俺じだ 12ー6 厄災
「炎の力の根源よ。今ここに再び集まり、黒炎よりも、蒼炎よりをも呑み込む紅き炎が生まれる。」
イザナミの詠唱は終わったみたいだな。俺も巨人の持っている棒に張り付いているし、アルデバとヒカリはしっかり竜巻を作れる態勢に入っている。
…よし。準備万端。いつでも行ける。
「それじゃあ今から行くぞ。アラン達はミノタウルスエンパイアの注意を引いてくれ。」
「了解。お前ら。行くぞ。」
うるせー。ジャイアントの上にいるって言ってもいいくらいの高さにいるのにコイツらの声デカ過ぎ。
「他のみんなも頼んだぞ。チャンスは一回しかない。それに全てを賭けるぞ。」
「では。行くぞ。ユウキ殿。」
よし。
俺はジャイアントの一撃を足で受けた。
(折れる。)
それと同時にエリカも上に投げ飛ばされる。
それを見たアルデバと、ヒカリは肩斬を発動させて、竜巻を作った。
「ユウキさん。許して下さいね。」
別に怒りはしないよ。こんな状況ならな。
「「鉄拳。」」
うそ。ジャイアントの一撃より重い。鉄拳最強かよ。
((お前、口閉じといた方がいいぞ。飛んでるから分からないかも知れないが、口がパサパサになるぞ。))
それはヤバイ。ってあー。口パサパサだ。仕方ない。
「「ウォーター。」」
ふう。軽く水があると助かるな。
おっと。もう上に行けないのか。
「「ドットファイヤー。」」
暑。近すぎだ。
((なあ。回転しながら落ちてけば?なんかカッコイイぞ。多分。))
あー。分からなくもない。けど…無駄じゃね?
((そ、そうか。))
分かった。こんな大事な時じゃなければいいべ?なんかのパーティの目玉としてさ。
((まぁ。それならいいか。))
(コイツお子ちゃまみたい。)
「纏え。付与。」
ボン。
あと…2メートルくらいでミノタウルスエンパイアの頭だな。
ポン。ポン。ポン。ポン。
あ、そうか。水素と反応してるのか。




