第十章、サプリメント3
避雷針から..ファーストラブ オリジナル
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聡、「....」。
秋子は、聡の顔を見つめていた。
聡が、「済みません..さっき軽はずみに、娘さんの事好きだなんて..」。
秋子、「別に謝ることじゃ無いわよ!私も嬉しいわ、あの子の理解者が現くれて」。
聡、「あ、あのー、理解者になれる様な、そんな立派な奴じゃ無いのですけど..」。
不意に秋子は聡を見つめ、「あの子がよほどかわいいのね..あの時、
思い詰めている表情見て.そう思ったわ!」。
聡、真剣な眼差しで、秋子の顔を見て、「今の僕には、かけがいの無い子です。
僕..喧嘩相手..俺と同時に雷に撃たれて、亡くしているのです。
僕は十日間意識不明でした。僕の意識が戻る直前闇から、
同じクラスの奴らの会話が聞こえて、死んだと..。
そいつの死を切欠に、知り合い皆なバラバラになって..。
あの子はそんな僕の事を、心から励ましてくれました。
どうしようもない、何処にも据える事の出来ない、僕の心を受け止めてくれました!だから..」。
その話を聞いた秋子は、穏やかな面持ちで、
「今あの子にとっても、あなたが必要だと思う..。あの子もそう言っていたわ、
私のわだかまりを、ひとし..あ!ごめんなさい..聡君が、解いてくれるって」。
その時だった、聡の携帯が鳴った。
聡はポケットに閉まった、携帯を取り出した。
するとメールが着信していた。
開いてみると、香菜からだ。
秋子は聡の表情から、誰からのメールなのか察知出来た。
[今日学校に行っていたの。展覧会間に合わせたいから、団体作品仕上げて、
家に帰る所なの、今日聡君は家に居るの?]
それを見た時、聡は心の中で、(家は家でも、香菜の家だよ..)。
まさか思った事を、返信出来る事など出来る訳が無い聡だった。
秋子はそんな聡を見つめ、なんとなくメールの内容を掴んでいた。
秋子は何げに、テーブルに置いてあった自分の携帯を手にした。
聡はその秋子の様子を、俯いて上目遣いで見ていた。
秋子が携帯を掛ける、無論誰に掛けているかは、言うまでも無い。
聡は香菜に合わせる顔が無かった。
秋子、「お母さん、あなたの心の友は今家よ!」。
そう言って秋子は、携帯をテーブルに置いた。
聡は、寄りこの場が落ち着かなくなる。
秋子はそんな聡を見て、微笑んでいた。
しばらくして、玄関を空ける音がしたその直後“バタン”と言う勢いよく、戸が閉まる音と共に、
“ドタドタドタ”と廊下を走る音が聞こえた。
それを耳にした聡は、肩を竦めた。
香菜が母親と愛しい人と、台所のテーブルの椅子に座っている姿を、目の当たりにした。
秋子、「お帰り!小学校の角で、偶然すれ違ったのよ..」。
そう言うと、香菜は驚いて佇んでいた。
聡は俯きながら、香菜の方に顔を向けたが、目を合わせる事が出来なかった。
香菜は今どう言う経緯で、こうなっているのか解らない。
静かに香菜は台所に足を、踏み入れた。
聡が、「あ..あのさ!メールすれば良かったんだけど..直ぐ顔、見たくなって、つい..」。
秋子、「携帯見ながら、家の角で俯いていたの。心配になって、問いかけてみたら、
『近くに..好きな子が居るのだけど、僕は好になる資格無い』って」。
聡はやりばのない面持ちのまま、肩を竦めて下を向いていた。
香菜は驚きながら、母親と聡を交互に見ていた。
そして、静かに聡の横に座った。
そんな聡を、横で見つめた。
秋子、「聡君そんなに、躊躇わなくてもいいわよ!聡君の香菜の気持ち聞けて嬉しかった!
聡君、香菜が言う様に、優しくていい人よ。お母さん安心した!」。
そう言い終えると、テーブルに両手を着き椅子を引いて、
「さあ洗濯物寄せなきゃ!聡君ゆっくりして行ってね」。
聡は軽く頭を下げた。
そう言って、秋子は台所を出て行った
香菜はその姿を眼で追い、姿が見えなくなると聡の横顔をまた見つめた。
聡の脳裏に、(私の部屋に行こう..)。
聡は、さりげなく香菜を見て頷いた。
二人は香菜の部屋が有る、二階に足を運んだ。
部屋に着くと、聡が最初に目に付いた物は、机に置かれていた、
分厚く重ねられた原稿用紙だった。
聡はさりげなく、原稿用紙の上の一枚目をさらっと捲って読んだ。
この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。




