なー、コンサート二人で行こうぜ!」。


斉藤わざとらしく、聡を見て、「げ..、こいつ生きてやがる、やべー、


しかもフランケンシュタインとして、生まれ変わりやがった!」。


周りは笑った。


聡、「斉藤、すまなかったな、いろいろと..」。


斉藤、「なーんだよ!今度こそ邪魔な奴消えたと思ったのによー」。


聡と斉藤だけが笑った、二人だけが解る冗談だった。


聡、「じゃー! 今日の放課後、環八のファミレスまで来いよ!」


斉藤、微笑みながら、「おう上等だ! 奥の席でじっくりと話し合おうぜ!


おめーのおごりで、ハンバーグセットでも食いながらな!」。


あっはっはははっは、二人は笑い飛ばしのであった。



 そして放課後…


聡は帰り支度を整え、机から立ち上がると、


小百合、真、恵美、斉藤が、一緒に聡の教室に入って来た。


小百合、「お元気そうでなにより..」。


真、「おー、生きているのが不思議だな、フランケン!」。


仲間達が笑った。


すると教室に、彼女が佇んでいた。


聡が香菜と顔を見合わせた。


聡、「入れよ!」。


そう言われると、ゆっくりと教室に入り聡の前に来た。


聡、「恵美から、映画のチケット二枚貰ったんだ」。


香菜は俯きながら、「あのー..恵美さんには、すごく悪いのだけど、


映画館もう怖くて側寄れないの、それと渋谷のハチ公前も、二度と行きたくなくて..」。


恵美、「寝坊も許して上げて!香菜ちゃんのためにがんばっているのだから..」。


香菜、「皆さんごめんなさい..わがままだった事..」。


聡は香菜を抱き寄せて、「和倉さんの言った事、解ったよ。


でも何より偉大な人は、身近な人、親父だったんだ!


あの時、俺が親父の言う事聞いとけば、ん?待てよ..そうしたら香菜の言語が治ってないか..


いずれにしても、これで良かったのかな?」。


小百合、「難しいね、良かれとした事が痣になり、思い返すと誰が悪いと、言えないから..」。


聡、「いや、皆な悪いのさ!人に頼りすぎたんだ!」。


恵美、「そうだよ..私もそうだったし!」。


斉藤、「なるほどね!人を攻める前に、自分を見つめ直せと..」。


皆は互いの顔を見つめ合い、頷いていた。


この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。

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