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少年漫画ヲタは異世界がわからない。  作者: 志麻大紅
第2章 少年漫画ヲタは異世界の歩き方がわからない。
23/23

少年漫画ヲタは黒歴史がわからない。

久しぶりの新話投稿です。


新連載の投稿もしたので是非読んでみてください。

『チッ!それじゃあわかったよ。もう一つ見せてやるよ。』

そう言った後、悪魔みたいな女はこの空間をもう一度真っ暗に戻した。


「次の彼女の記憶を見せれば、君も変わるさ。」


この悪魔みたいな女の作り話だと思っていたがどうやら俺は暗城さんの記憶を見させられているらしい。()()()()



今度は空間が学校の下駄箱に変わった。周りを歩く生徒たちの制服を見るとさっきと変わらない。ということはさっきと同じ学校だ。


「ほら、あそこだよ。」

悪魔みたいな女は下駄箱に向かって歩いて来る少し小さな暗城さんを指さした。少し小さな暗城さんはさっきと同じ格好をしている。いや正確に言うとギラギラした指輪を両手にいくつか付けている。


少し小さな暗城さんは下駄箱に着き、自分の靴を手に取った。


「ん?なんだろうコレ。」

暗城さんは小声で言った。

暗城さんは靴の中から紙を取り出した。

「体育館裏で待つ。」

紙に書いてあったことを読んだのだろうか。


しかし放課後に体育館裏……

「果たし状か!」


「君マジか。あれは告白の前触れさ、差出人は体育館裏で告白するんだろうね。」

悪魔みたいな女は呆れたような顔をしている。


「こ、告白か……。」


「さあ僕たちも行くぞ。」

俺たちも暗城さんの後を追い体育館裏へ向かった。





「き、来てくれたんだね。」

体育館裏に着くと少女漫画のキャラかと思うくらいのスカした野郎がいる。


「ほほう。なかなかのイケメンだね。」

悪魔みたいな女からしたらこの男はイケメンらしい。いやもしかしたら大半の女子から見てもイケメンなのだろう。



「さっそくで悪いけど前に文化祭で君を見かけたとき一目惚れだったんだ!よかったら付き合ってください!」

男はそう言った。暗城さんはどう答えるのだろうか。何かもやもやする。


「私は暗黒の城に住まう者、私と共にいれば(なんじ)に暗黒の呪いが襲い掛かるだろう。」


そう言って少し小さな暗城さんはその場を去って行った。

男は何が起きたかわからない顔をしている。


「最低だな。自分のキャラ設定を優先し他人の気持ちを踏みにじった。…さあどう思った?」


「ああ、最低だな。なあ悪魔、もうちょいこの空間保てるか?」



「ふふふふはははははは、最低と思ってくれたみたいでよかったよ。もしかして君、彼女を追いかけてちゃんとあの男に向き合うように説得でもするきかい?無理だよこの魔法の空間は見る専用だ、干渉はできない。」

俺が最低だと言ったので気分が良かったのかコイツはまだ空間を保ってくれた。



「よし、行くぞ。ついて来い悪魔。」

俺たちはこの場を去った暗城さんを追いかけた。俺は異世界から帰る日は毎日暗城さんを家の近くまで送っている。だから見覚えのある道だ。20分程経ち俺はいつも暗城さんと別れるところまで着いた。最初にここまで来たとき暗城さんはもう家が近いと言っていたが本当に近いのだろうか。



俺たちは暗城さんの家に着いた。結果を言うと心配の必要はなく3分も経たない間に着いた。

だけど俺はそれを確かめたかったわけじゃない。

家の中を見るのはさすがに悪い気がしたが俺たちは家に入った。


「君、もしかして覗きでもする気かい?さすがにそれはさせないよアイツが最低な女でも僕が君にそれを許してしまえば僕も最低になってしまう。」


「そんなんじゃねぇよ。それに俺の目的はもう終わった。」

俺は家の中を見渡し“ある物”を見つけた。それが俺の気になっていたことを解決できると思った。


「君、もしかして彼女の家を知りたかったとかじゃないだろうね!!協力しちゃったじゃん。」

コイツうるさいな。


そうだ、コイツに対して1つ訂正しておきたいことがある。

「そういえば俺さっき、最低だとか言ったけど、あれ嘘だから。ここにきて確認したいものを確認するためにお前のご機嫌取りをしたんだよ。どうだ嬉しかったか?」


「き、貴様!!」


「あ、あとお前人間だろ?しかも異世界じゃねぇ方の。途中で気付いたぜ。アンタ、ボロ出しすぎだ。ヲタクってワードを知ってたり、俺も知らなかった中二病ってワードがヲタクの一般常識みたいな認知の仕方だった、女神様のことも口に出すし、元の世界の制服は異世界の人にとっては変な服なのに変な服の大群がいる学校でお前は平然としてやがった。」



俺は指をさし言った。

「少年漫画ヲタの考察力をナメるなよ。」


「ふふふふふふ、君やるねぇ。僕を利用ししかも正体も察しがついていたんだ。もうやめた。君に彼女の黒歴史を見せて君たちの関係をいじくろうと思っていたんだけど難しそうだ。」

そう言った瞬間、俺とコイツの足が黒く消え始めた。


「な、なんだこれ!」


「そこは察しろよ、意識も薄れかけてるだろ?この黒歴史を見せる魔法が解けるんだよ……」

なるほど。そう言われてみると少し意識も薄くなってきた気がする。俺の腰あたりも黒くなり消えてきた。


「潔くていいじゃねぇか。え~っと、タカハシ!」

どうせ鈴木と田中さんに続いてありがちな名前なんだろうなと思い適当に名前呼んじゃった。


「え、お、お前!そこまでわかっていたのか!」

ん?もしかしてマジでタカハシっていうのかな。お互い顔以外はもう黒く消えていた。


「ふふふ、まあいい。もうやめたと私は言ったなだがそれはあくまで君の話だ。君の相方は今頃私の仲間によって君の黒歴史を見させているだろうね。」


もう意識が消えそうだ、魔法が解けるのだろう、だけどその前に聞いておきたい。


「おいタカハシ!クロレキシって何だ?」





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