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俺じだ 11ー3 呪いと力
「よう。やっぱりお前は浮島優樹じゃねぇか。」
あ、バレたか。仕方ない。
「そうだ。気付かないなとは意外だったな。」
「ふ、そんな事はどうでもいい。俺とお前で一騎打ちしろ。」
はい。反対で。
「お前が勝てば俺は死ぬ。お前が負ければお前を俺が殺し、この街は無事。お前らが一騎打ちという約束を破った場合、それとお前がこの申し込みを破った場合、後ろの街を壊す。」
あ、理不尽だ。まず、一騎打ちは確定事項みたいなもんだな。
「ユウキ、一騎打ちなんて受けないよね?」
「ごめん、そうはいかないや。」