【第2章】宇宙艦隊オッパリオン050話「フレイアの提案」
本日も更新の時間がやって参りました。
今回のオッパリオンは怪しい雰囲気のフレイアの提案回!!
オッパリオンらしいイベントへの予兆がします。
搾乳回ももうすぐ目の前に!?
一先ず、記念すべき50話の日常回行ってみましょう!!
搾乳回はどんな風になるのだろうか・・・。
【〇五〇 フレイアの提案】
ラメルを発ったクァードは安定宙域へと出るとベールヌへ向かいニュートレースジャンプに入った。
長い距離を要するジャンプのため、数回に分けて行われることになっている。
ジャンプに入る前の索敵では海賊艦は確認できなかったため、追撃の心配はなしと判断された。
しばらく戦闘はないとの判断から、機動兵器は順番に深めの整備が行われることとなった。
翔平と奈菜が格納庫に行くと、フレイアとリクサーヌの機動兵器、シェアトスの装甲が取り外され、フレームがむき出しになった状態になっている。
「こうして見るとふたつとも違いはわからないな……」
二機のフレームはほとんどが同じで、パッと見では違いがわからないほどに似ている。
「そりゃ同型機だからね。リクサーヌ機は重装になってたけど、装甲を外せばほとんと同じよ」
翔平にそんなことを言いながら、フレイアがやってきた。
「まぁあたしの方は少し軽量化されてるけどね。逆にリクサーヌは重い装備を使うからフレームは少し補強されてるのよ。シュレンのも補強が入ってるかな。ランチャーの照準が安定する、って言ってね」
「へぇ。同じように見えてて微妙に違うんだな」
フレーム姿になった二機を見上げていると、所々で整備員たちが作業をしている。
その中空をリクサーヌが漂っていた。
「リクサーヌ機のアームシャフトは少しゆるめにしておいて。遊びがないとすぐにガタが来るから」
リクサーヌはそんな言葉を投げていたが、眼下のフレイアと翔平、奈菜に気付く。
「あ、ここに来てたんだ」
リクサーヌは空中で姿勢を変え、こちらへと降りてくる。
「フレイア、メンテの指示は終わったの?」
「注文はいつも通りよ。あたしの機体はよく動いてくれてるわ」
「もっと細かく見ておきなよ。稼動損耗率も下げていかないと」
「そんなのは微々たるものよ。遊覧飛行してるわけじゃないんだし、ぶつかれば多少は削られるって」
返ってきたフレイアの言葉に不満そうにしつつも、リクサーヌは床に足を付けた。
そんなリクサーヌに、翔平が声をかける。
「ゼータリオンもメンテナンスした方がいいのかな?」
「ゼータリオンのメンテナンスは専属チームがやってくれてるよ。そんなに損耗もないから、軽いメンテナンスで済んでるみたい。動力炉とシステムの調整は博士じゃないとできないしね」
「そうなんだ」
「うん。この前の戦闘の時、わたしたちの機体まで出力が上がった。あれがZリーヌンスなんだなって感じて、少しドキドキしちゃったよ」
言うリクサーヌはどこか楽しげだった。
「まだまだいけそうな感じだよね。まさに無限の力って感じで」
フレイアも同じようにリクサーヌの言葉に同意を見せた。
そんなところにシュレンが体を流してくる。
「おかげでわたしも一機撃墜、海賊艦にも打撃を与えられたわ」
「それはシュレンさんの実力かと」
翔平が言うと、シュレンは穏やかに微笑んだ。
「いいえ、わたしだけの力ではないです。ショウヘイさんの助力があってこそです」
「まぁシュレンの実力もあってこそね。そこにZリーヌンスが加わればさらに強力ってことがこれで証明されたわけで」
フレイアがシュレンの手を取り、シュレンを床に下ろした。
「シェアトスもZリーヌンスに対応してくれてますしね」
言いながら、シュレンはフレーム姿になっているフレイア機を見上げた。
「でも黒騎士は墜とせなかったんだ。過信は危険だよ」
「リアリィ?」
いつの間にか来ていたリアリィがフレイアの後ろから姿を現す。
「過信は危険かもだけど、あの感じはクセになりそうだよね」
さらにそのリアリィの後ろから、レマスが顔を出す。
パイロットたちの発言から察するに、Zリーヌンスの影響というのはおおよそ好評なのだと翔平は思った。
「まぁリアリィも言うようにそれでも黒騎士は墜とせなかったというのが現実よね。あたしたちもパワーアップに慣れてるわけじゃないから、対応しきれてない部分もあるし」
「力押しで勝てる相手ならいいんだけど、あいつはそういうタイプでもなさそうだし。シュレンはうまく使えたみたいだけどね」
「速度が上がってくれるのは嬉しいわね。感度はそのままだから照準には影響しないのもよかったわ。この辺りは博士の調整によるものかしらね」
「それはわたしも感じたよ。いつもより勢いよく踏み込みができたおかげで当てられたしね」
リクサーヌも撃破こそできなかったものの、一機を大破させる手柄を挙げている。
「でもフレイアが言う通り、ボクたちはもっとパワーアップに慣れないといけないね」
そんなレマスの言葉に全員が頷いた。
「そこで、よ。あたしに考えがあるんだけどね」
得意げな顔でフレイアが胸を張る。
「へぇ、どんな?」
興味深そうにリアリィが聞く。
「マシ長も言ってたけど、母乳力の理解が大事ってことだったじゃない? つまりショウヘイが母乳力を理解することで、あたしたちとZリーヌンスの繋がりもより密接になると思うのよ」
「理解、ね」
「まぁ母乳力ってあたしもよくはわかってないんだけどさ、要するにあたしたちの体や母乳から出る力なわけでしょ?」
「そうみたいだね。ボクもそう思ってるよ」
レマスが同意するが、母乳力について本人たちもおぼろげにしか認識していないのは、翔平や奈菜にとっては少し意外なことだった。
「それで? なにか具体的な案はあるの?」
「いい質問ねリアリィ。あたし、ちょっと思ったんだけど、ショウヘイたち地球人って母乳はあっても母乳力はないってことらしいじゃない。なら、直接母乳に触れる機会を増やしてみるってのはどうかなって」
「ぼ、母乳に触れる?」
よくわからない突飛な提案に、翔平は思わず声を上げた。
「そうよ。オッパリオン人の母乳には母乳力があるわけだし、直接触れてみるのがいいと思うのよ。それにオッパリオン人と触れ合うことも大事なんじゃないかって」
「触れ合う……」
奈菜が不安げにつぶやく。
「なるほどね。たしかに母乳を知ってもらうというのはいいかもしれない」
「え、ええ……?」
リアリィの同意に、奈菜が驚く。
「でしょう? そこで、ショウヘイには搾乳をしてもらおうと思うわけよ」
「……搾乳?」
翔平は得意げに言ったフレイアに思わず真顔で聞き返した。
「そうよ、搾乳。あたしの母乳を搾ってもらおうってわけ。わかる?」
「わ、わかるかって言われても……」
突然の提案に、翔平は戸惑う。
「そ、それってフレイアの胸を……」
奈菜の顔に不安の影が強く出る。
「そうしないと搾れないでしょ。あたしたちって定期的な搾乳が必要になるわけだし。いつものは機械でやったり、専属のマッサージ師に頼む人もいるけどね」
「まったく、フレイアはいつも変なことを言い出すなぁ」
リアリィは呆れ顔だったが、どこか仕方がない、と言った様子でもあった。
「搾乳すればあたしにも触るわけだし、母乳にも触れるわけだし、いいんじゃないの?」
「すごい提案……」
「さすがフレイア……」
リクサーヌとレマスも呆れ気味になっている。
「本当、フレイアは大胆なことを言いますね。ですがいいのですか? ショウヘイさんに揉んでもらっても?」
「そ、そうよ」
シュレンの懸念に、奈菜は弱々しく同意した。しかしフレイアの自信のある笑顔は揺るがない。
「大丈夫よ。提督だってショウヘイに母乳を飲ませたって聞いたし。搾乳されるくらい、今後の強化を考えたらなんてことないって、あははは」
「ちょ、ちょっとぉ……」
思いがけず気楽なフレイアに、奈菜がそわそわしはじめた。
「翔平もなんとか言ってよ!」
「ま、まぁさすがに搾るのはちょっと抵抗があるな……」
「そりゃショウヘイたちには搾乳の習慣とかないみたいだからね。でもこれも異星文化交流でもあるし、母乳力への理解を深めると思えば、やる意義はあるでしょう?」
「そ、そうかもしれないけど……」
「お、押されないでよ翔平!」
「お、俺に言われても――」
「まぁナナの気持ちもわからなくはないよ」
そんなナナに言葉をかけたのはリアリィだった。
「――とは言え、フレイアの提案は興味深くもあるからね。どうかなナナ、フレイアの搾乳に立ち会ってみれば?」
「え、えぇ!?」
リアリィの提案もかなり意外なものだった。
「どう、フレイア?」
「構わないわよ、別に」
「じゃ、じゃあ……わたしひとりじゃ心細いから、リアリィさんも一緒に……」
「わたしも? ……しょうがないなぁ」
「ちょ、ちょっと待ってくれ。俺は搾乳する方向なのか?」
「そうよ。やってもらうわ。そんなに緊張することないって。戦闘するより気楽なものでしょ。ちゃんとやり方は教えるからさ」
「そう言われても……」
「いいからいいから。じゃ、そうと決まればさっそく行きましょ」
と、フレイアは翔平の手を取る。
「あ、待ってよ。リ、リアリィさん、行きましょ!」
「あ、ああ」
奈菜もリアリィの手を取り、翔平たちの後を追った。
「まったく、フレイアの決断力と行動力はすごいわね」
フレイアたちを見送ったシュレンは微笑みながらそうつぶやいた。
オッパリオンを象徴とするイベントが発生の予感!!
追伸を待て!!
YOMもワクワクしておりますので、スケキヨ氏の頑張りに期待しましょう。
感想コメント評価いつでもお待ちしておりますので、よろしくお願い致します。
次話でまたお会いできれば幸いです!!




