俺じだ 12ー7 厄災
「吠えろ。炎の刻印」
「「ブレイクフレア!」」
鬼の勢いでミノタウルスエンパイアを斬りかかる。
竜巻を蹴りながら、風を身体で受けながら炎が消えるまで切り続ける。
((竜巻、もしくは炎が消えなければこの技は続く。集中力を切らすな。))
多分、龍は何か話しかけたんだと思うけど全く聞こえなかった。
「うぉー。燃えろ。」
もっと早く、深く、素早く、…まだだ。まだ!
「消えんじゃねぇよ。」
消えそうになった炎を意地で持続させる。
「79。80!、」
流石に炎が持たなかった。
「ガァァァ。」
まだ動くか。
口からの酸の攻撃。俺は足元に落ちていた盾を踏みつけて空中に浮かし、とりあえず守る。
((今ので水素が追加されたぞ。))
龍のその言葉の1秒前に俺は飛び出して行った。
そして、ミノタウルスエンパイアの腹に剣が刺さる。
「「炎の一発・爆発。」」
刺さったまま発動させ、爆死させた。
…が、勢い余っておれ自身まで吹っ飛ぶとは。
「ユウキ!」
お。ヒカリナイスキャッチ。もう体が動かん。
「ユウキ。無理しすぎ。魔力切れじゃない。」
「だな。でも勝ったからいいだろ。」
俺はそう言いながら記憶がプツリと切れた。