【2話】配信開始!
「さっそくやっちゃいますか!」
配信内容の目処はもうついている。
「ダンジョン」
そうこの世界にはダンジョンというものがあるのだ。まあ、この世界の常識だけど…。
ダンジョンでは、魔物や宝箱などがランダムで出現し、金を稼げることができる。
一時期、ダンジョンで死んだらどうするんだ!とダンジョン禁止令が出るところまで陥ったが、行動力のある若者が実際にダンジョンで死んでみることになった。すると何事もなかったかのようにダンジョンの入り口で復活したのだ。
これによりダンジョン禁止令は廃止。18歳以上は誰でもダンジョンい出入りできるようになったのだ。
説明はこれくらいにして、俺はダンジョンに行く準備をする。ちゃんとアプリが起動することを確認し、リュックに詰め込む。
俺は意気揚々とダンジョンへと向かったのだ。
◇
歩いて25分、ついにダンジョンへとついた。朝早いのもあるだろうが人はまだ少ない。
俺は地べたに座ってパソコンを立ち上げ、アプリを起動しようとした瞬間予想外のことが起きる。
【インターネットが未接続です。接続してください】
(ヤベェ、全く考えてなかった)
「パソコンじゃ外で配信できねぇじゃねぇか!」
普通に考えたらわかることなのに、なぜ俺は気が付かなかったのか。今はそんなことどうでもいい。
このままでは俺に借金返済計画が全部パーになってしまう。
俺は急いでスマホで配信方法を調べる。
どうやら外で配信するならドローン型のカメラが必要らしい。しかもダンジョンみたいに狭い空間だと、自動で障害物を検知する高性能のドローンがいる。
値段は驚異の18万円。俺は迷った末、ダンジョンで稼げば大丈夫だろうと買うことになった。
◇
あれから2日が経った。そしてついにドローンが届いたのである。
俺は急ピッチで設定を終え、ダンジョンに走り出した。
(1日でも早く金を稼がないと…)
その一心で俺は生活をしていた。
なんとドローンが届くのを待っている間、大家から家賃が払えないなら1週間後に強制退去になると言われたのだ。ここ一体で、1番安くお住めるのはあのボロアパートだけ、退去なんてされたらホームレスになってしまう。
俺はダンジョンにつき、ちゃんとフィルターが付くかどうかを確認して配信を開始する。
そして俺はレンタルの剣を握りしめ、ダンジョンへと入っていった。
俺の歩きながら周りを見回す。どうやらちゃんとドローンは作動しているようだ。スマホでは、ちゃんと配信画面が映っている。
視聴者数は0。最初はそんなもんだろう。俺はそう自分に言い聞かせ、ダンジョン攻略に集中することにしたのだ。
ここはダンジョン第一層。いろんな人や配信者に攻略され、どんな魔物が出るかも把握している。
いくら運動不足の俺でも一層ならやれるはずだ。
俺は重い体でドスドスと前に進んでいく。
すると突然目の前に魔物が現れる。
緑色の体にウサギみたいな耳が生えていて右手には棍棒。
そう一層で主に見られる魔物「ゴブリン」だ。
こいつは棍棒を持っているが、知能が異常に低い。正直素手だけでも勝てるだろう。
「フンッ!」
俺は右手に持っている剣を思いっきり振り込む。
すると剣先はゴブリンの胸に命中する。
「キギャァッ」
「ハハッ、ここら辺の敵は余裕だな」
だが目的は魔物を倒すことではない。金を稼ぐことだ。ただ魔物を倒すだけだと見ている側は面白くないだろう。
ちゃんと喋っていかないとなぁ。
するとドローンの方から音声が聞こえる。
《初見ですスキルガチャしないのですか?》
初見…もしかして初めての視聴者か!?ええと…スキルガチャはしないのか……スキルガチャ?
う…そんなのもあったな。
スキルガシャ……最初に一回だけ無料にすることができ、ランダムでスキルを獲得することができるとか。
(ダンジョンなんて縁のないものだと思っていたからすっかり忘れてた……)
とにかく何か言わないと、せっかく見にきてくれた視聴者が飽きてしまう。
「コメントありがとうございます。スキルガチャ…ですか、そういえばまだやっていませんね」
夜凪空はミステリアスで冷静な設定…。キャラ崩壊しないように言葉には気をつけないと。
それから1時間、記念すべき1回目の配信は、利益0.02円という大失敗で終わったのであった。
だがいいこともあったのだ。なんとコメントしてくれた人がチャンネル登録をしてくれたのだ。
これは大きな一歩だろう。
(これからも頑張って、絶対借金完済してやる)
俺は疲れた体をボロいシャワーで洗い流し、ベッドで一息つくのであった。
2話も読んでくれてありがとうございます!
感想やレビューもしてくれたら幸いです。
不定期投稿となりますが3日に1話は絶対投稿したいと思います。




